マイクロストリップアンテナ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マイクロストリップアンテナ(microstrip antenna)はアンテナの一種である。マイクロストリップパッチアンテナ、パッチアンテナとも呼ばれる。帯域が狭く、広い指向性を持つ。アンテナのエレメントの形を、絶縁物の基板上に貼り付けた金属にエッチングして作られる。非常に薄く、凹凸のある自己相似形をしている。航空機や宇宙船の外側、あるいは自動車内に取り付けられた無線通信機器に用いられる。
マイクロストリップアンテナは、単純で2次元的な物理的形状を持つため、その製造には相対的に費用がかからない。これらは共振周波数における波長によって大きさが決まるため、通常は極超短波(UHF)あるいはそれ以上の周波数で用いられる。
このアンテナ特有の利点は、さまざまな偏波に対応できることである。垂直偏波、水平偏波、右旋回、左旋回などアンテナの給電点によって簡単に変更が可能である。このユニークな特徴のため、パッチアンテナは多くの領域で使われる。
en:Microstrip antenna