ピーター・パン

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ジョージ・フランプトン(George Frampton)製作ピーター・パン像(ケンジントン公園

ピーター・パンPeter Pan)は、イギリススコットランドの作家ジェームス・マシュー・バリー戯曲『ピーター・パンあるいは大人になりたがらない少年』(初演1904年(全三幕)。出版1928年(全五幕))、小説『ケンジントン公園のピーター・パン』(1908年)、小説『ピーター・パンとウェンディ』(1911年)のタイトルとそのタイトルロールである主人公。初出は小説『小さな白い鳥』(The Little White Bird 1902)。

概要

ピーター・パンはロンドンケンジントン公園で乳母車から落ちたところをベビーシッターに見つけられず迷子となったことから年を取らなくなり、海賊のフック船長やインディアンのタイガーリリーが住む異世界・ネヴァー・ネヴァー・ランド(ネバーランド)に移り住み妖精・ティンカーベルと共に冒険の日々を送る永遠の少年である。

ネバーランドにはピーターと同じように親とはぐれ年を取らなくなった子どもたち(ロストボーイ)がおり、ピーターは彼らのリーダー的な存在である。

登場人物

ピーター・パンと著作権法

原作者・バリーは「金額を決して公表しないこと」を条件に「ピーター・パン」の著作権1929年4月にロンドンテンプレート:仮リンクへ寄付している。バリーは1937年に死去。当時のイギリスの著作権意匠及び特許法では著作権の保護期間を著作者の死後50年間と定めていたことからイギリス政府及び議会は1987年12月31日の著作権保護期間満了に前後して301条へ以下の規定を追加した。

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この規定は事実上、本作に対して報酬請求権を永続させるものであるが、著作権法は属地的効力しか有せず、著作権の準拠法は著作物の利用地法に従うと理解されているため、イギリス国外における「ピーター・パン」の利用に関してこの規定が適用されることはなく、専ら利用地で保護期間が満了しているか否かによる。

その後、イギリスでは1995年EU指令施行のため著作権の保護期間が著作者の死後70年間に延長され、本作に対しても遡及適用されたことから2007年までの12年間は著作権が復活したがグレート・オーモンド・ストリート病院慈善団体では2007年12月31日の保護期間満了(ただし、イギリス国内における報酬請求権は前述の「301条特例」に伴い同条が廃止されない限り存続する)を目前に控えた2004年より「ピーター・パン生誕100周年記念事業」として正規の続編執筆者を公募。その結果、児童文学作家ジェラルディン・マコックランの書いた「ピーター・パン イン スカーレット」が原作と同様、一切の権利を財団に譲渡することを条件として2006年オックスフォード大学出版局より刊行された。日本語版は同年11月30日小学館より刊行。

関連作品

映画

その他

ディズニー
『ピーター・パンとウェンディ』は1953年ディズニー社によってアニメーション映画となったほか、度々ミュージカルとしても上演されている。ディズニーアニメ版は非常に有名で、シンプルに楽しめる作品である。詳細はピーター・パン (アニメ映画)を参照。
ミュージカル
イギリスやアメリカでも上演されているが、日本ではホリプロ制作のものが有名。詳細はピーター・パン (ミュージカル)を参照。
テレビ番組
フジテレビ系列の『ハウス世界名作劇場』で1989年1月15日から同年12月24日まで『ピーターパンの冒険』として放映された。
2011年にはDQエンタテインメントとメゾット・アニメーションとの共同制作で『ピーターパン 新たなる冒険』がフランス3などで放送。

関連項目

外部リンク

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