品川火力発電所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テンプレート:Infobox power station 品川火力発電所(しながわかりょくはつでんしょ)は東京都品川区東品川5-6-22にある東京電力の天然ガス火力発電所。
概要
1960年に1号機が運転を開始、3号機までとガスタービン発電方式の1号ガスタービンが建設された。隣接する大井火力発電所とともに都心部に電力を供給している。当初、1~3号機の燃料は石炭であったが、後に原油に転換した。
その後、設備の老朽化や電力需要の増加により、旧設備を廃止し新たにコンバインドサイクル発電方式の設備を建設し、2003年8月には1号系列全ての設備が運転を開始した[1]。燃料の都市ガスは東京ガスより購入して使用している。
なお、かつて明治44年から関東大震災まで東京市が同名の発電所を所有していた。
発電設備
- 総出力:114万kW(2011年現在)[2]
- 敷地面積:約10万m²
- 1号系列
- 発電方式:1,300℃級改良型コンバインドサイクル発電(Advanced Combined Cycle)方式
- 定格出力:114万kW(38万kW × 3軸)
- ガスタービン:24.7万kW × 3軸
- 蒸気タービン:13.3万kW × 3軸
- 使用燃料:都市ガス
- 熱効率:55.3%(低位発熱量基準)
- 営業運転開始
- 1-1号:2001年7月12日
- 1-2号:2002年3月6日
- 1-3号:2003年8月20日
廃止された発電設備
- 旧1号機(廃止)
- 発電方式:汽力発電方式
- 定格出力:12.5万kW
- 使用燃料:原油(当初は石炭)
- 熱効率:37.2%(高位発熱量基準)
- 営業運転期間:1960年3月25日 - 1996年3月
- 旧2号機(廃止)
- 発電方式:汽力発電方式
- 定格出力:12.5万kW
- 使用燃料:原油(当初は石炭)
- 熱効率:37.2%(高位発熱量基準)
- 営業運転期間:1961年 - 1996年3月
- 旧3号機(廃止)
- 発電方式:汽力発電方式
- 定格出力:12.5万kW
- 使用燃料:原油(当初は石炭)
- 熱効率:37.2%(高位発熱量基準)
- 営業運転期間:1961年 - 1996年3月
- 旧1号ガスタービン(廃止)
- 発電方式:ガスタービン発電方式
- 定格出力:3万kW
- 使用燃料:原油
- 営業運転期間:1969年8月12日 - 1996年3月
品川火力発電所が登場する作品
- ゴジラvsデストロイア…デストロイアがゴジラジュニアとの戦いで品川火力発電所に突っ込み爆発炎上した。