ロータス・エキシージ
テンプレート:Infobox 自動車のスペック表 エキシージ(Exige )は、ロータスの2ドア・2シーターのスポーツカーである。
概要
2000年~2001年にイギリスを中心として開催された、エリーゼによるワンメイクレース用に開発されたスポーツエリーゼをベースとしてクーペとしたものである。
スポーツエリーゼとエリーゼとの違いは、フロントとリアのトレッドを拡大し、タイヤはインチアップされ、ブレーキ・サスペンションは専用品、カウルはカーボン化され、クローズドボディ化されており、外見は通常のエリーゼよりもかなりアグレッシブに変わっている。
エンジンもK-シリーズの206HPにハイチューンされ、トランスミッションはクワイフ製の5速ストレートカットギア、同じくクワイフ製のLSDも装備している。室内にはロールケージが張られ、キルスイッチや消火器のスイッチ、メーターはデータロガー付のスタックST8100に変更されている。
スポーツエリーゼは完全なレースカーであり、市販はしないとコメントされていたが、ファンの熱烈なラブコールに応える形として、突然スポーツエリーゼの市販モデルであるエキシージ(MK-1)が2000年に発表された。公道走行のための法規に合致させるためチンスポイラーの小型化や後部視界を得るために後部に変更を受けたが、スタイルはほぼスポーツエリーゼのそれである。MK-1は、647台が限定の形で生産された。ちなみにスポーツエリーゼ、エキシージ(MK-1)ともにロータスカーズとは別会社でかつてのF1チームであるロータス・スポーツによって別ラインで生産された。
2001年にエリーゼのMK-2が発売されたことに伴い2004年にエキシージもMK-2が発表された。しかし変化は外見的なものが中心で、トレッドやエンジンには特に手が入れられておらず、MK-1と比べるとスペシャル度には乏しい。
しかしながら2004年以降のMK-2はトヨタ自動車製の最高出力141kW、最大トルク181N·mのVVTL-I(Variable Valve Timing with Lift - intelligent 連続可変バルブタイミング機構)の1.8Lエンジンを搭載し、信頼性面においては一定の評価を得た。
そして、2006年初頭にはVVTL-Iエンジンにスーパーチャージャーを導入したエキシージSを発表。スーパーチャージャーの追加により最高出力163kW(221PS)/7,800rpm、最大トルク215N·m/5,500rpm(ただし2,000rpm超で、その80%を発生)となる。この仕様変更により、MK-2に変更された時に巻き起こった『重量増による動力性能の劣化』というマイナスファクターを一蹴するきっかけを得た。
エキシージSの基本動力性能は、車両重量935kgという超軽量車体に組み合わされ、0-100km/h加速に要するタイムは4.3秒、0-160km/h加速は9.98秒であり、最高速は160mph(≒256km/h)とアナウンスされている。この数値は、2005年までの量産車としては世界最高レベルにある。
エキシージSの日本におけるデリバリーは2006年5月に開始された。
2ZZエンジンは欧州の排ガス規制に対応できなくなったため、エキシージ・クラブレーサーが2ZZエンジンを積んだ最後のエキシージとなる。