呉ポートピアランド

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呉ポートピアパーク正面に見られる名残
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呉ポートピアパークで再活用されているシンボルの建物。

呉ポートピアランド(くれポートピアランド)とは、広島県呉市にあった遊園地である。スペインのリゾート地「コスタ・デル・ソル」をモチーフとしたテーマパークであった。現在は呉ポートピアパークとして市民に開放されている。

概要

阪急電鉄株式会社や呉市が出資し、第三セクターとして1992年3月20日に開園した。イメージキャラクターはイルメリ君であった。

いわゆる絶叫マシン等の遊具が多く、若者には「呉ポー」と呼ばれ当初はそれなりの支持を受けていた。しかし子供向けの遊具が少なく家族連れが行きにくい等、当初から指摘されていたにも関わらず改善がなかなか進まず、リピーターの獲得に失敗し顧客離れを引き起こしたとされる。開園当初は年間90万人程度の来場者があったが、その後年間30万人程度まで落ち込み1998年8月31日に休園、特別清算し負債額は114億円で中国地方最悪の第三セクター破綻と言われている。

現在は呉ポートピアパークとして市民に開放されている。また、開園と同時に呉線呉ポートピア駅」も開設されたが、閉園後も呉ポートピア駅は廃止・改名とはならず、そのままの名称で引き続き利用されている。

アトラクション

  • 開園当時は世界最大級であった80m級大観覧車「ジャイアントホイール」や、アントン・シュワルツコフが設計したコースター「アンダルシアレイルロード」などがあった。閉園後コースターはロシアに売却され名前БОЛЬШАЯ РУССКАЯ ГОРКА(ロシアの巨大な丘)と名前が変更され再オープン後岩山、お城、滝などの演出が消えている。
  • 固定されて動かないが設置され、中にはゲームセンターやステージなどがあった。元々の計画は古くなったタンカーをリメイクして使用し、タンカーを改装したアトラクションがメインであった。しかし、原油値段上昇によるタンカーの廃船が減った事で、当初予定より小さいイベント船を新造することになり、本来市民公園になる予定だった敷地を陸上施設として整備し初期投資を増大させることとなった。その船は呉ポートピアランド休園後に韓国に売却された。

関連項目