学校法人創価学園
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学校法人創価学園(がっこうほうじん そうかがくえん)は、日本の新宗教団体である創価学会系列の、就学前・初等・中等教育機関(幼稚園・小学校・中学校・高等学校)を有する学校法人。創立者は池田大作(同会名誉会長)。同系列の学校法人として、高等教育機関(大学・短期大学)を有する学校法人創価大学がある。
目次
概要
事実上、創価学会が背景にあるため、在籍する児童・生徒の大多数は創価学会の会員である。ただし、会員以外の子弟も含まれており、創価学会員でなくても入学・在籍・卒業することができ、入学試験の採点や児童・生徒に対する処遇、成績評価等の面で会員・非会員の区別は一切無い。
仏教系の宗教法人と関わりがある学校教育機関であるが、日蓮仏法を信仰する創価学会の教義に基づく宗教教育は施されていない[1]。
主な役員
設置している就学前・初等・中等教育機関
- 東京創価学園
- 東京創価小学校 (東京都小平市/国分寺市)
- 創価中学校・高等学校 (東京都小平市)
- 関西創価学園
- 関西創価小学校 (大阪府枚方市)
- 関西創価中学校・高等学校 (大阪府交野市)
- 札幌創価幼稚園 (北海道札幌市豊平区)
沿革
- 1968年(昭和43年) - 学校法人創価学園創立。男子校として創価中学校・高等学校設置
- 1973年(昭和48年) - 創価女子中学校・高等学校設置
- 1976年(昭和51年) - 札幌創価幼稚園設置
- 1978年(昭和53年) - 東京創価小学校設置
- 1982年(昭和57年) - 創価中・高を男女共学校に改組
- 1982年(昭和57年) - 創価女子中・高を男女共学校に改組。伴い関西創価中学校・高等学校に改称
- 1982年(昭和57年) - 関西創価小学校設置
教育方針や理念、思想
教育理念
創価学園の教育理念としては、
創立者池田大作先生の教育思想は、平和主義であり、文化主義であり、根本は人間主義。その思想に裏付けられた教育を「創価教育」といい、その教育の使命は、人間の生命や人権の尊厳を守りぬくことであるとの信念に立つ。 「人間教育」の根本は、一人ひとりの子どもたちに深く内在している本質を現実にあらわせるように手助けすることとし、また、よりよく生きていこうとする意志をたくましく育て、他者の痛みに同苦する心を育てる教育に専念する。
とされている。
創立者の指針
「私が、今から皆さんに望むことは、「他人の不幸のうえに自分の幸福を築くことはしない」という信条を培っていただきたいということであります。すべてにわたって、この心をもち、実践していったならば、まれにみる麗しい平和な学園が実現するでありましょう。地球は大きく、この学園は、その地球から見るならば、ケシ粒ほどのものであるかもしれない。しかし、原理は一つです。皆さんのささやかな実践は、そのまま人類の平和への軌道に通じ、やがて地球をも覆う力をもつはずであると、私は確信したい。そして、平和の戦士の卵が、この学園から陸続と育っていっていただきたいのであります。」[2]
教育方針
- 健康な英才主義
- 人間性豊かな実力主義
モットー
校訓
- 真理を求め、価値を創造する、英知と情熱の人たれ
- 決して人に迷惑をかけず、自分の行動は自分で責任をとる
- 人には親切に、礼儀正しく、暴力を否定し、信頼と協調を重んずる
- 自分の信条を堂々と述べ、正義のためには勇気をもって実行する
- 進取の気性に富み、栄光ある日本の指導者、世界の指導者に育て
創価学園の五原則
- 生命の尊厳
- 人格の尊重
- 友情の深さ・一生涯の友情
- 暴力の否定
- 知的・知性的人生たれ!
創価学園の合言葉
- 先輩は後輩を、弟・妹のようにかわいがって、大切にしていかねばならない
- 後輩は先輩を、兄・姉のように尊敬していかねばならない
- 絶対に暴力やいじめを許してはならない
五項目
- 伝統
- 平和
- 躾
- 教養
- 青春
校章とスクールカラー
校章は、中央にペン、その左右に鳳雛の羽を図案化している。ペンは英知を表し、鳳雛の羽は未来への雄飛を意味する。スクールカラーの青は「英知」、黄は「栄光」、赤は「情熱」の意味が込められている。
系列校
海外姉妹校
- ブラジル
- ブラジル創価学園
- インド
- インド創価池田女子大学
- 中華人民共和国
- 中国楼園創価友誼小学校
- 中国潮山創価友誼小学校
- 香港創価幼稚園
- マレーシア
- マレーシア創価幼稚園
- シンガポール
- シンガポール創価幼稚園
- 大韓民国
- 韓国「幸福幼稚園」
関連項目
脚注
外部リンク
テンプレート:Asbox- ↑ http://www.soka.ed.jp/introduce/opening/index.html
- ↑ 第1回入学式 創立者の祝辞より