三宅島空港
三宅島空港(みやけじまくうこう Miyakejima Airport)は、東京都三宅村(三宅島)にあり、東京都港湾局が運営する地方管理空港。
沿革
- 1966年 : 第三種空港として開港。滑走路1100m。
- 1976年 : 滑走路1200mに延長。
- 1983年 : 火山災害により、10月3日から8日まで空港閉鎖。
- 1986年 : ターミナルビル増改築。
- 2000年 : 雄山噴火により空港閉鎖。三宅島空港発着全便が運休。
- 2008年4月26日 : 全日本空輸[1]の東京国際空港との定期便を再開。
- 2014年3月31日 : 全日本空輸の東京国際空港との定期便を廃止[2]。
- 2014年4月2日 : 新中央航空の調布飛行場との定期便が就航[3][4]。
運航路線
火山噴火の影響
2000年(平成12年)の火山噴火による全島避難に伴い、閉鎖された。2005年(平成17年)に島内一部地域で避難指示が解除されたが、空港の一部は高濃度火山ガスのために立入禁止区域となっており、閉鎖は継続された。2007年(平成19年)8月24日、東京都は条件次第での運航が可能と判断し、2008年(平成20年)4月26日より当面1日1便、最終的には噴火前と同じ1日2便の定期便運航を再開する方針を固め[5]、予定通り4月26日より火山ガスの濃度に問題がない場合に限り1日1往復の運航を再開した[6]。
火山ガスの影響
空港ターミナルビルの南側を境に、北側は坪田高濃度地区に指定されている。高濃度地区は4時間以上の滞在が禁止されているが、このこと自体は空港を再開できない理由ではない。同じ坪田高濃度地区には三池港や村営バス車庫があり、いずれも4時間以内の滞在を条件に使用されている。
東京都は空港再開を目的として、ターミナルビル南側の高濃度地区から僅かに外れた場所に、仮ターミナルビルを建設し、2006年(平成18年)3月に落成した。以後、この建物は東京都の三宅島空港管理事務所として利用されている。
ANAは仮ターミナルビル完成以後も運航を再開しなかった。三宅島周辺上空の火山ガス濃度が不明であり、高濃度ガス内を飛行すると機内に吸入して乗員乗客の健康を損なうおそれがあること、火山ガスによる機体の腐食を防止するため洗浄作業が必要になることを理由としている。三宅島周辺上空の火山ガスを測定する機器を設置して観測を行ったところ、風速5 - 8mの西風の状況でなければ火山ガスの影響は少なく、運航に支障がないことがわかったため、その後の協議を経て2008年(平成20年)4月26日に運航を再開した。ANAホームページにて午前6時30分に運航見通しが発表され、東京国際空港出発1時間前に最終的な運航可否が決定する。
三宅村場外離着陸場
島の北端部にあたる伊豆・神着地区に整備されたヘリポートである。帰島に備えて島内の防災工事を行う際に整備された、作業員宿舎のヘリポートを活用したものであり、宿舎は現在も残されている。宿舎には火山ガスを濾過する装置が備えられており、伊豆緊急避難施設として、火山ガス濃度が高まった際の避難所になっている。
東京愛らんどシャトルでは、2005年(平成17年)6月に場外離着陸場発着にて大島空港便が暫定再開され、同年10月より御蔵島便も含めた定期運航が再開された。空港運用が再開された現在も引き続き場外離着陸場発着となっている。
参考文献
- ↑ ANAウイングスの機材・乗務員で運航。
- ↑ 2014年 国内線サマーダイヤについて 〜羽田発着路線の増便により、国内線ネットワークが更に便利に!〜 〜11年ぶりに青森空港の定期便を再開!〜 全日本空輸株式会社 2014年1月22日付
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 新中央航空、4月2日から調布/三宅島線に就航 スケジュール発表 FlyTeam 2013年12月26日付
- ↑ 三宅島空港への航空路の再開について
- ↑ 三宅島への空路再開 島民待望、観光再生目指す 産経新聞 2008年4月26日