冷越豪

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テンプレート:Infobox animanga character 冷越 豪れいえつ ごう)は、漫画『3年奇面組』、『ハイスクール!奇面組』のキャラクター。(玄田哲章

概要

プロフィール

昭和39年6月18日生まれ。星座はふたご座。血液型はO型。身長50[1]~172cm、体重60kg。奇面組のメンバーで、立ち位置は左から2番目。

人物

初登場は『3年奇面組』「HOW MANY へんな顔!?の巻」。通称「まなこの豪」。奇面組のナンバー2。一人称は「オレ」。角刈りのような頭と太い眉毛が特徴的。全身が毛深く、油っ気の強い足の裏毛を用いて水上を歩く事ができる。中学校を3回落第しているため、高1時は19歳。プロレスファンで、「クラッシャー豪」を名乗ってプロレスの真似事をする。被害者は大概リーダーの零である。口が悪く、愛想、親切心が欠けている。嘘をつくのも苦手。短気ですぐ暴力を振るうが、異性には基本的に手を出さない。また、自分より強い相手に正面から刃向かうことは避ける。家が酒屋という事もあって、未成年であるのにもかかわらず好きで、中学校の修学旅行、高校の臨海学校でも一升瓶を持ち込んでいる[2]。しかし、行事はともかく校内にまで持ち込んで飲酒した事はないと主張するなど、自分的なけじめとしての一線は守っているようである。本人曰く、「得意な教科は英語」だが、プロレス用語の英語(例:バックドロップ)しかわからない。

連載開始時には「豪」と言う名前だけが決定していた。新沢は最初彼をデザインしたとき、「こいつは絶対危険人物だ!」と思ったという。またモデルは荒井注[3]

他の人物との絡み

零や潔とは同い年であり、中学の同窓会はかけもちで参加している。零に対するツッコミ役もこなす。ツッコミが激しすぎて、零をまるでリーダー扱いしていないこともあるが、奇面組に無実の容疑がかけられたときには懸命に反論。また潔が片思いした際には、不用意な発言で激昂した彼に殴られたことがあるが、殴り返すことをしないなど、仲間思いである。一応実力や体力面は零より上にも拘らず豪がリーダーではなく、2トップなのは豪より零の方が僅かに誕生日が早い(最年長)ことと変態度で上回るため[4]

大とは過去仲が悪く、お互いに気持ち悪がっていたという[5]

似たタイプの千絵とは、互いに意地っ張りな所が裏目に出ていつも口喧嘩になってしまう。しかし、河川唯とは対照的に異性から女の子として扱われない千絵を、豪だけは女の子として意識していた。「卒業後は叔父さんの養子になって、店を継ぐ」と卒業後の進路について語っており、最終回で千絵と結婚し、店を手伝っている。

家族

冷越風太郎(れいえつ ぷうたろう)
初登場は『ハイスクール!奇面組』「帰ってきた男の巻」。豪の父親。豪からは「親父」と呼ばれる。息子を弟夫婦に預けて(大晦日に豪を弟夫婦に預ける形で夜逃げしたとされる)失踪していたが、豪が高校3年の大晦日に突然現れた。ギャンブル狂で、つねに何かを賭け事にしてしまう。どこか茶目っ気があって憎めない一面がある。本人曰く、ギャンブルで生計を立てていたが一文無しである。また妻との離婚理由は「俺の足が速いから(妻の口癖が『もうあなたにはついていけない』と言うセリフをそのままの意味で勝手に解釈した)」と述べている。単発のゲストキャラの立ち位置だが終盤の人気投票では第17位にランクインしていた。この時名前が決まっていなかったため、結果表に「父ちゃん(豪)」と表記されていた[6]
『帰って来た〜』によると豪が小学生の段階で離婚したことが明かされ、弟に度々金を借りに来ていた様子。
冷越豪悟(れいえつ ごうご)
「酒の冷越」の店主で、豪の叔父。豪を引き取り、実の子のように育てている。真面目で人が良くて腰が低い。
本編ではその存在が語られるのみであったが、「帰って来た〜」で初登場。温厚な性格だが、兄にはかなり手を焼いていたのか、ガラス戸に投げるといった行動を見せている。
冷越虎江(れいえつ とらえ)
豪悟の妻で、豪にとっては叔母にあたる。夫同様、「帰って来た〜」で初登場。

母親は作中、一切登場せず、豪自身も作中、家族については触れる事を避けているが、『3年』のバスケットクラスマッチで自身の髪形を「母親は可愛いと言っていた」と色男組の親衛隊の前で語っていたり、最後の高校受験でテレビ取材を受ける際には、カメラの前で母親に自身の存在をアピールするように呼びかけるなど僅かながら母親を思う場面が見られる。

番外編での豪

「刑事編」では島津署特犯課の刑事として登場。通称「オッサン」。荒っぽい捜査に定評のある刑事でヤクザの様な風袋である。事件が起きた可塁沢の別荘から酒を盗んだり、一堂刑事を犯人扱いしていた。

「ウルトラ編」では宇宙科学防衛警備一応秘密武装怪奇とにかく怪獣やっつけ隊(通称「やっつけ隊」)の隊員として登場。鮫型の銃「シャークショット」による射撃の名手と設定されている。

怪傑豪くんマン

『ハイスクール!』単行本版に掲載されたスピンオフ作品。好評だったため、読切作品にもなっている。読切版のみ8頭身で描かれている。

正義のヒーローの如き題名ではあるが、やっている事は普段の豪と殆ど変わらない為、周囲の人間からは迷惑がられている。

豪くんマンは『ハイスクール!』終盤の人気投票にて8位にランクインしている(豪本人は11位)[6]

脚註

テンプレート:脚注ヘルプ
  1. 後藤広喜編「永久保存版!! JUMPオールキャラクター総勢148名!! 名鑑」『週刊少年ジャンプ 1986年37号』集英社、1986年8月25日、雑誌29934-8/25、11頁。
  2. アニメでは、高2になるまで年齢が語られなかった。
  3. 新沢基栄「(保存版)奇面組キャラクター名鑑<男性編>」『ハイスクール!奇面組 第10巻』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、1985年6月15日、ISBN 4-08-851356-8、47頁。
  4. TEAM MUSCLE編「奇面組30の謎 Q11 豪くんの方が強そうだけど、なぜ零くんがリーダー?」『奇面組解体全書』集英社〈ジャンプコミックスセレクション〉、2002年4月24日、ISBN 4-8342-1683-7、47頁。
  5. 新沢基栄「あの頃の友だちの巻(後編)」『ハイスクール!奇面組 第12巻』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、1986年2月15日、ISBN 4-08-851358-4、115頁。
  6. 6.0 6.1 新沢基栄「きみのお気に入りキャラは何位かな!?」『ハイスクール!奇面組 第16巻』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、1987年2月15日、ISBN 4-08-851366-5、123頁。

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