三浦佑之

三浦 佑之（みうら すけゆき、1946年8月 - ）は、国文学者（古代文学・伝承文学）、千葉大学名誉教授、立正大学教授。

人物

三重県美杉村（現津市）出身。三重県立津高等学校、成城大学文芸学部卒業、同大学院博士課程単位取得退学。共立女子短期大学、千葉大学教授を経て立正大学教授。2013年4月より立正大学大学院文学研究科長。

2002年に出版した『口語訳 古事記』がベストセラーになった。上代文学関連で多くの著作がある。

直木賞作家・三浦しをんの父である。

受賞

• 1988年6月、『村落伝承論』で第5回上代文学会賞を受賞。
• 2003年12月、『口語訳 古事記』で第1回角川財団学芸賞を受賞。
• 2013年11月、『古事記を読みなおす』で第1回古代歴史文化賞みやざき賞を受賞。

著作

単著

• 『村落伝承論』五柳書院、1987年
• 『浦島太郎の文学史－恋愛小説の発生』五柳書院、1989年
• 『古代叙事伝承の研究』勉誠社、1992年
• 『昔話にみる悪と欲望』新曜社、1992年
• 『万葉びとの「家族」誌』講談社選書メチエ、1996年
• 『神話と歴史叙述』若草書房、1998年
• 『古事記講義』文藝春秋、2003年 / 文春文庫、2007年
• 『口語訳 古事記 完全版』文藝春秋、2002年6月 / 文庫〈神代篇・人代篇〉、2006年12月
• 『日本古代文学入門』幻冬舎、2006年
• 『金印偽造事件』幻冬舎新書、2006年
• 『古事記のひみつ』吉川弘文館［歴史文化ライブラリー］、2007年　
• 『古事記を旅する』文藝春秋、2007年 / 文春文庫、2011年　
• 『平城京の家族たち　ゆらぐ親子の絆』角川ソフィア文庫、2010年
• 『日本霊異記の世界　説話の森を歩く』角川選書、2010年
• 『古事記を読みなおす』ちくま新書、2010年
• 『あらすじで読み解く古事記神話』文藝春秋、2012年
• 『古代研究　列島の神話・文化・言語』青土社、2012年　

編著

• 『古事記を読む』吉川弘文館、2008年
• 『古事記研究集成』全６巻、クレス出版、2011年

共著

• 赤坂憲雄と　『遠野物語へようこそ』（ちくまプリマー新書、2010年1月）
• 茨木啓子と　『子どもに語る日本の神話』（こぐま社、2013年10月）

共編

• 『古代文学講座』全12巻（古橋信孝・森朝男共編）勉誠社、1993～1998年
• 『柳田國男事典』（野村純一・宮田登・吉川祐子共編）勉誠出版、1998年7月
• 『日本説話小事典』（野村純一・藤島秀隆・高木史人共編）大修館書店、2002年4月
• 『シリーズいくつもの日本 』全7巻（赤坂憲雄・中村生雄・原田信男共編）岩波書店、2002～03年

外部リンク

• 神話と昔話－三浦佑之宣伝板－ （三浦佑之の運営するウェブ・サイト）
• NII論文情報ナビゲータ　CiNii　三浦佑之論文目録
• 立正大学大学院文学研究科