レゴランド

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レゴランドLEGOLAND)は、レゴブロックで有名なレゴ社が開設したレゴのテーマパークである。自社の製品であるレゴブロックを使ってどんなものができるかという可能性を紹介し、休日を楽しめるようにと企画され、レゴの本社があるデンマークをはじめ、アメリカイギリスドイツマレーシアの5ヵ国に開設され、2014年現在、世界で6ヵ所のレゴランドがある。

開設と拡大

ファイル:Legoland Deutschland.jpg
レゴランド・ドイツ・リゾート

レゴ社の本社所在地であるデンマークビルン1968年に設けられた「レゴランド・ビルン・リゾート」が世界初である。この事業は大成功を納め、その年の夏のシーズンだけで62.5万人もの入場者を集めた。 特徴としては11歳以下の児童を持つ家族を主なターゲットとしており、パークは幾つかのエリアから構成される(ビルンのレゴランドの場合、10のエリアから成る)。ジェットコースターのようなアトラクションもあるが、レゴランドを特徴付けるのは教育的な要素であり、参加者が運河やダムを作って地形を学んだり、楽器を作って演奏したりできる。MINDSTORMSや幼児向けのデュプロを使って学ぶエリアもある。

その成功から、1996年にはイギリスウィンザーの「ウィンザー・サファリパーク」跡地に「レゴランド・ウィンザー・リゾート」が作られた。今でも世界最大のレゴランドであり、年間入場者数は約200万人と欧州内のレゴランドでは最多である。

続いて1999年アメリカカリフォルニア州カールスバッドに「レゴランド・カリフォリニア・リゾート」が誕生した。ここにはレゴランドでは初のウォーターパークも併設された。

2002年5月17日にはドイツバイエルン州ギュンツブルクに「レゴランド・ドイツ・リゾート」が誕生した。ギュンツブルクでは開園から1年間で入場者は130万人を数え、ドイツ最大級のテーマパークとなっている。

2011年10月15日、アメリカフロリダ州の「サイプレス・ガーデン」跡地に「レゴランド・フロリダ」が建設された。世界第2位の面積を持つレゴランドで2012年にはウォーターパークも完成。

2012年9月15日シンガポールに隣接するマレーシアジョホール州ヌサジャヤアジアで最初のレゴランドとして「レゴランド・マレーシア・リゾート」が開園した。

現在、アラブ首長国連邦ドバイで「レゴランド・ドバイランド」が建設中である。2011年の開園予定であったが工事が遅れ、2016年半ばに開園の見込みである。

レゴランド・ディスカバリー・センター

レゴランド・ディスカバリー・センターは、規模が3千平方メートル前後と、より小規模な屋内型のレゴランドで、2007年ベルリンソニーセンターに設けられたのが最初である。続いて2008年デュースブルクに設置されたが、2013年に隣接するオーバーハウゼンのツェントロそばに移された[1]

その後、シカゴ郊外のシャンバーグアトランタダラス郊外のグレープヴァイン、カンザスシティーニューヨーク郊外のヨンカーズボストン2014年5月開館)のアメリカの6都市、イギリスのマンチェスター、カナダのトロント郊外のヴォーン、そして日本では、東京台場に設置され、世界で計11ヵ所(2014年6月現在)となっている。

日本での展開

日本でも千葉県千葉市美浜区幕張海浜公園に4番目のレゴランドを誘致し、当初は2002年の開園が予定されていたが、不況の影響で出資企業が集まらず、4番目のレゴランドは次の候補地であったドイツのバイエルン州ギュンツブルクとなった。幕張のレゴランド誘致計画は2003年に断念、正式撤退した[2]

2012年6月、東京・台場のデックス東京ビーチの6階と7階に「レゴランド・ディスカバリー・センター東京」がオープンした。

2011年10月、名古屋市港区金城ふ頭に2016年に開業予定であると発表された。

2014年6月30日、予定地である名古屋市港区での「レゴランド・ジャパン」の建設について、2015年より着工し、2017年4~6月に開業すると発表された。完成すれば国内初で、世界で8番目のレゴランドとなる。建設予定地を所有する名古屋市とマーリン・エンタテイメント社が正式契約した計画書によると、約13haの敷地を2つの区域に分け、先行して約9haの1期区域で工事を始め、約4haの2期区域は「ポートメッセなごや」の第1展示館跡地に2019年に着工し、2021年に供用する計画。 敷地面積の13haは「レゴランド・ビルン・リゾート」と同じでレゴランドでは最小である。レゴランド周辺にはホテルや商業施設も建設される。事業主体はイギリスのマーリン・エンタテイメント社であるが、駐車場などの整備は名古屋市が行う。

売却

レゴ社は3年おきにレゴランドを開設する計画であったが、世界的な玩具市場の縮小などによる深刻な経営不振のため、2005年6月にレゴランドの経営権をニューヨークに本拠をおく投資会社ブラックストーン・グループに3.75億ユーロで売却した。これに伴って、ブラックストーンの傘下でテーマパーク経営実績のあるイギリスのマーリン・エンタテイメント社とレゴ社の合弁企業(持株比率はブラックストーンが70%、レゴが30%)が設立され、レゴランドの経営に当たることとなった。

脚注

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関連項目

公式サイト

  • テンプレート:Cite web
  • 『活性化進まぬ公園と浜 市長が食テーマパーク構想 海側エリア』 - 千葉日報 2009年10月20日