似内駅
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テンプレート:駅情報 似内駅(にたないえき)は、岩手県花巻市上似内にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)釜石線の駅である。花巻市街のはずれにある。
駅構造
島式ホーム1面2線の地上駅。花巻駅管理の無人駅である。駅舎側には留置線とホーム跡がある。
(駅舎側) | テンプレート:Color釜石線(下り) | 遠野・釜石方面 |
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(反対側) | テンプレート:Color釜石線(上り) | 花巻・盛岡方面 |
※案内上ののりば番号は割り当てられていない。
駅周辺
- 花巻空港(約2.8 km)→空港連絡鉄道#空港近傍の駅参照
- 釜石自動車道 - 花巻空港インターチェンジ
- 国道4号
- 北上川
路線バス
駅から北東200mほどの場所に「上似内」バス停がある。
歴史
花巻と釜石を鉄道連絡することを目指して建設された岩手軽便鉄道により、その最初の開業区間の一部として1913年(大正2年)10月25日に開業した。当初は762 mm特殊狭軌の軽便鉄道であった。1936年(昭和11年)8月1日に国有化されて国鉄の駅となり、その後は国鉄標準の1,067 mm軌間への改軌工事が進められた。これに際して、花巻 - 似内間は別ルートに切り替えられて、間に存在していた鳥谷ヶ崎駅が廃止となった。1943年(昭和18年)9月20日から1,067 mm軌間での運行が開始されている。近年は国道4号線バイパスや釜石自動車道花巻空港ICの整備、花巻空港ターミナル移転はあるもののアクセスは考慮されていない。また、バスやタクシーの待機はない。
年表
- 1913年(大正3年)10月25日 - 岩手軽便鉄道の駅として開業[1]。
- 1936年(昭和11年)8月1日 - 岩手軽便鉄道の国有化により国鉄釜石線の駅となる。
- 1943年(昭和18年)9月20日 - 1,067 mm軌間への改軌工事完成。
- 1944年(昭和19年)10月11日 - 国鉄釜石東線の開業に伴い、所属の路線名が釜石西線に変更となる。
- 1950年(昭和25年)10月10日 - 国鉄釜石線の全通により、再び釜石線の駅となる。
- 1961年(昭和36年)10月1日 - 貨物取扱廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道の駅となる。
- 1993年(平成5年)10月1日 - CTC化により無人化。似内駅長が廃止され、花巻駅長管理下となる。
その他
- エスペラントによる、「La Marbordo(ラ・マールボルド:海岸)」という愛称がつけられている。これは、北上川の河岸が宮沢賢治により「イギリス海岸」と名づけられたことによる。
隣の駅
- 東日本旅客鉄道
- テンプレート:Color釜石線
脚注
- ↑ 「軽便鉄道停留場設置」『官報』1914年1月22日(国立国会図書館デジタル化資料)