区界駅
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区界駅(くざかいえき)は、岩手県宮古市区界にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)山田線の駅である。
標高744mで、山田線の最高地点であるのと同時に、東北地方では最高所に位置する鉄道駅でもある。
駅構造
相対式ホーム2面2線を有する地上駅。互いのホームは構内踏切で連絡している。
連査閉塞を採っており運転取り扱い業務を要するため、直営駅となっている。駅員は5時45分から20時45分までの特別日勤だが、秋季は気動車の空転対策のため当直勤務となる。全盛期には駅員が6名(駅長、助役2名を含む)配置され、上米内駅や川内駅へ助勤要員を派遣していた。現在は3名(駅長を含む)となっている。
木造平屋建ての駅舎は開業当時のものを使用しており、出札口がある。マルス端末は設置されておらず、POS端末のみ設置され、指定券は料金補充券にて対応している。
かつては当駅から宮古寄りが釜石運輸長管轄となっていた。現在は盛岡地区駅長管轄となっている。
のりば
1 | テンプレート:Color山田線(下り) | 茂市・宮古方面 |
2 | テンプレート:Color山田線(上り) | 上米内・盛岡方面 |
利用状況
交換駅としての使命が高いため、利用者は国鉄時代から少ない。2012年度の乗車人員は1日平均3人(2005・2006・2007年度は1日平均5人、2008年度は3人、2009年度は1人、2010・2011年度は2人)。JR東日本管内の有人駅で最も利用者数が少ない駅となった(2004年度までは最下位はあきた白神駅だった)。もともと区界は山間地域で、自動車の所有が顕著なことも利用者が少ない理由の一つといえるが、それにもかかわらず当駅は1980年代以降急行が夏季と冬季にそれぞれ臨時停車していたことがあり、現在も一部の快速列車が停車している。駅前には、国道106号線を挟んで道の駅区界高原等の建物もある。
乗車人員推移 | |
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年度 | 一日平均乗車人員 |
2000 | 10 |
2001 | 10 |
2002 | 11 |
2003 | 9 |
2004 | 9 |
2005 | 5 |
2006 | 5 |
2007 | 5 |
2008 | 3 |
2009 | 1 |
2010 | 2 |
2011 | 2 |
2012 | 3 |
2013 | 2 |
駅周辺
歴史
- 1928年(昭和3年)9月25日 - 開業。当時は終着駅。
- 1930年(昭和5年)10月31日 - 松草駅まで延伸。途中駅となる。
- 1960年(昭和35年)7月15日 - 小口扱を除く貨物取扱を廃止。
- 1970年(昭和45年)10月1日 - 貨物取扱を完全廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道の駅となる。