ライトセーバー

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作中に出る4色のライトセーバーのイメージ3D

ライトセーバーLightsaber)は、映画スター・ウォーズ・シリーズ』で、ジェダイの騎士シスの暗黒卿が用いる架空の武器。かつては「ライトサーベル」[注釈 1]や、初期の字幕では「電光剣」や「光線剣」と呼ばれていたこともある。

概要

物理的外観は全長30センチ程の柄のみからなり、起動すると鍔から長さ1メートル程の光り輝く尖形状の刀身が生成される。このプラズマの刃は何らかの物体に触れた時にのみ凄まじい熱エネルギーを放出し、殆どの物質を容易に貫通・切断する事が出来る他、レーザーやビームの類に干渉し弾道を逸らす事も可能となっている。ライトセーバーの光刃に対しては互いに干渉しあい、切断及び破壊される事がないため、互いにライトセーバーを用いた戦いは往々にして激しい剣戟が繰り広げられるが、人体に命中すればその威力の高さ故に決着は一瞬でつく。ただし刃が発する高熱によって傷口が灼かれる事で出血まで妨げてしまうため、たとえ四肢などが切断されて戦闘不能に陥ったとしても、それ自体が致命傷となるケースは殆ど見られない[注釈 2]

ジェダイにとっては単なる武器という以上に、あらゆる意味でジェダイの象徴として扱われ、神聖視されている。ライトセーバーは後述する特性のためにフォースの加護なくして使いこなす事は極めて困難であり、それゆえにライトセーバーに習熟する事はフォースとの調和に繋がると考えられていたのである。また、一人前のジェダイとなるためには、自分ひとりの力で部品を集め、フォースの導きに従って頭の中に浮かぶ設計図のみで、自分専用のライトセーバーを組み上げることが課題となっている[注釈 3]。よって、自身の持つライトセーバーを粗末に扱う事はジェダイとしての規範に反する行いとされている[注釈 4]。また、一般にジェダイ・パダワンのライトセーバーは、尊敬の表れとしてマスターの物に近い意匠形状を持つ。アサージ・ヴェントレスの物がよい例である。ただ、アナキン・スカイウォーカー作のライトセーバーは師オビ=ワンの物とは似ても似付かぬ(むしろヨーダの物に近い)形である[1]。なお、シスの一人ダース・モールの使用するライトセーバーはグリップの両方に刃の付いた特別なタイプであり、さらにドゥークー伯爵のライトセーバーもグリップが微妙に曲がった独自のものになっている。

基本的にジェダイは青や緑、シスは真紅の刃を使用する傾向にあるが、メイス・ウィンドゥの紫のような例外もある。なお、スピンオフ作品等では、新共和国時代になると黄・茶・桃色など多彩な光刃のライトセーバーも登場する。またアナキンはムスタファーでオビ=ワンと戦うまでシスに転落後も引き続き青のライトセーバーを使用している。

ジェダイ・シスともに所持するのは基本的に1本だけだが、アサージのように二刀流で戦うものやグリーヴァスのように4刀流でたたかうものもいる。

ダース・シディアス(パルパティーン皇帝)のような強力なシスの場合、フォースの電撃などを使って相手を倒せるため、『エピソード3』で見られるように自身が剣術に優れている[注釈 5]にも拘わらず、『エピソード6』ではライトセーバーを「ジェダイの武器だ」としてもはや必要としていない事を示唆する。同様にヨーダも強大なフォースだけで十分戦闘を行えるため、ドゥークー伯爵と一戦交えた時に久しぶりにライトセーバーを握った。

なお、エピソード1のカットされたシーンでは「水に浸かるとショートしてしまう」という描写があり、雨天のような場合には使用できても水中のような機械が完全に濡れる状況では使用不能であるという設定があったが[注釈 6]、物語の幅を狭めることになるため、この設定は削除された。エピソード2ではオビ=ワンがカミーノの豪雨の中でジャンゴ・フェットと対戦しており、スピンオフ作品の『スター・ウォーズ クローン大戦』や『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』ではキット・フィストーやアナキンが水中で使用するシーンがある[注釈 7]

映画『エピソード4』および小説『スター・ウォーズ』(原作:ルーカス、角川文庫出版)では、オビ=ワンが「古い武器だが、いまでも銀河の一部の地方では使われ続けている」と述べているところがある。上記のようにジェダイにとって重要なものではあるが、ジェダイだけが使う武器という訳ではないようである。また、ハン・ソロがオビ=ワンに対し「爺さんあんたなかなかの使い手だそうじゃねぇか。最近じゃあんなチャンバラは見かけなくなったな」と述べている所から、かつては銀河全体で広く用いられていたことが解る。実際、後述するマカーシはそうした時代に生まれた剣術であるとされている。

なお、TVアニメーション版『クローン・ウォーズ』(シーズン2、5)ではジェダイの武器とされているライトセーバー(及び材料のクリスタル)は闇市場にて非常に高価な値段で取引されており、同時にギャングの間では人気の高い武器であるとされている。

構造

内部構造は動力源である多面体の宝石アデガン・クリスタル(アイラン・クリスタル)が数個(通常3個まで)設置されている。放射口中心から吐き出されるエネルギー集合体は刃の様に見える。クリスタルが一つのライトセーバーは、強度および刃の長さは固定されており、複数のクリスタルを使用して製作されたセーバーは外側の装置を回転させ宝石間の距離を調整することにより強度や刃の長さを変えて使用することができる。ジェダイの修行の一環であるライトセーバー製作は、クリスタル配列およびカットを自分の手で仕上げなければいけない。配列にわずかな誤差があってもディアチウムパワーセルを制御できずに作動スイッチを起動したとたん炸裂する。

青や緑の刃を持つライトセーバーは主に極寒の惑星イラムで取れた天然クリスタルを使用しており、イラムにはクリスタルの鉱脈とライトセーバー製作の為のジェダイの寺院があったが、寺院はクローン大戦中に独立星系連合の爆破ドロイドによって破壊された。なお、ジェダイが基本的に天然のクリスタルを使用する事が多いのに対し、シスは人工のクリスタルを好んで使用する。その際シスは邪悪な心を込めて作ると言われており、その影響で光刃の色が赤になっている。

人工のアデガン・クリスタルは、1つを生成するのに膨大な工程と相当な労力・技術・時間を要する(一人で作ると、早くても半年ほど掛かる)とされており、修行中のルークはたった1つのクリスタルを作るのに1年もの歳月を費やしている。なお、シスの生成方法がジェダイと同じであるかは不明だが、もともと人工クリスタルを好むこと、一子相伝で比較的少数で十分なこと、シディアスのようにライトセーバーを特に必要としない者もいることなどから、少なくともジェダイよりは長けているとされる。

部品

  1. 光刃アーク端子(Blade arc tip)
    2を伝ってきた凝縮光エネルギーは、起動とともにここでマイナスの電荷を帯び、アーク放電のようにエネルギーが発流することで、レーザー状の光刃になる。起動時以外は流電している。
  2. 光刃エネルギー伝達路 (Blade energy channel)
    3から送られてきたプラス電荷を帯びた光エネルギーから連続的に電流状の光エネルギー作り出し、これを1へと伝達する。
  3. 循環フィールド増幅器(Cycling field energizers)
    集められた光エネルギーはここでプラス電荷を帯びて2に送られる。
  4. 主用クリスタル(Primary crystal)
    7のエネルギーを収束し発光する。ライトセーバーの心臓部であり、このクリスタルの発光色がライトセーバーの光刃の色となる。
  5. 焦点用クリスタル(Focusing crystals)
    6から反射した光エネルギーの焦点を調節する部分。ここが回転し可動することでライトセーバーの光刃の長さ、強度、発光温度を調節できる。なお、無くても使用は可能だが、光刃の長さは固定される。
  6. エネルギー誘導ゲート(Energy gate)
    4から発した光エネルギーを5へ反射する。
  7. ディアチウムパワーセル(Diatium power cell)
    ここから発せられたエネルギーにより、クリスタルが発光する。
  8. 不活性パワー絶縁体(Inert power insulator)
    ライトセーバーの外側と内部の間にあり、光刃を発する箇所以外は全てこれに覆われている。ライトセーバーは起動に関係なく常時、7からエネルギーが発せられているため、これが無くして握ることは不可能である。
  9. パワー渦動リング(Power vortex ring)
    7を覆うように内蔵されており、常にエネルギーが流れている。

用法

基本的には接近戦用の対人格闘武器であるが、熟練することでレーザー荷電粒子ビームなどを弾き返したり、いわゆる「フォースの電撃」をも受け流すなど、あらゆる局面で攻防一体の動作が可能となる。よって遠距離戦に対応する事も可能だが、ビームの類を延々と凌ぎ続ける事はフォースの加護を以てしても困難を極め、ドロイディカのような相手とは特に相性が悪い。現にジェダイ(ライトセーバー)のみの部隊とほぼドロイド(ブラスター)のみの部隊が正面から激突したジオノーシスの戦いでは、絶望的な物量差があったとはいえ完敗といっていい結果を迎えている[注釈 8]

ライトセーバーの刀身そのものは質量を持たない非実体的な刃であるが、これを覆うアーク波によって触れた物体の密度に比例した抵抗を生むため、ある程度の膂力が無ければその威力を十分に発揮する事はできず、鍔迫り合いにも相応の応力を要する。また、アーク波の作用によって微妙に回転しており、柄自体も軽くはないため、剣術のように両手で持って構えるのが主流となっている。単に起動して物を切断するだけであれば特に技術は必要なく、『エピソード5』ではハン・ソロがトーン・トーンの腹を裂くのにルークのセーバーを使用している。出力を上げれば分厚い特殊鋼の扉などを焼き切ることも可能であり、ジェダイやシスは、しばしば抜け穴作りなどの用途にも使用する。

このように高い汎用性を持つものの、手に伝わる感覚は柄の重さのみで刃があるという実感が湧きにくく、アーク波の回転作用による独特のバランスもあり、下手をすれば使い手自身を切りかねない。そのため未熟な者が持つ武器としては甚だ不適当で、人間の反射速度を超えて飛来するビームなどに対しては、ジェダイ(あるいはシス)のような洞察力と先読みの能力がなければ対応できない。よって、「スター・ウォーズ」世界においてこの武器をフォースの加護なしに使おうと考える者はほとんど存在しない。ただしグリーヴァス将軍はその数少ない例外であり、生来高い身体能力と格闘センスを備えており、更にサイボーグ化によって電子頭脳によるアシストと痛みへの耐性を得たため、4本のライトセーバーを自在に使いこなすことができる。

幼いジェダイの訓練生は、修行の手始めとして「トレーニング・リモート」と呼ばれる球形の小型器械と視界を覆うヘルメットを使用して、視覚に頼らずにフォースの感覚のみでリモートのビームをかわす訓練を行っており、『エピソード4』でルークもオルデランへ向かうミレニアム・ファルコン号の船内でこの訓練を行う。

型(フォーム)

ライトセーバーには戦闘の型(フォーム)があり、ジェダイの歴史と共に無数に編み出され、後のジェダイ達はこれらをフォームとして体系化しており、クローン大戦の頃には以下の7つになっている。また、フォームを使うジェダイによって自分の弱点などを補う形で原型となるフォームに改良を加えたフォームもある。また複数のフォームを取得しているジェダイも少なくなく、状況に合わせて使い分けることも可能である。

ちなみに、ジェダイは円形を描くようにしながら戦う傾向があり、対するシスは縦に動きながら戦う傾向がある。基本的にジェダイは自分から攻撃することは無く、敵意のある相手からの攻撃を経て初めて攻撃に移るとされる。『エピソード5』でヨーダがルークに教えるようにフォースは基本的に守りと知識のものであり、攻撃に使ってはならないからである。

  1. シャイ=チョー(Shii-Cho)
    ヤヴィンの戦いから2万5千年前に、ジェダイの武器がフォースを染み込ませた金属の剣(ダークセイバー)から、ライトセーバーに移り変わった時に編み出されたもの。攻撃や防御などの基本技と、それらの練習法が全て集約された最もシンプルなフォームで、若いジェダイやパダワンは、このフォームを初めに訓練する。完全に習得すれば無駄のないフォームであるため、熟練したジェダイ(キット・フィストーなど)にも使用者が存在する。
  2. マカーシマカシ(Makashi)
    ライトセーバー同士の戦いのために編み出されたフォーム。ドゥークー伯爵等シスの暗黒卿が主に使用、剣術に重点を置いており剣捌きの精度は非常に高い。ジェダイとしては、シスが表舞台から姿を消して以降、実戦で使用する機会を失い、習得する意味が薄くなっていた[注釈 9]。ただ、師と弟子によるライトセーバーの練習稽古には使用されることはあった。またジェダイを憎むシスはジェダイとの戦いを想定し、このフォームを徹底的に修練し発達させ、より強力な剣術を編み出している。
  3. ソーレスソレス(Soresu)
    レーザーを偏向させる訓練の中で生み出された、防御を重視したフォーム。武器の主流がブラスターへ移行すると共にジェダイの中でも広まった。先読みと反射神経を生かしてレーザーを偏向、光刃の攻撃を受け流し、身を守ると同時に反撃する。完璧に極めれば、集団戦にも対応でき、対ドロイドであれば包囲されても十分通用する。オビ=ワン・ケノービなどが主に使用。フリーハンドの人差し指と中指を伸ばして前に突き出し、ライトセーバーを持つ手は大きく後ろに引くという、弓を引き絞ったような独特な構えが特徴である。ドゥークー伯爵が主に使うマカーシとは相性が悪い。
  4. アタールアタロ(Ataru)
    全7種の中で最もアクロバティックなフォーム。体術に重点を置いたフォームで、ヨーダ、ダース・シディアス、クワイ=ガン・ジンなどが主に使用する。「ヒットアンドアウェイ」という言葉がまさに当てはまるフォームで、全身の柔軟性とフォースを使っての飛び跳ねで目まぐるしく動き回り、全方位から相手に攻撃を行う。アクロバティックな動きにより体格差を補うことができ、威嚇・牽制の効果も高い。しかしながら、それらが通じない相手には甚だ不適切であり、動作の大きさ故に隙も多く、危険が伴うフォームである。
  5. シエンドジェム・ソ(Shien/Djem So)
    ソーレス・アタールの派生型でライトセーバーと力による攻撃に集約している。実戦では先鋒を担うことに向いており、ダース・ベイダー(アナキン・スカイウォーカー)が主に使用、力強い剣の振りが特徴で、強打や振り抜きにより相手を押し込んでいく。防御に重点を置いたソーレスとは互いの長所を潰し合う形になるため、アナキンとオビ=ワンの戦いが長引いた原因の1つとも考える事ができる。『エピソード3』のドゥークー伯爵とアナキンの戦いではドゥークーのライトセーバーがはじかれるシーンがあり、このフォームの特性が垣間見られる。小説版では、シエンとドジェム・ソは別のフォームとされ、アナキンが跳躍による奇襲を多用することから、シエンにアタールの要素を組み合わせたものがドジェム・ソであるとも考えられる。
  6. ニマーン(Niman)
    上記の1から5までのフォームを組み合わせ、バランス良く発展させたフォーム。修行による負担が他のフォームに比べて軽く、外交官として必要な能力と並行して修練する事が可能であったため、旧共和国の末期においてシャク・ティセイシー・ティンなど多くのジェダイ騎士が使用していた。しかし総合力を重視しているためか、呑み込みの早い者でも習得するのに最低10年は掛かる。しかも多くを取り込みすぎた結果、器用貧乏な側面を持ち、クローン大戦の初戦であるジオノーシスの戦いではこのフォームを使っていたジェダイの殆どが戦死し、実戦においては力不足である事が露呈する。他のフォームとの連携には向いている。
    • ジャーカイ(JaKai)
      ライトセーバーによる二刀流や、ダブルブレード=ライトセーバーを扱う。フォームとしてはニマーンに分類される。二刀流のときは片方を攻撃、片方を防御に用いることが多いが、両方を用いて激しい攻撃を繰り出すこともある。ジェダイではセラ・ケトーアソーカ・タノなどが使用し、ダークサイドの戦士ではダース・モールアサージ・ヴェントレス、コマリ・ヴォサが使用している。ライトセーバーを複数持ち歩くジェダイもおり、仲間のジェダイが倒されたときなどに、一時的に借りて二刀流で戦うこともある。
  7. ジュヨー(Juyo)
    習得の難易度がもっとも高く、あらゆるフォームを極めたジェダイだけが習得し、制御しうる究極のフォーム。静・動の相反する特性を同時に併せ持ち、身のこなし、太刀筋ともに極めて予測が困難な動きとなる。フォースのダークサイドに肉薄するため、自身が飲み込まれかねない危険な技術である。逆にシスが使うとリスクはなくなるとも言える。(ダース・モールはジュヨーの使い手である。)習得者の1人であるメイス・ウィンドゥはこのフォームを元に、自己の弱点を補うために「ヴァーパッド」を生み出す。
    • ヴァーパッド(Vaapad)
      メイス・ウィンドゥによって編み出されたジュヨーの応用技。防御を全く顧みない突撃や、高速の連続攻撃を特徴とする。少数戦および短期決戦を想定しており、多勢相手また長期戦には不向きである。自らが持つ力を最大限に引き出すため、ジェダイならば本来忌避すべき感情である戦闘の高揚感に身を委ねる必要があり、ジュヨーより更にダークサイドに近付いた光と闇の境界線(グレーゾーン)にある技術とも言える。制御には高度な戦闘技術以外に、強靭な精神力と信念が必要。習得に失敗した者は破滅して命を落とすか、ダークサイドに堕ちてしまう。生きて習得したのは、メイス・ウィンドゥのみ。他の習得者としてウィンドゥの弟子デパ・ビラバ、ヴァーパッドの共同開発者ソーラ・バルクがいるが、両者とも後にダークサイドに堕ちてしまっている。アナキンも感情が昂ぶった際には自然とこれに近いフォームを使用しており、オビ=ワンとの死闘の序盤などにヴァーパッドを使用している。ちなみに、技の名前は惑星サラピンの月にいる獰猛で7~13本の鋭い触角を持つ捕食動物の名前から取られている。

ルーク・スカイウォーカーは、オビ=ワンからシャイ=チョー、ヨーダからアタールの訓練を受け、ダース・ベイダーとの死闘からシエンを経験して使用したが、上記の体系化されたフォームは失われてしまっていた。 後のニュー・ジェダイ・オーダーでは、ダークサイドの戦士として戦った経験のあるカム・ソルサーが、剣術師範「ジェダイ・バトルマスター」となり、ルークと共に「防御の3つの輪」の戦法を生み出した。カムがダーク・ジェダイとの戦いに敗れると、バトルマスターの地位はカイル・カターンが継承し、「ファースト」「ミディアム」「ストロング」という、研鑽されたニュー・ジェダイ・オーダー独自のライトセーバー・フォーム「スタイル」が生まれることになった。 そのさらに後、レガシー時代には、旧ジェダイ・オーダーの記録が発見され、過去のフォームも学ぶことができるようになった。

小道具としてのライトセーバー

  • エピソード4のルークとダース・ヴェイダーのライトセーバーのプロップは、カメラ用フラッシュの反射板を除いた本体部品を流用して製作された。そのため一部のレプリカメーカーは「フラッシュのレプリカ」と称してルーカスフィルムの承認無しで販売している。
  • エピソード6で使用されたヴェイダーのライトセーバーのプロップは現在スミソニアン博物館に所蔵されており、この縁で同博物館を舞台にした映画『ナイト ミュージアム2』にベイダーがカメオ出演している。また当時の製作を務めたゲイリー・カーツによって、撮影で使用されたルーク(エピソード4)とベイダー(『エピソード5』)のライトセーバーがオークションに出品されたことがあるが、前者は20万600ドル、後者は11万8000ドルで落札された。
  • 同じく『エピソード6』で使用されたルークのライトセーバーのプロップは『エピソード4』公開30周年記念行事として、2007年にスペースシャトルディスカバリーによってミッションSTS-120の際に宇宙へ運ばれた[2][3]
  • 光刃の表現は、『エピソード4』では光反射性のテープを貼り付けた刀身部をモーターで回転させることで発光やフリッカーを表現しており、光が顔やセットに映るという利点があったものの、剣劇時にうまく寸止めしないと破損してしまう難点があった。特にベイダー役のデビッド・プラウズは寸止めが苦手で何本も折ってしまい『エピソード5』から剣劇シーンのみボブ・アンダーソンが演じることになった。また、『エピソード5』以降で見られる起動時のアニメーションが無く、一瞬で光刃が起動している。『エピソード5』以降は刀身に普通の棒を使用し、ロトスコープで1コマずつ光刃の色を描き込み合成する手法が採られている。これは『エピソード1』 - 『3』でもデジタル合成になっただけでやっている事は同じである。ちなみに『エピソード1』 - 『3』では刀身としてアルミ棒に破片飛散防止のビニルコーティングを施した物を使用したが、あまりの剣劇の激しさに撮影中は1日10本ものペースで交換していたと言われている。
  • 独特の動作音(刃音など)は35mm映写機のモーターの回転音とテレビにマイクを横切らせた時に起きたハウリング現象の音などを合成して作られている。

光刃の色

前述の記述どおりジェダイは青か緑、シスは赤となっている。ジェダイは人物によって色が異なる。

主なジェダイの光刃の色


スピンオフに登場するジェダイの光刃の色
  • アンヤ・クローダーク・ウーマン) - 紫色(コミック「絶滅」で所持。繊細な装飾がされている)
  • マラ・ジェイド - 赤色。後に青色(ルークから彼の最初のセーバー、すなわちアナキンの作成したライトセーバーを贈られた)
  • レイア・オーガナ - 青色。時に赤色(ジェダイとしてはまさに異色だが、ルークがミンバンで入手したフォースを強める赤いクリスタル「伝説のカイバー・クリスタル」を用いて作成されたため)
  • ジェイセン・ソロ - 緑色
  • ジェイナ・ソロ - 青色
  • アナキン・ソロ - 紫色(ユージャン・ヴォング生態系に存在する生物クリスタル「ランベント・クリスタル」を使用したもの)
  • ローバッカ - 青銅色
  • アリーマ・ラー - 銀色
  • インペリアル・ナイト(レガシー時代) - 銀色(組織として統一されている)

脚注

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注釈

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出典

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関連項目

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  1. 小説版エピソード3では逆に、アナキンのライトセーバーは基本デザインにオビ=ワンの物と同じものを使用しており、2本のライトセーバーはとてもよく似ていると記されている。
  2. ルーク・スカイウォーカーのライトセーバー、宇宙へ engadget 2007年8月28日
  3. Chewie Hands off Lightsaber to NASA スター・ウォーズ公式ブログ 2007年8月28日