マスター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
(マスタから転送)
master
テンプレート:Lang-en は、頭領や監督を意味するテンプレート:Lang-la に由来する言葉で、現代の英語ではさまざまな意味をもつ。 マイスター(テンプレート:Lang-de)、マエストロ(テンプレート:Lang-it)、また「メートル・ドテル」(テンプレート:Lang-fr)に見られる maître などとも同系の言葉。
日本語では一般に「マスター」と音写するが、コンピュータ関連の分野などでは慣行により「マスタ」の語形も用いられる。
一般名詞
- 棟梁、親方。主に建築、手工業で徒弟、職人を束ねる存在であり、親方となってようやく一人前とされた。ギルド、徒弟制度も参照。
- 名人、達人。場面によってはマイスター(ドイツ語)やマエストロ(イタリア語)などとも区別される。
- 主人。特に酒場の主人(支配人)のこと。
- 修士または修士号の意(博士号はドクターと呼ばれる)。修士課程は「マスターコース」。
- マスターコントロールルーム(主調整室)の略。
- コピーや加工を行う前のオリジナルのこと。ダビングの元となるテープはマスターテープと呼ばれる。マスター音源。マスタ素材。
- おもに「マスターする」の形で用い、修得(習得)すること。身につけること。
工学分野用語
工学分野では「主」「副」の「主」の意味で用いることが多い。これに対して「副」をスレーブ(テンプレート:Lang-en、奴隷の意)と呼ぶ。
- コンピュータ分野においては、主にバスに接続した複数のハードディスクなどの装置それぞれの区別に用いる。
- 同じくコンピュータの分野で、複数のプロセッサを区別する目的で、マスタープロセッサ、スレーブプロセッサという表現も用いられる。
- 電子工学分野で、フリップフロップの内部構成を示すさいに使われる。但し、J-Kフリップフロップと呼ぶのが普通である。
- データ処理の基本となる(ファイルやデータベース中の)データのこと。例として、商品マスタ(商品の基本情報)、給与マスタ(給与計算のための基本情報)など。
人名、組織名など
- マスター (大道芸人) - しゃべりを中心とした大道芸人。
商標その他
- マスターカード - クレジットカードの国際ブランドの一つである。
- トヨペット・マスター - かつてトヨタ自動車が生産・販売していたタクシー用セダン。
- ルノー・マスター - ルノーのパネルバン。
- (有)ヤナガワ牧場が使用する冠名。
- コンピュータ関連の資格の名称に多くに用いられる。例)ドットコムマスター、XMLマスター、オラクルマスター、DB2グローバルマスター
- スポーツ競技の大会名などに多く用いられる。プロ野球マスターズリーグ、マスターズ・トーナメントなど。
- フリーメイソンの第3階級は"Master Mason"(親方石工)であり、一般には親方と訳される。石工ロッジに由来するというのが通説。
muster
MUSTER
- マルチスケール材料試験・評価施設 (Multi-scale testing and evaluation research)。京都大学エネルギー理工学研究所の施設。