二毛作
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二毛作 (にもうさく)とは、同じ耕地で一年の間に2種類の異なる作物を栽培することである。同じ作物を作る場合は二期作(にきさく)と言い、年に1回だけ作物を作ることは一毛作(いちもうさく)や単作(たんさく)と言う。転じて、近年では飲食店で昼と夜で提供する料理が変わる店のことを二毛作料理店などと呼ぶようになった。
概要
日本においては、春から秋にかけてイネを作り、秋に収穫してから翌年の春まではムギやダイズを作っていることが多かった。1回目を表作、2回目を裏作という。日本では鎌倉時代頃から普及したが、第二次世界大戦後、特に高度経済成長期頃から、輸入穀物に価格面で対抗できなくなり、あまり行われなくなった。
イネの場合、水田での栽培ということもあり、連作障害が発生しにくかったが、一般的には二毛作を行うと地力が低下し、次第に生育不良となっていく。
コメについては二期作も参照のこと
これを回避するため、ヨーロッパでは三圃式農業や輪栽式農業として発展していった。