図們市
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図們市(ともんし)は中華人民共和国吉林省延辺朝鮮族自治州に位置する県級市。人口13.6万人中朝鮮族7.8万人で57%を占める。図們江(朝鮮語、豆満江)を隔てて朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)と接する国境の町。脱北者の密入国も多い。
地理
吉林省南辺に位置し、南は北朝鮮の咸鏡北道穏城郡、東は琿春市、西は州都・延吉市、北は汪清県と接する。北朝鮮の羅津先鋒自由貿易区まで160キロの距離にある。
歴史
- 1913年 - 延吉県が設置され、その一部となる。当時は小村に過ぎなかった。
- 1934年 - 満州国により図們市が設置され間島省の管轄とされる
- 1936年 - 図們街に降格する(後の図們鎮)
- 1965年 - 延吉県図們鎮及び汪清県石峴鎮に図們市が設置される
- 1988年 - 対外開放都市に指定
行政区画
3街道、4鎮を管轄:
経済
2001年の生産総額は7.4億人民元、対外貿易輸出額は約1千万人民元、朝鮮、韓国、日本、ロシアとの貿易が多い。この年の北朝鮮との出入国者数、2.4万人。
交通
長図線、図佳線図們駅があり、図們江を越え対岸の北朝鮮の南陽を経て、羅津・羅先、清津を結ぶ。国際旅客列車は無く越境するのは貨物列車のみだった。2011年10月8日に北朝鮮の七宝山への観光列車路線が開通した[1]。吉林 - 図們高速鉄道の建設計画が正式批准されている。
延吉とを結ぶ高速道路も通過する。