ロモノソフ
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ロモノソフ(Ломоносов, Lomonosov, ロモノーソフとも)はロシア連邦レニングラード州の都市。サンクトペテルブルクから西に39km。フィンランド湾の南岸に位置し、沖合いにはコトリン島のクロンシュタット市を望む。人口は42,000人(1992年)。
以前はオラニエンバウム(Ораниенбаум, Oranienbaum, ドイツ語で「オレンジの木」の意)と呼ばれていた。これは、もともと帝室の宮殿に付属していた植物園を呼んだ名前であった。
1948年、科学者ミハイル・ロモノーソフに因んで、ロモノソフに改称。ミハイル・ロモノーソフは、1754年、オラニエンバウム付近のウスチ・ルジツァ村にガラス工場を建設した。
1707年、ピョートル大帝は忠臣アレクサンドル・メンシコフに一帯の土地を与えた。メンシコフは、1710年から1727年にかけてここに大きな宮殿を建設した。メンシコフの死後、1743年にオラニエンバウムは皇太子ピョートル(後のピョートル3世)の避暑地となり、宮殿は建築家バルトロメオ・ラストレッリによって改修された。1762年には、エカチェリーナ2世が別荘を建設した。
オラニエンバウムは、作曲家イーゴリ・ストラヴィンスキーの生地である。