多良間島
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多良間島(たらまじま)は、宮古島と石垣島の中間に位置し、沖縄県宮古郡多良間村に属する島である。
地理
宮古列島の南西端に位置し、東方にある宮古島との距離は約67km、西方にある石垣島との距離は約35kmである。また、多良間島の北方8kmには水納島がある。
東西約6km・南北約4.3kmのほぼ楕円形をした島で、面積は約19.75km²[1]で沖縄県の島で11番目の大きさである。隆起サンゴ礁からなるため、島全体が平坦で山や河川はない。最高点は北部にある八重山遠見台の34.2m。島の周囲は砂浜に囲まれ、サンゴ礁が発達している。
気候
熱帯雨林気候(Af)に属する。
- 最寒月平均気温18.4°C(1・2月)
- 乾燥限界616mm<年平均降水量2036.1mm
- 最少雨月降水量112.7mm(7月)
産業
島のほとんどが耕作地で、サトウキビ栽培や肉用牛の飼育が行われており、特に黒糖では単位面積あたりの収穫量が沖縄県内で最多となっている[2]。一方で漁業はあまり盛んではなく[3]、近年まで漁港整備も進んでいなかった。なお、リゾート開発が行われていない等、観光産業は発達しておらず、島を訪れる観光客は少ない[4]。
島の名産品には黒糖やヤギ料理、ぱなぱんびん・うーやきがーす・たらまんぼーなどの菓子がある。また、近年は島で昔から作られてきたササゲ(島では黒アズキ、黒豆などと呼ばれている)の栽培が盛んになってきており、「たらま黒豆」として販売されている。
交通
道路
港湾
- 前泊港:
- 以前の宮古島平良港行きフェリー発着港。
- 普天間港:
- 宮古島平良港へフェリーで2時間20分。2008年9月現在、水・日曜を除き、1日1便。(多良間海運)
- 多良間漁港
空港
- 宮古空港へ20分。1日2便。(琉球エアーコミューター)
名所・旧跡・観光スポット・祭事
- たらまゆがぷうランド
- 先島諸島火番盛(宮古遠見、八重山遠見、水納遠見) - 国の史跡
- ふるさと海浜公園
- 多良間の豊年祭(八月踊り) - 国の重要無形民俗文化財
- たらま島一周マラソン(毎年11月に開催)
関連項目
脚注
- ↑ 多良間島の基礎データ(沖縄県企画部地域・離島課)
- ↑ 『日本の島ガイド SHIMADAS』(財)日本離島センター、2004年、1263頁
- ↑ 2000年度の国勢調査における、全就業者中の漁業従事者の割合は1%(『日本の島ガイド SHIMADAS』(財)日本離島センター、2004年、1263頁)
- ↑ 2002年3月~2003年2月の来島者は9,900人(『日本の島ガイド SHIMADAS』(財)日本離島センター、2004年、1263頁)