日本郵政公社

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テンプレート:出典の明記 テンプレート:基礎情報 銀行 テンプレート:ウィキプロジェクトリンク 日本郵政公社(にっぽんゆうせいこうしゃ、英名:Japan Post)は、2003年(平成15年)4月1日から2007年(平成19年)9月30日までの4年半にわたり、日本郵政三事業郵便郵便貯金簡易保険)を行っていた国営の公共企業体である。

2007年(平成19年)10月1日郵政民営化に伴い郵政三事業を含む全ての業務が日本郵政グループとして日本郵政株式会社及びその下に発足する4つの事業会社(郵便局株式会社郵便事業株式会社株式会社ゆうちょ銀行株式会社かんぽ生命保険)へ移管・分割され、日本郵政公社は解散された。これにより、内務省以来130年以上にわたり政府によって運営されてきた国営としての郵政事業は幕を閉じた。

コーポレートスローガンは「真っ向サービス

概要

ファイル:Japan Post.jpg
日本郵政公社 本社屋
ファイル:Nihonyuseikosha.jpg
日本郵政公社 本社入口

2003年(平成15年)4月1日に日本郵政公社法に基づき、政府の全額出資により発足された。同時に同施行法の規定に従い、それまでの郵政事業庁総務省の外局)が行っていた各郵政事業の事務に関し国が有する権利及び義務、並びに簡易保険福祉事業団の資産および債務を承継した。

監督する総務省郵政企画管理局は同郵政行政局となった。同時に郵便貯金・簡易生命保険業務に関する検査の一部を日本郵政公社法により金融庁に委任することになった。

公社の役職員は、法律で特に国家公務員の身分が与えられ、役員は国家公務員法にいう特別職国家公務員、職員は一般職国家公務員とされた。

廃止された2007年(平成19年)9月時点において、世界最大の金融機関であった。

なお、日本郵政公社が廃止される時点で保有していた郵便貯金契約および簡易生命保険契約(旧契約)については、郵便貯金・簡易生命保険管理機構が継承することになっており、契約が終了するまで政府保証が残る。

民営化までの歩み

  • 2005年(平成17年)10月14日 - 郵政民営化関連法可決・成立
  • 2006年(平成18年)
    • 1月23日 - 民営化の企画準備を行う「日本郵政株式会社」が発足
    • 9月1日 - ゆうちょ銀行の準備会社として「株式会社ゆうちょ」が、かんぽ生命保険の準備会社として「株式会社かんぽ」がそれぞれ設立される
  • 2007年(平成19年)
    • 9月10日 - 民営化計画が内閣によって承認される
    • 9月28日 - 通常の窓口営業が終了
    • 9月30日
    • 終日 郵政公社が直接設置した現金自動預払機(ATM)の稼動を休止
    • 12時半 民営化準備のためゆうゆう窓口を閉鎖、公社としての窓口営業を完全終了
    • 20時 郵便貯金ATMの取扱の通常終了時間。この時点をもって、日本郵政公社としての事業は完全に終える
    • 10月1日 - 日本郵政株式会社が持株会社としてグループ経営を開始。その下に「郵便事業株式会社」並びに「郵便局株式会社」が設立。株式会社ゆうちょは「株式会社ゆうちょ銀行」に、株式会社かんぽは「株式会社かんぽ生命保険」にそれぞれ社名変更。郵政三事業が移管され、日本郵政公社は廃止された。

総裁

総裁
副総裁

支社

都道府県は支社が所在していた都道府県である。郵政三事業は明治時代から国営で行われてきたこともあり、支社の配置は必ずしも現在の地域情勢を反映したものではなかった。

北海道支社(札幌市中央区)
北海道
東北支社(仙台市青葉区)
青森県 - 岩手県 - 宮城県 - 秋田県 - 山形県 - 福島県
関東支社(さいたま市中央区)
茨城県 - 栃木県 - 群馬県 - 埼玉県 - 千葉県

東京支社(東京都港区2005年(平成17年)5月6日に千代田区より移転

東京都
南関東支社(横浜市西区)
神奈川県 - 山梨県
北陸支社(金沢市)
富山県 - 石川県 - 福井県
信越支社(長野市)
新潟県 - 長野県
東海支社(名古屋市中区)
岐阜県 - 静岡県 - 愛知県 - 三重県
近畿支社(大阪市中央区)
滋賀県 - 京都府 - 大阪府 - 兵庫県 - 奈良県 - 和歌山県
中国支社(広島市中区)
鳥取県 - 島根県 - 岡山県 - 広島県 - 山口県
四国支社(松山市)
徳島県 - 香川県 - 愛媛県 - 高知県
九州支社(熊本市)
福岡県 - 佐賀県 - 長崎県 - 熊本県 - 大分県 - 宮崎県 - 鹿児島県

沖縄支社(那覇市2004年(平成16年)7月1日に沖縄事務所から昇格

沖縄県

付属・関連団体

関連会社

当公社発足以前より、各種業務受託を行う実質的な関連企業群が存在していたが、出資制限のためいずれも当公社(及び郵政省・郵政事業庁)との直接の資本関係はなかった。

システム保守・開発

  • 日本オンライン整備
  • ぱるオンライン
  • ピーエヌシー
  • 日本情報通信開発
  • 日本電子総合サービス

郵便物輸送

民営化後は、中核的な企業14社が合併し、日本郵便株式会社の完全子会社である日本郵便輸送となった。

局舎管理・物品納入

  • メルファム

損害保険代理業

  • 青和

備考

関連団体

外郭団体

労働組合

その他

職員採用試験

参考文献

  • 日本郵政公社のディスクロージャー誌 『日本郵政公社2004』~『同2007』 日本郵政公社広報部門広報部発行

関連項目

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外部リンク

テンプレート:日本郵政グループ