伊勢柏崎駅
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伊勢柏崎駅(いせかしわざきえき)は、三重県度会郡大紀町崎にある、東海旅客鉄道(JR東海)紀勢本線の駅である。
旧・紀勢町にある唯一の鉄道駅で、この駅は同町の入口としての役割も持っていた。なお駅名は開業当時のこの駅のあった村の名前に由来しており、それは附近の二つの集落柏野と崎の名を合成したものである。
駅構造
相対式ホーム2面2線を持ち列車同士の行き違いが可能な地上駅である。ホーム間の連絡は跨線橋による。駅舎は撤去され、貨物コンテナを改造した簡易駅舎の駅であったが、近年改築された。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | テンプレート:Color紀勢本線 | 上り | 松阪・名古屋方面[1] |
2 | テンプレート:Color紀勢本線 | 下り | 尾鷲・新宮方面[1] |
利用状況
「三重県統計書」によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|
1998年 | 72 |
1999年 | 80 |
2000年 | 90 |
2001年 | 90 |
2002年 | 93 |
2003年 | 88 |
2004年 | 75 |
2005年 | 84 |
2006年 | 82 |
2007年 | 93 |
2008年 | 102 |
2009年 | 94 |
2010年 | 89 |
2011年 | 84 |
2012年 | 85 |
駅周辺
大内山川が山を削って出来たわずかばかりの平地にあり、周囲には人家や郵便局に学校や役場の出張所などがある。当駅は崎の集落にあるが、北東にあるもうひとつの大きな集落・柏野の入口としての役割もある。
駅の南西側で大内山川に合流する三ヶ野川沿いに上流へと向かうとその道は錦峠の附近で国道260号線になり、さらにその国道260号線を南下すると錦漁港で有名な錦の集落にたどり着く。錦の集落には港に面していくつかの旅館などがあり、大紀町役場の錦支所や大紀町立錦小学校などもある。
- 紀勢郵便局
- 大台警察署柏崎駐在所
- 紀勢地区広域消防組合奥伊勢消防署紀勢分署
- 大紀町立大紀中学校(旧柏崎中学校)
- 大内山川
- 注連小路川
- 古和河内川
- 錦漁港
- 国道42号線
- 三重県道538号線 - 駅と国道を結ぶ
- 熊野古道伊勢路
- 山海の郷紀勢
- 紀勢自動車道 紀勢大内山IC
歴史
- 1927年(昭和2年)7月3日 - 国鉄紀勢東線の滝原駅から当駅までの延伸に伴い国鉄紀勢東線の駅として開業する。当初は終着駅であった。
- 1927年(昭和2年)11月13日 - 国鉄紀勢東線が当駅から大内山駅まで一駅分だけ延伸となり終着駅ではなくなる。
- 1959年(昭和34年)7月15日 - 三木里駅 - 新鹿駅間の開通を持って現在の紀勢本線が全通し新たに亀山駅と和歌山駅(現在の紀和駅)の間が紀勢本線に改称され、当駅も国鉄紀勢本線の駅となる。
- 1983年(昭和58年)12月21日 - 無人化[2]。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により東海旅客鉄道の駅となる。