北野桝塚駅
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北野桝塚駅(きたのますづかえき)は、愛知県岡崎市北野町にある愛知環状鉄道線の駅である。駅番号は06。
車庫が隣接しているため、一部の列車はここで乗り継ぎとなる。また、ここから岡崎方面は北岡崎駅まで単線、新豊田・瀬戸市・高蔵寺方面は三河上郷駅まで複線になる。
駅構造
島式ホーム2面4線を持つ高架駅である。設備上はここで緩急接続が可能だが、現在のダイヤでは全列車が各駅に停車するため一部のホームはあまり使用されない。当駅にて車両交換時に対面乗り換えが可能である。ここで増結して発車する列車もある。
本社隣接駅にもかかわらず営業上は長年無人駅であったが、2008年(平成20年)に駅構内に「お忘れ物取扱所」が開設され、併せて早朝・夜間を除き有人駅化された[1]。
利用状況
岡崎市統計ポータルサイトによると、当駅の一日平均乗車人員は以下の通り推移している。
- 2004年度 416人
- 2005年度 636人(愛知万博開幕年)
- 2006年度 623人
- 2007年度 777人
- 2008年度 796人
- 2009年度 776人
- 2010年度 795人
- 2011年度 779人
駅周辺
住宅地である。
- 愛知環状鉄道本社
- 愛知環状鉄道北野桝塚車両基地
- 三菱自動車工業名古屋製作所(岡崎工場)
- 若桜之碑(第三岡崎海軍航空隊があったため)
- 愛知県道230号鴛鴨安城線
- 北野廃寺跡
歴史
貨物駅として営業開始した当駅は、トヨタ自動車の自動車輸送のために多数の側線と広大なモータープールを持つ駅だった。旧国鉄は当駅を北野桝塚自動車基地と名付けて、自動車発送の拠点とした。1971年には10往復の専用列車を設定、1日140両、自動車台数1300台を取り扱う大拠点だった。運営管理はトヨタ輸送が行い、上郷貨車センターと呼ばれていた。
- 1970年(昭和45年)10月1日 - 日本国有鉄道岡多線の貨物駅として開業。
- 1976年(昭和51年)4月26日 - 旅客営業を開始。
- 1984年(昭和59年)12月27日 - この日のダイヤ改正で、最後まで残っていた仙台港駅・志免駅への自動車輸送貨物列車が廃止される。
- 1985年(昭和60年)1月1日 - 貨物の取扱いを廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、東海旅客鉄道(JR東海)が継承。
- 1988年(昭和63年)1月31日 - 岡多線が愛知環状鉄道線に転換、当駅は愛知環状鉄道の駅となる。
- 2001年(平成13年)12月23日 - 愛知万博対応工事の一環として1線増設し、2面4線化。
- 2008年(平成20年)4月1日 - 有人駅化。
- 2008年(平成20年)5月12日 - 「お忘れ物取扱所」開設。