コスモスイニシア
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(リクルート・コスモスから転送)
テンプレート:Infobox 株式会社コスモスイニシア(英文名称:Cosmos Initia Co., Ltd.)は、一次取得者向けのファミリータイプのマンション開発を首都圏中心に展開する、マンション・一戸建を取り扱うデベロッパーである。2012年マンション供給戸数ランキングでは首都圏8位(922戸)。 販売部門が分社化されていないことから、販売業務も直接自社で行っている。
概要
- リクルートの不動産会社(デベロッパー)として設立され、2006年8月までの前社名は株式会社リクルートコスモスである。
- 単独事業でのマンション名称(ブランド)は「イニシア」。前社名時代は主に「コスモ」を使用していた。
- 2011年1月に新築マンションの累計供給戸数が10万戸を突破。国内で10万戸超の供給実績があるのは、同社以外では大京、三井不動産レジデンシャル、旧藤和不動産(現:三菱地所レジデンス)、ダイア建設のみ。
- 今日では当たり前になっている長期修繕計画を1993年に業界で初めて導入した。
- 2012年まで11年連続でグッドデザイン賞を受賞している。新築分譲マンションにおいて10年以上連続で受賞しているのは、他には三井不動産レジデンシャルしかない。
- 2005年6月30日に、ユニゾン・キャピタル系のプライベート・エクイティ・ファンドなどの出資を受ける形でMBOを実施して、リクルートグループから独立した。2006年9月1日には現社名に変更し、社名からもリクルートの文字が消えている。
- リクルート創業者の江副浩正は、地方から大都市に若者が仕事を求め集まってくることに伴い、寮や社宅などの住宅需要が生まれると考え、不動産開発事業に参入したという。一説に、「情報誌業は虚業であり、不動産という実業を行ってこそ世間から評価される」という考えがあったからとも言われる。
- サブプライムローン問題に端を発した信用収縮による不動産の流動性枯渇、不動産価格下落により業績が急速に悪化し、2009年4月に事業再生ADR手続を申請。同年9月に三菱東京UFJ銀行らメインバンク12行からのデットエクイティスワップ(DES)等の約700億円の金融支援、管理会社のコスモスライフ(現大和ライフネクスト)の大和ハウス工業への売却などを含む、事業再生計画が承認された。
- 2013年3月29日、事業再生ADR債務1,008億円の完済を発表。3月末をもって事業再生計画期間が終了。同年4月16日大和ハウス工業との資本業務提携契約を締結し、大和ハウスの子会社となることを発表した。
沿革
- 1969年6月20日 - 株式会社日本リクルート映画社として設立。
- 1974年2月8日 - 事業目的を不動産に変更し、商号を環境開発株式会社に変更。(創業)
- 1985年3月1日 - 株式会社リクルートコスモスに商号変更。
- 1986年10月30日 - 株式を店頭登録(現ジャスダック)。
- 2005年6月30日 - ユニゾン・キャピタルなどから出資を受ける形でMBOの手法によりリクルートグループから独立。
- 2006年9月1日 - 株式会社コスモスイニシアに商号変更。また、本社を東京都千代田区内幸町1-3-2へ移転。
- 2009年1月16日 - コスモスイニシアの社名変更以来初めて2010年新卒採用凍結を発表。
- 2009年4月28日 - 不動産市況悪化に伴う業績悪化による債務超過を受け、私的整理手続きである事業再生ADR手続を活用して再生を図ると発表。同日、代表取締役会長が引責辞任を発表した。
- 2009年9月28日 - 事業再生ADR手続が成立し、事業再生計画が承認された。これにより管理会社コスモスライフの持株がコスモスイニシアから大和ハウス工業に売却され、2010年に大和ライフネクストとなる。
- 2011年7月1日 - 本社を東京都港区芝5-34-6新田町ビルへ移転。
- 2013年6月27日 - 大和ハウス工業が株式の64.17%(間接含む)を保有。大和ハウスグループとなる。
関連会社
- 株式会社コスモスモア(モデルルーム設営・スチールハウス等施工)
- Cosmos Australia Pty.Ltd. (オーストラリア・クイーンズランド州フレーザー島(世界遺産に登録されている世界最大の砂の島)におけるKingfisher Bay Resort & Villege ホテル・リゾート運営)
リクルートとの関係
- 1988年、リクルートコスモスの未公開株が江副浩正によって官僚や閣僚に譲渡されたことが明るみとなり、リクルート事件として戦後最大級の汚職疑惑となった。
- リクルート(現:リクルートホールディングス)とは事業上の繋がりは住宅情報誌suumoへの広告掲載程度であるが、2013年3月期時点で代表取締役社長以下取締役役員の6名中5名がリクルート出身である。
- 当社はあくまで住宅デベロッパーであり、安比高原スキー場などバブル期のリゾート物件開発は親会社のリクルート本体によって行われ、同社はバブル崩壊で巨額負債を抱えることになる。これがダイエーへの身売りと、当社のMBOによる売却への遠因となった。
出身の著名人
- 井上高志(株式会社ネクスト代表取締役;不動産ポータルサイト HOME'S)
- 宇野康秀(株式会社U-NEXT代表取締役社長、元 株式会社インテリジェンス取締役会長、元 株式会社USEN代表取締役社長)
- 鎌田和彦(元 株式会社インテリジェンス代表取締役兼社長執行役員)
- 安川秀俊(株式会社ゴールドクレスト代表取締役社長)
- 廣岡哲也(株式会社フージャースコーポレーション代表取締役)
- 梶原文生(株式会社都市デザインシステム代表取締役社長)
- 楠本修二郎(カフェ・カンパニー株式会社代表取締役社長)
- 嵯峨行介(株式会社イデラキャピタルマネジメント代表取締役社長)
- 岩井陽介(株式会社レピカ代表取締役社長)
- 阿藤雄馬(多摩市議会議員)
- 植村健志(株式会社アズパートナーズ代表取締役;介護付有料老人ホーム運営等)
備考
- 2006年9月1日に社名がコスモスイニシアに変更されるまで、リクルートコスモスではリクルートにおいて2000年まで使われていた「かもめ印」と1990年まで使われた社名ロゴタイプ(亀倉雄策デザイン)を継続使用していた。
おもな開発地
- グランフォーラム宮崎台桜の邱-2006~、明豊エンタープライズと共同、川﨑市宮前区、宮前平NEC跡地
- コスモアベニューひばりヶ丘MORIKAZE
- コスモアベニュー清瀬パークサイドステージ
- コスモアベニュー新三郷ららシティ-埼玉県三郷市
- グランフォーラム南荻窪-東京都杉並区
- グランフォーラム甲陽園山王町
- グランフォーラム苦楽園二番町
- コスモアベニュー武蔵小金井
- グランフォーラム駒沢公園
- グランフォーラム松原-東京都世田谷区松原
- グランフォーラム青葉荏田北・プラタナスの丘・シラカシの丘
- グランフォーラム上石神井
- コスモアベニュー津田沼
- コスモアベニュー勝田台
- グランフォーラム住吉山手
- コスモアベニュー湘南茅ヶ崎ザ・プライベートプレイス-神奈川県茅ヶ崎市
- コスモアベニュー草加新田-埼玉県草加市
- 舞浜の杜-千葉県浦安市
- コスモアベニュー府中 武蔵野台-東京都府中市
- コスモアベニュー大泉学園
- 東京デコルテ
- グランフォーラム青葉台
(その他)
- レジデンス・ザ・武蔵小杉
- さつき平団地テラウエストを建設、1988年(昭和63年)
脚注