大志田駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ファイル:大志田駅時刻表.jpg
大志田駅時刻表(2005年12月10日改正版)(2006年7月16日)
大志田駅(おおしだえき)は、岩手県盛岡市浅岸字大志田にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)山田線の駅。
停車列車は1日に上下合わせて3本である。2012年度冬季から隣の浅岸駅同様に冬季休業となった[1]。
駅構造
単式ホーム1面1線を有する地上駅で無人駅である(盛岡駅管理)。以前は隣の浅岸駅とともにスイッチバック駅であった。急行列車や貨物列車はそのまま通過することができたが、宮古方面行きの列車は本線を分岐してすぐに行き止まりのホームへ停車していた。盛岡行きは本線の山側にあった引き上げ線に入線した後バックして駅に入る構造だった。2008年現在は保線車両用の分岐が旧ホームに向かって延びているが、スイッチバック時代の線路位置とは異なる(若干宮古側に移設)。
駅周辺
周辺は深い山である。県道204号大志田停車場線が盛岡市玉山区外山の国道455号より分岐しているが、この道はほとんどが未舗装の林道で、冬期は積雪のため閉鎖される。なお西隣の上米内駅(岩手県道36号上米内湯沢線交点)までは全面舗装の市道「米内川林道」が並行している。
駅周辺での熊の目撃情報があり、待合室には注意を促す盛岡駅長名の貼り紙がある。
駅下には集落が存在するが、停車本数の少なさもあり、当駅は浅岸駅とともに一部の鉄道ファンから「秘境駅」と呼ばれている。
盛岡市が大志田駅から浅岸駅まで近郊自然歩道を整備している。大志田駅から浅岸駅までの13キロの道のりに1400mおきに案内看板を設置しているが、利用できないダイヤのために市の作成する散策地図では、駅までの交通機関は車となっている。
- 盛岡保線技術センター休憩室
- 盛岡第二信号通信区信通機器室
- 県有模範林大志田事業区事務所
歴史
- 1928年(昭和3年)9月25日 - 上米内 - 区界間の延伸開業時に開業。
- 1971年(昭和46年)1月1日 - 貨物取扱を廃止。
- 1982年(昭和57年)11月15日 - この日に行われたダイヤ改正により、当駅での列車交換を行わなくなる。これに伴いスイッチバック設備が廃止され、同時にホームを本線上に移転し、無人化。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道の駅となる。
- 1992年(平成3年)3月16日 - この日に行われたダイヤ改正により、普通列車上下各1本が当駅を通過することとなり、停車列車が1日3本となる。
- 2013年(平成25年) - 1月1日から冬季休業となる(2012年度は2013年3月15日まで、2013年度以降は12月15日 - 3月15日)。
隣の駅
- 東日本旅客鉄道
- テンプレート:Color山田線
関連項目
脚注
- ↑ 山田線「大志田駅及び浅岸駅」冬季期間の列車通過について東日本旅客鉄道盛岡支社 2012年12月4日