ロパートカ岬
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ロパートカ岬(ロパートカみさき、テンプレート:Lang-ru、テンプレート:Lang-en)は、カムチャツカ半島最南端の岬。ロパトカ岬、ロパッカ岬とも表記されることがある。ロパートカ岬の西側の海がオホーツク海、東側の海が太平洋である。占守海峡を挟んで千島列島最東端の占守島と対峙している。行政区画ではロシア連邦の極東連邦管区に属するカムチャツカ地方内となる。
歴史
17世紀にロシア帝国がカムチャツカ半島の領有を宣言して以来、ロパートカ岬はロシア帝国、及びその後継国家であるソビエト連邦(ソ連)やロシア連邦が領有している。樺太・千島交換条約(1875年)において、同岬と占守島との間の占守海峡に日本(大日本帝国)とロシアとの国境線が引かれ、1945年に第二次世界大戦で日本がソ連に降伏するまで維持された。降伏に先立つ同年8月には、同大戦の末期の戦闘として占守島の戦いが行われ、同岬に設置された赤軍(後のソ連軍)の砲台から占守島の日本軍守備隊に向けて海峡越え砲撃が実行された。