中華人民共和国の国旗

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中華人民共和国国旗は、赤地に5つの黄色い五芒星を配したもので、五星紅旗(ごせいこうき、拼音Wǔxīng hóngqí)と呼ばれる。

赤色は革命を、黄色は光明を表す。また、大星は中国共産党の指導力を、4つの小星はそれぞれ労働者・農民・小資産階級・愛国的資本家の4つの階級を表す。全ての小星の頂点は、大星の中心に向いており、これは人民が一つの中心(共産党)の下に団結することを象徴している。ソ連の国旗を参考にしたものと考えられる。

現行の国旗

五星紅旗は、1949年7月に、経済学者で芸術家でもある曾聯松が、中国人民政治協商会議が行った公募に応じてデザインしたものである。1949年10月1日、中華人民共和国の建国に際し、天安門広場にこの旗が国旗として初めて掲げられた。

国旗の縦横比は2:3で、旗を四等分した左上部分を10×15に区画した升目上に右図の通り5つの星を配置する。大きな星の外接円の直径は旗の高さの3/10、小さな星の外接円は旗の高さの1/10である。

中華人民共和国憲法第136条は、「中華人民共和国の国旗は、五星紅旗である」と定めている。1990年に中華人民共和国国旗法が制定され、旗の掲揚方法や取り扱い方などが明文化された。

中華人民共和国国家質量監督検験検疫総局と中国国家標準化管理委員会が頒布した規格《GB 12983-2004:国旗颜色标准样品》により、国旗で使用する色が規定されている。

国旗の色[1]
織物 刺激値Y10 色座標 許容誤差
x10 y10
合成繊維 9.4 0.555 0.328 平均
<math>\Delta E_{ab}^{\,\bullet}\le 2.0</math>
41.2 0.446 0.489
12.3 0.565 0.325
32.4 0.450 0.463
木綿 9.2 0.595 0.328
33.0 0.467 0.463
78.0 - - 刺激値Y10は78より小さくなってはならない。

軍事用旗

中国人民解放軍の軍旗は、赤地に黄色の星を配し、その右下に建軍記念日(1927年南昌起義)である8月1日を示す「八一」を図案化して描いている。

歴史

1920年代の中国で成立したいくつかの共産主義者の地方政権は、ソビエト連邦の国旗に倣った旗を掲げていた。

1949年6月16日、全国人民政治協商会議は新国旗を制定することを決定し、人民日報紙上で公募が行われた。この公募には3012点の作品が寄せられた。この中から候補は38点に絞られ、曾聯松の図案が選出された。当初のデザイン案は、赤地に共産党(あるいは中国人民)を表す大きな星を1つと、黄河長江珠江などの大河を象徴する水平線(1本ないし3本)を黄色で描いたものであったが、水平線によって赤地が分断されてしまい国家分裂のように見えるということで再検討が図られた。次いで、共産党を象徴する大きな星に各階級を象徴する小さな星を4つ加えた「紅地五星旗」が提案され、大きな星の下に小さな星が4つ縦に並ぶデザインが検討されたが、小さな星に上下があるのは妥当ではないとして、大きな星を囲む形で等間隔に配列される案が提案された。この新たな案では大きな星の中に鎌とハンマーを描いたが、ソ連国旗との類似してしまうことや、鎌とハンマーが象徴する農民と労働者は小さな星でも象徴されていることを理由として取り除かれた。9月27日、全国人民政治協商会議第一次全体会議で現在の五星紅旗のデザインが最終決定された。

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関連項目

外部リンク

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  1. テンプレート:Cite web