八戸臨海鉄道
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テンプレート:Infobox 八戸臨海鉄道株式会社(はちのへりんかいてつどう)は、日本貨物鉄道(JR貨物)・青森県・八戸市などが出資する、貨物輸送を目的とした第三セクター方式の鉄道事業者(臨海鉄道)である。
概要
日本で10番目に設立された臨海鉄道で、八戸港を走る貨物専用の鉄道路線(貨物線)を運営している。第三セクター鉄道であり、株主にはJRグループの貨物鉄道事業者であるJR貨物や地方公共団体である青森県・八戸市、八戸港に拠点を置く三菱製紙・八戸製錬などが名を連ねる。筆頭株主はJR貨物で、八戸臨海鉄道は同社の関連会社(持分法適用関連会社)となっている。本社は八戸駅近くの八戸市一番町1丁目にある。
手がける事業は貨物線の運営のほか、JR貨物の駅業務の受託、青い森鉄道の一部業務の受託などである。
沿革
- 1970年(昭和45年)7月30日 - 会社設立。
- 1970年(昭和45年)12月1日 - 鉄道線開業。
- 2002年(平成14年)12月1日 - 青森県より青い森鉄道線の保線・保守業務の受託を開始。
- 2010年(平成21年)12月4日 - 青い森鉄道線の保線・保守業務の受託を解除。代わって、駅構内清掃及びラッシュ時における一部無人駅の改札業務を青い森鉄道より受託。
路線
車両
ディーゼル機関車
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- 1970年の八戸臨海鉄道線開業時にあわせて導入された本線用ディーゼル機関車である。国鉄DD13形の最終ロットに準じた設計で、自重は 56 t、最大寸法は長さ 13,600 mm、高さ 3,879 mm、幅 2,846 mm。台車はDD13形のDT113形台車に似たウィングばね式を履く。エンジンは2基あり、1基あたり500馬力の出力を有する[1]。
- まず1号機と2号機の2両が汽車製造で製造された。1981年(昭和56年)には、ボンネットの構造などを変更した川崎重工業製の3号機が導入され合計3両となったが、2007年(平成19年)12月に1号機が廃車されている[1]。
- 塗装は国鉄DD13形に準じた朱色であったが、2007年9月に3号機、次いで翌2008年(平成20年)10月に2号機が水色の塗装に変更された。なお、2号機のボンネットには南部地方の民芸品「八幡馬」、3号機のボンネットには八戸市の鳥・ウミネコが描かれている[1]。
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- 1号機と2号機の2両があるが、いずれも八戸通運が所有し三菱製紙専用線(北沼駅接続)で使用するスイッチャーである。2号機は八戸臨海鉄道の車籍を有する(1号機は不明)。2両の履歴・形態は大きく異なる。
- 1号機は1974年(昭和49年)に日本車輌製造が製造した自重 35 t の機関車である[1]。八戸線の本八戸駅貨物取扱所に接続する青森県営専用線で八戸通運が使用していたスイッチャーで、2006年(平成18年)6月の県営専用線廃止に伴って北沼駅に移籍した[1]。
- 2号機は日本車両製造製で、自重 35 t、長さ 10,750mm、高さ 3,720mm、幅 2,720mm。180馬力のエンジン(DMH17C形)を2基搭載する[2]。運転室の窓に旋回窓を設置するなど、寒冷地仕様の機関車である。1974年の製造で秋田臨海鉄道が所有していた(番号はDD35 2)が、輸送量減少により1977年(昭和52年)に秋田臨海鉄道では廃車、八戸通運に譲渡された。同年12月より八戸臨海鉄道の車籍を保有している[1]。
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- DD35形と同じく、八戸臨海鉄道の車籍がある八戸通運所有のスイッチャーで、三菱製紙専用線で使用されている。日立製作所製で、メーカー型式はHG-35BB。自重 35 t、長さ 10,750mm、高さ 3,175mm、幅 2,730mm。180馬力のエンジン(DMH17C形)を2基搭載する。
- 常磐炭鉱専用線のDL-8号機として製造されたとされる。その後青梅線奥多摩駅に接続する奥多摩工業専用線のD727号機となった。1998年(平成10年)に八戸通運に譲渡され、同年4月より八戸臨海鉄道の車籍を持つ。
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- 2009年に元東日本旅客鉄道(JR東日本)長野総合車両センターのDD16 303号機を譲り受け、同年12月11日(第17列車コキ車4両牽引)より営業運転を開始した[3]。
機関車の全般検査業務は福島臨海鉄道に委託されており、入出場時には甲種鉄道車両輸送が行われる。
貨車
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- JR東日本が所有するホキ800形4両を譲り受けた貨車である。バラスト散布用のホッパ車として使用されている。
受託業務
JR貨物から、八戸貨物駅・東青森駅・弘前駅の貨物営業・構内入換作業及び青森信号場の構内入換作業を受託している。
また青い森鉄道から駅構内清掃業務、陸奥市川駅・野内駅・矢田前駅・小柳駅・東青森駅の朝ラッシュ時間帯における改札業務を受託している。
子会社
- 臨海サービス株式会社