大手前通り (姫路市)
テンプレート:出典の明記 大手前通り(おおてまえどおり)は、兵庫県姫路市にある、国宝・世界遺産である姫路城の大手門(桜門)より山陽本線姫路駅に至る全長約1km・幅員約50mの道路。日本の道100選の一つに選ばれている。姫路城の城下町、中曲輪・外曲輪に当たる範囲にある。
正式名称は姫路市道駅前幹線(ひめじしどうえきまえかんせん)だが、一般には全くと言っていいほど用いられていない。
概要
大手前通りは姫路駅北口から姫路城を真正面に望めるメインストリートである。姫路駅の北側200mほどで西行き一方通行の「十二所前線」と直交し、ここから500mほどで東行き一方通行の国道2号が直交する。通りの左右には山陽百貨店やヤマトヤシキなどの百貨店、それに銀行等が立ち並ぶ。また両側歩道はクスノキとイチョウ並木が続き、多数のブロンズ像などが設置されている。
東側に平行してアーケード街「みゆき通り」「小溝筋」が通る。またヤマトヤシキの北西角で、東西に走る二階町商店街と交差する(大手前通り以西は西二階町商店街)。
姫路市中心部は太平洋戦争中の1945年7月3日、姫路大空襲によって甚大な被害を受けた。それまで、姫路城下の大手筋は現在の大手前通りの西側、中の門の筋であったが、その後の市街地復興に際して姫路城と姫路駅とを結ぶ道路の拡幅が行われ、1955年(昭和30年)に完成した。当初はかつての御堂筋がそう言われたように「飛行場でも作るのか」と揶揄されたが、その後の姫路市内における交通量の増大によって、その必要性は実証された。姫路市街地・近郊都市を結ぶ神姫バスの姫路駅北口を発着するほぼ全ての路線が通過する重要な道路でもある。
2005年以降、姫路市中心部は郊外の大型店舗に客を奪われ、店舗の閉鎖が相次いでいる。大手前通りに面していたダイエー姫路店が閉鎖した跡に「姫路ひろめ市場」という複合店舗が建てられたが、営業がふるわず2004年に自己破産するなど、通り近辺の状況は良いとは言い難い。2013年以降、新駅ビルのピオレ姫路や旧駅ビルのテナントなどが移転したFESTA、旧地下街を統合・改修したFESTAが営業を開始している他、駅前周辺再開発で新たに建築されることもあり人の流れが再度変化するとみられている。
また、この通りは姫路市の主な祭りが行われる場所でもある。6月には長壁神社の祭り「ゆかたまつり」、8月初旬には「お城まつり」が行われている。ゆかたまつりやお城まつりに際しては多数の露店が建ち並び、お城まつりでは大手前通りでパレード等が行われる。
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お城まつり
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ゆかたまつり
受賞
- 昭和61年 - 建設省(現国土交通省)の道の日実行委員会から「日本の道100選」に選定。
- 平成元年 - 第1回全国街路事業コンクール(全国街路事業促進協議会主催)で「建設省都市局長賞」を受賞。
- 平成17年6月16日 - 第17回全国街路事業コンクールで「審査委員長記念賞」を受賞[1]。