大屋駅

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テンプレート:駅情報 大屋駅(おおやえき)は、長野県上田市大屋にあるしなの鉄道線である。

駅構造

相対式(下り線)および島式(上り線)の2面2線構造をもつ。かつては貨物列車用の中線(JR時代に撤去)および、上り待避線(しなの鉄道移管後に撤去)を有していた。またJR時代には特急「あさま」の一部も停車していた。

駅業務はアットライフ株式会社に委託されている。駅待合室では駅業務受託業者が運営する売店「アットライフ」が、平日と土曜のみ営業している。

駅舎の切り妻部分に、大屋の頭文字Oをかたどったと思われる飾りが付けられている[1]

のりば

1 しなの鉄道線 長野方面
2 しなの鉄道線 軽井沢方面

利用状況

年間乗車人数及び1日あたりおおよその乗車人員は次のとおり[2]

  • 2000年度 590千人 : 1,616人/日
  • 2001年度 568千人 : 1,556人/日
  • 2002年度 538千人 : 1,474人/日
  • 2003年度 516千人 : 1,410人/日
  • 2004年度 509千人 : 1,395人/日
  • 2005年度 495千人 : 1,356人/日
  • 2006年度 485千人 : 1,329人/日
  • 2007年度 459千人 : 1,254人/日
  • 2008年度 460千人 : 1,260人/日
  • 2009年度 435千人 : 1,192人/日
  • 2010年度 420千人 : 1,151人/日

駅周辺

  • 国道152号
  • 大屋郵便局
  • ミスダ酒店 - 屋根に、明治時代の面影を残す蚕種造りと呼ばれる小さな屋根付きの気抜けがある駅前の酒店[1]
  • 海野宿

歴史

明治初期には諏訪地域蚕糸業者は、甲州街道を使用して甲武鉄道八王子駅まで生糸を陸送していたが、1888年(明治21年)に信越本線が開通すると、和田峠を越えて信越本線の田中駅まで陸送するようになった。しかし諏訪地域から田中駅までは遠く不便であったため、諏訪地方の養蚕業者や地域住民が陳情を行った結果、国内初の請願駅として1896年(明治29年)に田中駅 - 上田駅の間に大家駅[3]が開業した。これによって生糸の輸出港である横浜までの輸送時間が大幅に短縮され、輸出相場に対応した出荷が可能となった。日本初の請願駅として駅前に石の碑文が設置されている[1]

こうした生糸輸送をめぐる当駅の持つ歴史的意義について、日本の産業近代化に貢献した産業遺産としての価値を持っていると評価されたことから、2007年(平成19年)には上田市の製糸関連遺産として信州大学繊維学部講堂などと共に、経済産業省近代化産業遺産に認定された。

上田丸子電鉄大屋駅について

上田丸子電鉄の大屋駅は上田丸子電鉄丸子線が丸子鉄道線の第一期線として開業した際、起点駅として設置された。通称、電鉄大屋駅は開業時から貨物輸送の関係からスイッチバック機能を持っていて信越本線を介しての貨車受渡しを行っていたが、第二期線として上田東駅まで延伸すると珍しいスイッチバック方式の交換駅となり線路が複雑となった。そこで1959年(昭和34年)には当時としては全国でも珍しい電気式系伝装置を装着し、交換を容易にする改良を行った。ホームは現在の駅舎の待合室の隣にあり改札は丸子鉄道~上田丸子電鉄初期は共通であったが1956年(昭和31年)に独自の駅舎が完成すると分離、廃止まで続いた。

電鉄大屋駅跡地は、現在しなの鉄道直営の駐車場となっている。

年表

路線バス

佐久上田線を除く上田駅方面行きと、JRバスは、駅ロータリーに進入せず、大屋駅前交差点南側の新聞販売店前(対面の居酒屋前)にて客扱いを行う。佐久上田線のみ国道18号線上大屋西交差点東側付近(徒歩約5分)に停留所(大屋北)がある。その他は駅正面左側に停留所がある。

JRバス関東
  • 大屋駅 - 丸子駅 - 長久保 - 姫木平中央
  • 大屋駅 - 上田駅
千曲バス
  • 大屋駅 - 丸子駅 - 宮沢 - 大塩 - 鹿教湯温泉 - 奥鹿教湯(鹿教湯三才山病院
  • 大屋駅 - 丸子駅 - 下沖(土曜休日運休)
  • 大屋駅 - 上田駅 - 下秋和
  • 佐久上田線 臼田勝間 - 佐久総合病院 - 野沢バスセンター - 岩村田 - 佐久平駅 - 小諸駅 - 田中 - 大屋北(国道18号線上大屋西交差点東側付近) - 上田駅 - 下秋和
東信観光バス
  • 大屋駅 - 虎御前 - 牛鹿 - 芦田役場前
上田市 オレンジバス 
  • 神川・神科コース : 火・金曜日のみ運行で1日2便運行。駅前ロータリー発着
上田市 丸子地域循環バス まりんこ号 
  • 東コース : 石井バス停(県道大屋芦田線石井交差点東側付近。東信観光バス、または徒歩にて連絡、約500m)1日上下2便ずつ運行

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

参考文献

隣の駅

しなの鉄道
テンプレート:Colorしなの鉄道線
テンプレート:Color快速(「しなのサンライズ」除く。)
田中駅 - 大屋駅 - 上田駅
テンプレート:Color快速「しなのサンライズ」(下りのみ運転)・テンプレート:Color普通
田中駅 - 大屋駅 - 信濃国分寺駅

かつて存在した路線

上田丸子電鉄
テンプレート:Color丸子線
東特前駅 - 大屋駅 - (千曲川鉄橋) - 信濃石井駅
1969年4月19日(廃止年月日)時点

関連項目

外部リンク

大屋駅(しなの鉄道)

テンプレート:しなの鉄道線

テンプレート:上田丸子電鉄丸子線
  1. 1.0 1.1 1.2 日本絹の道/日本初の請願駅・大屋駅山浦直人(交通史研究者)、おらほ放送局(長野大学前川道博研究室)
  2. 「上田市の統計」による
  3. 参考文献『鉄道』(p.92)の原文ママ。おそらく当駅(大屋駅)のことと思われる。