名古屋造形大学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テンプレート:Infobox 名古屋造形大学(なごやぞうけいだいがく、テンプレート:Lang-en、公用語表記: 名古屋造形大学)は、愛知県小牧市大字大草字年上坂6004に本部を置く日本の私立大学である。1990年に設置された。 美術大学である。造形学部と短期大学部、大学院からなり、同朋大学、名古屋音楽大学などの姉妹校を持つ。 2008年度より、学校名が「名古屋造形芸術大学」から改名された。[1]
目次
沿革
- 1967年4月 名古屋造形芸術短期大学同朋学園名古屋稲葉地キャンパスに開校。造形芸術科の1科のみ、コースは6コース(日本画、洋画、彫塑(ちょうそ)、ビジュアルデザイン、プロダクトデザイン)。定員50名。
- 1973年4月 定員を150名に増員
- 1975年4月 染色コース開設
- 1981年4月 造形芸術科を2つ(絵画・彫塑専攻、デザイン・工芸専攻)に分離。プロダクトデザインを環境デザインに改称。インテリアデザインコース開設。定員を240名に増員。
- 1983年4月 インテリアデザインコース受講が二級建築士受験資格認定対象に
- 1985年4月 小牧市大草にキャンパス移転。造園デザインコース開設。
- 1986年4月 彫塑コースを彫刻コースに改称。造園デザインコースをランドスケープデザインコースに改称。インターメディア(総合芸術)コースを開設。定員を420名に増員。
- 1990年4月 4年制の名古屋造形芸術大学開学開校。1学部(造形芸術学部)2学科(美術学科、デザイン学科)5コース。短期大学の彫刻コースが廃止され、4年制へ移行開設。短期大学の定員を320名に縮小。科目等履修生制度開設。
- 1992年4月 編入学制度開設。聴講生を科目等履修生に名称変更。短期大学に、科目等履修生制度と研究生制度が発足。
- 1994年4月 二級建築士試験および木造建築士試験の受験資格を取得可能に
- 1995年4月 中学校教諭(1種、美術)・高等学校教諭(1種、美術、工芸)・学芸員の各課程を新設。短期大学の全コースが、学芸員資格認定対象に。
- 1998年4月 一級建築士試験の受験資格を取得可能に
- 2000年4月 2学科5コースだったのを、2学科7コース(美術学科は、日本画、洋画、彫刻、総合造形。デザイン学科は、視覚伝達デザイン、建築・空間デザイン、産業・工芸デザイン)に。定員を180名に変更。短期大学のコース数縮小。2専攻8コースだったのを、2専攻6コース(日本画、洋画、インターメディア、ビジュアルデザイン、住・環境デザイン、工芸デザイン)に。短期大学の定員を190名に縮小。
- 2002年4月 短期大学のコース数縮小。2専攻6コースを2専攻4コース(絵画、インターメディア、ビジュアルデザイン、スペース&クラフトデザイン)に。
- 2003年4月 定員を200名に増員。名古屋造形芸術大学大学院開設(造形芸術研究科のみ)。短期大学を廃止し、短期大学部に。短期大学部の定員は、110名。
- 2006年4月 定員を260名に増員。造形芸術学部を、2学科7コースから2学科9コース(美術学科は彫刻が総合造形に吸収され、1コース減少。デザイン学科は、情報デザイン、交流造形、メディア造形が新設され、3コース増加)に。短期大学部の定員を、80名に縮小。短期大学部のコース数縮小。2専攻4コースだったのを、3コース(スペース&クラフトデザインの募集が終了)に。
- 2008年4月 学校名を「名古屋造形大学」と変更。造形芸術学部も造形学部に変更、1学科(造形学科)17コース・クラス編成に改編。造形芸術研究科は造形研究科に。
学部・学科
造形学部
造形学科
- 日本画コース
- 洋画コース
- 彫刻コース
- 先端表現コース
- マンガコース
- 視覚伝達デザインコース
- イラストレーションデザインコース
- デジタルメディアデザインコース
- 建築デザインコース
- インテリアデザインコース
- プロダクトデザインコース
- 工芸コース
- ジュエリーデザインコース
- アートプロデュースコース
短期大学部
短期大学部は2007年度をもって募集停止。
造形芸術科
- 絵画コース
- インターメディアコース
- ビジュアルデザインコース
大学院
造形研究科に造形専攻がある。造形専攻は、造形表現制作と、造形表現構想の2つの分野に分かれている。造形表現制作は日本画・洋画・彫刻・メディアアート・工芸の5つの研究領域があり、造形表現制作は視覚伝達デザイン・建築デザイン・産業デザイン・環境造形・造形科学・美術理論の6つの研究領域がある。
- 造形研究科
- 造形専攻(修士課程)
- 造形表現制作
- 日本画
- 洋画
- 彫刻
- メディアアート
- 工芸
- 造形表現構想
- 視覚伝達デザイン
- 建築デザイン
- 産業デザイン
- 環境造形
- 造形科学
- 美術理論
取得資格・免許状
4年制の全コース
4年制の建築・空間デザインコースのみ
- 一級建築士受験資格(実務経験が2年以上必要)
- 二級建築士受験資格(卒業後すぐに受験可能)
- 木造建築士受験資格(卒業後すぐに受験可能)
- インテリアプランナー(実務経験が2年以上必要)
短期大学部
施設
- A棟 - 造形芸術学部と大学院の学生が利用する建物。写真用のスタジオや染・織工房などがある。
- B棟 - 全学生が利用する建物。木工室や金工室などがある。
- C棟 - 2つの建物から構成されている。東側の建物は、教室となっている。西側の事務フロア-には、大学の事務所や図書館、購売、ギャラリーなどがある。
- D棟 - 造形芸術学部と短期大学部の学生が利用する建物。学年ごとのアトリエなどがある。
- E棟 - 造形芸術学部と短期大学部の学生が利用する建物。版画用の教室や映像関連の機器が置いてある教室などがある。
- F棟 - 短期大学部と大学院の学生が利用する建物。インターメディア工房などがある。
- 工房室 - 造形芸術学部と短期大学部の学生が利用する建物。陶芸用の教室や石膏成型用の教室などがある。
- 植物見本園
- 実習庭園
- 体育館
- テニスコート - 全2面の屋外テニスコート。
- グラウンド
- クラブハウス - 学生のクラブ活動用の建物。
- 学生ホール - 1階には食堂、2階にはカフェテリアがある。
- 専用バス発着所 - スクールバスの発着所(スクールバスの詳細は、下記の「スクールバス」参照)。
- 駐車場 - C棟南側と体育館東側の2ヶ所ある。
- 駐輪場 - 大学入り口付近に1ヶ所ある。
著名な出身者
- 畠中恵 - 名古屋造形芸術短期大学(ビジュアルデザインコース・イラスト科)卒。小説家。
- 遠藤利克 - 名古屋造形芸術短期大学卒。美術家。
- 稲本健一 - 名古屋造形芸術短期大学(プロダクトデザインコース)卒。ZETTON社長。
- 末松則子 - 名古屋造形芸術短期大学卒。三重県・鈴鹿市長。
- くるねこ大和 - 名古屋造形芸術短期大学卒。漫画家。
- 大雪師走 - 名古屋造形芸術大学卒。漫画家。
- すぎはらけいたろう - 名古屋造形芸術短期大学卒。絵本作家。
- 斉と公平太 - 名古屋造形芸術大学卒。現代美術作家。オカザえもんの作者。
姉妹校
所在地
交通手段
スクールバス
- 大学とJR春日井駅、高蔵寺駅、桃花台センター停留所を結ぶ路線が運行されている。運営会社は、あおい交通。
路線バス
- こまき巡回バスの造形大学前停留所下車、徒歩1分。
- 名鉄バス高蔵寺・桃花台線の大草東上(おおくさひがしかみ)停留所下車、徒歩5分。
- 名鉄バス春日井・桃花台線、あおい交通ピーチバス・桃花台バスの光が丘4丁目停留所下車、徒歩7分。
周辺
大学の周辺には、田んぼが広がっている。
その他
- 小牧市と協定を結んでおり、市民および学生は大学図書館と小牧市立図書館の本を借りることができる。
- 同大学の学生の手によって、大学の南側にある大久佐八幡宮所蔵品の「三十六歌仙絵札」の修復が行なわれた。
- バンブーインスタレーションに毎年参加している。