ピットファイター
テンプレート:Infobox 『ピットファイター』(Pit Fighter)は、アタリから発売されたアメリカのゲームソフト。
1990年に業務用の対戦型格闘ゲームとして発売された。日本ではコナミから発売され、1992年にテンゲンの手でメガドライブに移植された。
また、2006年9月21日発売のプレイステーション2用ソフトゲーセンUSA ミッドウェイアーケードトレジャーズに収録された。
概要
プレイヤーはプロレスラーの「バズ」、キックボクサーの「タイ」、空手家の「カトー」を操り、ある時は協力してCPU側のプレイヤーと、ある時は互いに戦いながら、ラスボスの「マスクド・ウォリアー」への挑戦権を目指す。
キャラクターは実写取り込み技術を導入。翌年に発売され、一大旋風を巻き起こした『ストリートファイターII』がドット絵アニメーションだった事を考えると、最先端の技術を誇ったアタリゲームズ製らしかった。ちなみに、『ストリートファイターII』開発当時のカプコン本社は、日本では未発売だったピットファイター海外版の新品アップライト筐体を購入している。
業務用はアップライト筐体に3個のコントローラーが据えられ、3人同時プレイが可能になっていた。メガドライブ版は2人プレイのみとなっている。SNES版はカトーが削除され、ゲームも内容もより大味になっている。
海外では、ジェネシス(メガドライブ)のほか、MS-DOS、コモドール64、Amiga、SNES (スーパーファミコン)、ゲームボーイ、マスターシステム、Lynxに移植されている。
備考
本作は業務用ゲームにおける対戦型格闘ゲームの先駆の一つであると共に、バカゲーとしても名を刻んでいる。その理由は、ゲーム中に表示される日本語の説明文にある。
例えば、1面のタイトル"Show No Mercy"を『なさけ むよう』、ボーナス"Brutality Bonus"の名前が『残虐行為手当』と、余りにも直訳な日本語がごく一部の間で大受けし、流行語にまでなった。メガドライブ版では、テンゲン日本法人の手によるマニュアルがさらにバカゲーぶりを煽っていた。
本作のローカライズはアタリゲームズの手で行われた。なお、メガドライブ版マニュアルには、"Power Pill"を日本語版で『パワードラッグ』とした事に「我ながら名訳だな」等、説明文をアーケード版の訳者自身が書いたと匂わせる記載もある。