ブラジルから来た少年
テンプレート:複数の問題 テンプレート:Portal 『ブラジルから来た少年』(ブラジルからきたしょうねん、The Boys from Brazil)は、アメリカの作家アイラ・レヴィンが1976年に発表した小説。映画化、ラジオドラマ化されている(下参照)。
ブラジルでヒトラーのクローンを再生させようとする科学者ヨーゼフ・メンゲレと、それを阻止しようとするナチ・ハンターのユダヤ人・リーベルマンとの葛藤を描く。
同じくメンゲレについて取り上げたスレイヤーの「エンジェル・オブ・デス」にフレーズが引用された。
映画
テンプレート:Infobox Film 映画化は、英国貴族で映画製作者のルー・グレード卿により製作された。監督はフランクリン・J・シャフナーである。1978年10月5日に公開された。日本では劇場未公開となり、翌1979年にテレビ放映された。本作品に対しては公開後、有識者より過度の遺伝子決定論的内容に対し批判が向けられた。そのためか、劇場公開時およびテレビ放送時は存在したラストシーンが、後に発売されたビデオソフトでは削除されている。 ビデオソフトでは、ヒトラーの遺伝子をもつ子供たちを抹殺すべきと主張するユダヤ人青年に対し、主人公リーベルマンは、子供に罪は無いと言って子供のリストを焼却してしまうところで終わるが、オリジナル版では、そのあと子供の一人が、自ら撮影したメンゲレの死体の写真を現像し、見て悦んでいる場面が存在する。テンプレート:独自研究範囲
スタッフ
- 監督:フランクリン・J・シャフナー
- 音楽:ジェリー・ゴールドスミス
第51回アカデミー賞で作曲賞の候補となっている。テーマ曲はウィンナワルツ風であり、これは主人公がウイーンに在住している場面から始まるためである。この注文を監督から受けた作曲家は、あまり賛成ではなかったが、注文どおりに作曲した。また、メンゲレらナチの残党が潜む南米の場面ではギターを使用してラテン情緒を醸し出し、ナチ残党の陰謀を表現する際はオーケストラがワーグナー風の和音を響かせる。
キャスト
- ヨーゼフ・メンゲレ - グレゴリー・ペック
- エズラ(小説ではヤコフ)・リーベルマン - ローレンス・オリヴィエ
- エドゥアルド・セイベルト - ジェームズ・メイソン
- エスター・リーベルマン - リリー・パルマー
- フリーダ・マロニー - ユタ・ヘーゲン
- バリー・コーラー - スティーヴ・グッテンバーグ
- シドニー・ベイノン - デンホルム・エリオット
- ドーリング夫人 - ローズマリー・ハリス
- ヘンリー・ウィーロック - ジョン・デナー
- デヴィッド・ベネット - ジョン・ルービンスタイン
- カリー夫人 - アン・メアラ
- ブルックナー教授 - ブルーノ・ガンツ
- ムント - ウォルター・ゴテル
- ロフキスト - ヴォルフガング・プライス
- ハリントン - マイケル・ガフ
- シュワイマー - ヴォルフ・カーラー
ほか
本作より前にオリヴィエは、『マラソンマン』において逆に元ナチ隊員を演じている。
日本語吹き替え
- グレゴリー・ペック:城達也
- ローレンス・オリヴィエ:西村晃
- ウォルター・ゴテル:加藤精三
- ジェームズ・メイスン:宮内幸平
- ブルーノ・ガンツ:岡部政明
- マイケル・ガフ:阪脩
- スティーヴ・グッテンバーグ:塩屋翼
外部リンク
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ラジオドラマ
この作品はNHK-FM『青春アドベンチャー』でラジオドラマ化され、1996年5月20日から5月31日にかけて全10回放送された。
スタッフ
- 脚色:高橋いさを
- 選曲:伊藤守恵
- エンディング:『リリー・マルレーン』(歌:マレーネ・ディートリッヒ)
- 技術:大塚豊
- 効果:若林宏
- 演出:川口泰典
キャスト
ほか