六国史

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六国史(りっこくし)とは、古代日本律令国家が編纂した6つの一連の正史のことである。一部に紀伝体的要素をとりいれつつも、おおむね編年体で記されている。

概要

日本国における国家事業としての史書の編纂は飛鳥時代から平安時代前期にかけて行われ、6つの史書が残されたため、これを六国史と読んでいる。そのため、日本において単に国史と言えば、六国史のことを指す場合がある。

日本書紀以前にも『天皇記』、『国記』などの編纂が行われた記録があるが、これらは現存していない。また六国史の後も「新国史」と称される国史編纂計画は存在したが完成には至らなかったと言われている。また明治維新後にも六国史以降を対象として、史書編纂は計画されたがさまざまな事情により実現せず、代わりに大日本史料が編纂されることとなった。

六国史一覧

名称 時代 年代 巻数 完成年 撰者 備考
日本書紀 神代から
持統天皇まで
- 697年 30巻 720年養老4) 舎人親王 30巻の他に系図1巻があったとされるが失われた
続日本紀 文武天皇から
桓武天皇まで
697年 - 791年 40巻 797年延暦16) 菅野真道藤原継縄
日本後紀 桓武天皇から
淳和天皇まで
792年 - 833年 40巻 840年承和7) 藤原冬嗣藤原緒嗣 40巻のうち3/4が失われ10巻分のみ現存
続日本後紀 仁明天皇の代 833年 - 850年 20巻 869年貞観11) 藤原良房春澄善縄
日本文徳天皇実録 文徳天皇の代 850年 - 858年 10巻 879年元慶3) 藤原基経菅原是善
嶋田良臣
日本三代実録 清和天皇から
光孝天皇まで
858年 - 887年 50巻 901年延喜元) 藤原時平大蔵善行
菅原道真

参考文献

関連項目

外部リンク

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