ポスタルくらぶ

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一般社団法人ポスタルくらぶ(いっぱんしゃだんほうじんぽすたるくらぶ)は、郵便局の利用客にサービスを提供することを目的に設立された一般社団法人である。2008年平成20年)9月30日まで、郵便貯金ゆうちょ銀行キャッシュカードを対象とした保険サービスを提供していた。

カード保険

概要

かつて提供されていたゆうちょ銀行キャッシュカードを対象とした保険サービスである。従来は、キャッシュカードを持つ郵便貯金の利用客を対象に行ってきたサービスであった。2007年10月1日に実施された郵政民営化に伴い、名称が「ゆうちょくらぶ」から改名され、キャッシュカードを持つゆうちょ銀行の利用客がサービスの対象となったが、民営化前に契約した顧客も、従来通りのサービスを受けることができた。

ゆうちょ銀行のキャッシュカードに対する保険にもかかわらず、ゆうちょ銀行ではなく「有限責任中間法人ポスタルくらぶ」(2006年4月1日に「郵便貯金カード普及協会」から「有限責任中間法人ゆうちょくらぶ」へ改組、2007年10月1日に「有限責任中間法人ポスタルくらぶ」に改名)という法人によって運営されていた。これは、郵政民営化実施前に郵便貯金を取り扱ってきた日本郵政公社が、簡易保険を運営する公共企業体だったため、法律によって保険業に関する規制があったためと考えられる。そのため、同法人はゆうちょ銀行との共用カードを発行しているクレジットカード会社などにより設立・運営されており、ゆうちょ銀行との人的・資本的関係はない。

預金者保護法の施行により、金融機関の補償が確立したことから、2008年9月30日をもってサービスを終了した。

サービス内容

年間利用料350円でキャッシュカードの紛失・盗難、偽造・変造による損害が100万円まで補償される。キャッシュカードでなくても、暗証番号を他人に不正使用された被害なら補償される。付随するサービスとして、トラベルサービスやホットラインと呼ばれる各種電話相談サービスがある。会員は、専用フリーダイヤルにかけることで各サービスを利用することができる。

ゆうちょ銀行の直営店および郵便局に備え付けられている「入会申込書兼自動払込利用申込書」に必要事項を記入のうえ、ゆうちょ銀行の窓口もしくは郵便局の貯金窓口に提出することで入会できる。また、ゆうちょ銀行との共用カードとなっている一部のクレジットカードを申し込む際に、同時にポスタルくらぶへの入会を申し込むことも可能である。このとき、自動払込に用いた口座が補償の対象となる。ただし、個人名の通常貯金口座ではなければならないため、事実上、法人として入会することはできない。

関連項目

外部リンク


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