上原まり
上原 まり(うえはら まり、本名柴田 洋子(しばた・ようこ、1947年5月23日 - )は日本の女性で筑前琵琶演奏家、元宝塚歌劇団トップ娘役でもある。
兵庫県神戸市、神戸市立湊川高等学校出身。公称身長157センチ、血液型A型。愛称ヨーコちゃん。
芸名は「姓は女優・上原美佐、名は幼少より親しかった友人にちなんで」命名した。
来歴・人物
筑前琵琶旭会総師範・二世柴田旭堂の一人娘として誕生。高校一年時に東京新聞主催邦楽コンクール琵琶部門で3位入賞。「柴田旭艶」の名を持つ。
1968年に宝塚歌劇団に入団。「マイ・アイドル」で初舞台を踏む。同期に順みつき、尚すみれらがいる。
その後は花組で甲にしき、榛名由梨、安奈淳、松あきらの相手役を務める。
代表作には「ベルサイユのばら」のマリー・アントワネット、「新源氏物語」の藤壺など。
1981年、月組公演「新源氏物語」の藤壺役を最後に退団。その後は筑前琵琶の語り手として活躍している。
琵琶語りの代表作としては、「平家物語」、小泉八雲の「雪女」「耳なし芳一」、また瀬戸内寂聴現代語訳・水原央構成による「源氏物語」シリーズがある。
宝塚歌劇団との関わりも現役時代ほどではないが今も続く。OGイベントには幾度となく出演したほか、1992年月組バウホール公演『高照らす日の皇子』(作・演出谷正純、主演天海祐希)の琵琶演奏も担当。
さらに2007年、松竹からの要請でOSK日本歌劇団の52年ぶりになる京都南座公演「レビュー in KYOTO 〜 源氏千年夢絵巻」に紫式部役で特別出演。引き続き翌2008年の「レビュー in KYOTO Ⅱ〜 輪舞曲(ロンド)薫と浮舟」にも紫式部役で特別出演した。
宝塚時代の舞台出演
初舞台・組廻り
- 『マイ・アイドル』(花組)(1968年4月)*初舞台
- 『シルクロード』新人公演:メルバ(星組)(1969年4月)
花組時代
- 『扇源氏』新人公演:きらら(1970年11月)
- 『人魚姫』人魚ルル(1971年8月)
- 『小さな花がひらいた』おりつ(1971年11月)
- 『哀愁のナイル』新人公演:ネフェルト(東京、1972年7月)
- 『炎の天草灘』菊(1972年9月)
- 『新・花かげろう』若狭(1973年5月)
- 『この恋は雲の涯まで』チャレンカ(1973年8月)
- 『この恋は雲の涯まで』新人公演:静御前(東京、1973年11月)
- 『花のお嬢吉三』おとせ(1974年1月)
- 『虞美人』呂妃(1974年5月)
- 『海と太陽のファド』西之表花子(1974年10月)
- 『夢みる恋人たち』フロレアナ(1975年3月)
- 『ベルサイユのばら』マリー・アントワネット(1975年7月 - 8月)
- 『あかねさす紫の花』額田女王(1976年2月 - 3月)
- 『うつしよ紅葉』濃姫/『ノバ・ボサ・ノバ』マダム・ガード(1976年8月 - 9月)
- 『ル・ピエロ』クネコンダ(1977年1月 - 2月)
- 『宝舞抄』深雪(1977年8月 - 9月)
- 『風と共に去りぬ』メラニー(1978年2月 - 3月)
- 『ホフマン物語』アントニア(宝塚バウホール、1978年4月)
- 『ヴェロニック』アガート(宝塚バウホール、1978年9月)
- 『遙かなるドナウ』エリザベート(1978年10月 - 11月)
専科時代
- 『花影記』幸/『紅はこべ』キャサリン(花組)(1979年4月 - 5月)
- 『霧に消えた人』お縫(雪組)(1979年8月 - 9月)
- 『響け!わが歌』(星組)(1980年8月 - 9月)
- 『新源氏物語(月組)(1981年1月 - 2月)
宝塚時代の受賞歴
努力賞
- 1971年11月『小さな花がひらいた』
- 1973年8月『この恋は雲の涯まで』
- 1974年1月『花のお嬢吉三』
- 1975年3月『夢みる恋人たち』
演技賞
- 1976年2月 - 3月『あかねさす紫の花』
参考資料
- 『歌劇』1981年4月号 p.90-91(宝塚歌劇団)
関連項目
- 兵庫県出身の人物一覧
- 麻鳥千穂(上原入団時の花組トップスター。1953年 - 1970年)
外部リンク
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