元暁
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元暁(がんぎょう、或いはげんぎょう、ハングル表記 원효、本名:薛思、 諡号:和諍国師、617年 - 686年3月30日)は新羅の華厳宗の僧侶である。新羅浄土教の先駆者。俗姓は薛、名前は誓幢、新幢である。
新羅の押梁郡(現在の慶尚北道)に生まれ、興輪寺の法蔵に華厳を学び、650年, 義湘と共に唐に渡ろうとしようとしたが、高句麗軍隊のために失敗した。661年また義湘と唐に渡ろうとしようとしたが、偶然に骸骨に溜まった水を飲んで、「真理は遠くにあるものではない。枕元で甘く飲めた水が、起きた後に骸骨に溜まっていたことを知った時、気に障り吐きたくなった。だが、世の中への認識は心にこそある」と悟って帰って来た。その後は華厳学の研究に専念し、240巻もの著作を成した。
ある日、元曉が街で「誰許沒柯斧 我斫支天柱」という歌を歌った。誰も意味が分からなかったが, 武烈王だけは意味が分かって未亡人だった瑤石宮の公主を嫁がせたし、公主は薛聡を生んだ。その後、元曉は「小姓居士」と名を変えて、芸人が与えた瓠に「無碍」(華厳経の「一体無碍人」から取った名)という名を付けて、歌を作って仏教を庶民に普及させた。[1]
弟子の審祥が日本に華厳宗を伝えたため、東大寺を始めとする南都の諸寺院でもてはやされるようになり、高山寺にある『華厳縁起』には、元暁にまつわる様々な伝説が語られている。
著作リスト
- 『大慧度経宗要』
- 『法華経宗要』
- 『華厳経疏』
- 『大涅槃経宗要』
- 『解深密経疏』
- 『大乗起信論疏』
- 『大乗起信論別記』
- 『大無量寿経宗要』
- 『阿弥陀経疏』
- 『弥勒上生経宗要』
- 『菩薩瓔珞本業経疏』
- 『梵綱経菩薩』
- 『戒本私記』
- 『菩薩本持犯要記』
- 『中辺分別論疏』
- 『大乗六情懺悔』
- 『発心修行章』
- 『十門和諍論』
- 『二障義』
- 『判比量論』
- 『金剛三昧経論』
- 『遊心安楽道』…本書は、近年の研究で元暁仮託の偽撰書と断定されている。
參見
脚註
- ↑ 『三国遺史』巻第四義解第五元曉不覊