パカパカパッション

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パカパカパッションは、プロデュースが開発し、ナムコ(現バンダイナムコゲームス)がアーケードゲームとして発売した音楽ゲーム、および一連のシリーズである。

一つの楽曲につき、ピアノ、キーボード、ギター、ドラムなど4つの中から好きなパートを選択できること、対戦を主体としたルールであること、および、専用筐体が存在せず、アーケードゲームの汎用筐体上で稼働できる(コントロールパネルは大きめのボタンを備えた本作専用のものを用いる)のが特徴である。カルト的な人気を呼び、今もなおファンは多い。

シリーズは「パカパカパッション」(1998年稼働)、「パカパカパッション2」「パカパカパッションスペシャル」(以上、1999年稼働)の全3作で、いずれの作品もPlayStation(以下、PS)向けに移植版が発売され、ゲームアーカイブス向けとしても配信されている。

同タイトルの楽曲を収録したサントラCDは、有限会社ツーファイブより発売されている。

なお「パカパカパッション」の権利は、現在株式会社D4エンタープライズが所有している。

主なシステム

ステージ構成

パカパカパッション(以後、パカ1と表記。パカパカパッションと表記されている場合はシリーズ全作を指す)はスタンダードモードで3曲設定、スペシャルモードで最大4曲設定である。パカパカパッション2(以後パカ2と表記)、パカパカパッションSP(以後パカSPと表記)はノーマル2曲(パカ2は3曲まで可能)、ハードモードは最大4曲、マニアックモードは最大3曲設定である。ただし、いずれも選べる楽曲の選択肢はステージごとに決まっている。またBEMANIシリーズのように続編が前作の楽曲を引き継いでいるケースはない(アレンジされて収録された曲は存在する)。曲設定で「最大」としたのは、モードによっては条件を満たさないと次のステージに進めないためである。

さらにPS版では、オリジナルモードや追加曲でステージが多いモード、自由に楽曲を選択できるフリーモードもある。

譜面の見方

パカパカパッションの譜面は特殊である。縦のゲージにチップが設置されていて、そこを一定の速度でカーソルが進んでいく。 プレイヤーはそのカーソルが合ったら、配置されている黄、赤、青、緑のチップを叩いていく。タイミングが完璧に合ったらPerfect、多少ずれていたらGoodが出る(パカ2以降は早かったら赤色、遅かったら青色で表される)。 さらにずれているとnice、大きくズレるか別のチップを叩くとmissと出る。また、カーソルがゲージの最下段まで進むと、また真上からカーソルが降りてきて、それに伴いチップの配置も入れ替わる。ここが他の音楽ゲームにはない所であり、一応次のチップが分かるように残像は用意してくれているが、このタイミングを掴めないと高得点は取りにくい。

譜面は練習・スタンダード・スペシャルが用意されている(パカ2以降はノーマル・ハード・マニアックと区分される)。そして各パートごとに初級(メロディが多い)、中級、上級、そしてパカ2以降からは超上級の4ランクがある。無論、超上級が一番難しいのは言うまでもないが、パカ2に関しては詐称も多く、中には曲によって上級が超上級より遥かに難しいものがある。なお上級・超上級はチップ数が多い傾向にあるので、スコアリング上高得点を稼ぎやすい。

なお、パカパカパッションはシリーズ通して「ボタンを同時に押す作業」が一切ない。こう書くと他の音楽ゲームよりやりやすいように思えるが、クリアの鍵を握るperfectのタイミングは非常にシビアであり、それ以外の判定は僅かなスコア以外の恩恵をもたらさない(つまり1/20秒の誤差内でリズムを正確に叩き込まないといけない)。特に上級、超上級はゲージの大半がチップで埋まったような状態になっているので、ある程度の慣れが必要である。

曲の終了時にはパーセンテージ(%)が表示されるが、これは単純にPerfectのみがカウントの対象となる。missはおろか、GoodやNiceが一度でも出ると100%にならない。音楽ゲームは“ミスさえしなければOK”というルールを採用しているものが殆どのため、前述の判定のシビアさも相まって太鼓の達人などよりも100%を叩き出すことが極めて困難なゲームである。

勝負の仕方

パカパカパッションは他の音楽ゲームと異なり、相手(CP)と小さなチップを送り合う対戦形式がメインとなっている。チップはperfect判定を出せば相手に送ることが出来、相手が送ってくるチップは相手がperfectを取れば相殺されるが、逆にmissを続けているとダメージが強くなる。そして、曲終了時にperfect率のペナルティを加算した結果、小さなチップの量が少ない方が勝ち(プレイヤーが負けた場合はその場でゲームオーバー)となる。特にperfect率はクリアを決定づける重要な事項であり、ラストステージでない限り、70%以上取っていたならほぼ勝負には勝てる。ただし、perfect率が低くても終了地点でチップの数で圧倒的に勝っている場合はそのまま勝利することも可能。

なお、このチップがデッドゾーン(LIMIT)に到達すると3カウントが行われ、0になるまでにデッドゾーンより下にチップを下げないとその場で負けとなる(プレイヤーが負けた場合は曲も強制終了)。ちなみに、相手が強制終了した場合はゲームは続行となるが、相手のパートが演じる楽器が消えた状態になるので、曲によっては非常にやりにくくなる。
  パカ2から導入された2人協力プレイや、後述するアーケード版パカSPのダブル大会では勝負の概念がない。画面中央下にクリアゲージが表示され、perfect判定を出すごとに増えていく。ゲージが満タンになるとノルマクリアとなり次のステージに進める。

得点について

チップを叩いたタイミングで決まる。そしてperfectが得点の鍵を握る。なお、このperfectによる得点はパカ1と以後の2作でシステムが違っており、パカ1の場合200点→400点→600点→800点となり、また200点→400点…を繰り返すだけであったが、後者の方はperfectを続けるとコンボがかかり、その間perfect以外の判定を出さない限り、800点が維持される。他、Goodは100点、niceは10点が加算される。
パカ2のみ、コマンド入力で「ヒドゥンモード」に入ることにより、得点を1.5倍にすることができる(この状態では隠し曲も全て%にかかわらず選択可能)。ただし譜面の色が消えボタン位置を示す印は全て中央に表示されてしまうため、譜面の完全な暗記が必要になる。パカ2の全国クラスのハイスコアは全てヒドゥンモードで達成されている。

大会モード

アーケード版のパカSPから導入されたゲームシステムで、特殊な環境でプレイするモード。譜面ベースはマニアックモードに準じている。アーケード版では大会発動はランダムで、基板によって発動時期が異なる(概ね周期は2つあるが、属さないものもある。また、基板によってカウントダウンする時刻も異なる)。発動の1週間前にデモ画面に告知が表示される(例:シルバー大会発動まであと7日)。大会モードは1週間発動し、スコアランキングは次の大会モードが発動するまで残る。PlayStation版ではいつでもプレイ可能で、パカ2にも採用されている。大会モードは以下の種類がある。

  • シルバー
譜面チップの色がすべて銀色になり、白いボタン位置表示がなくなる。パカ2のヒドゥンモードに近いが、得点は1.5倍になることはない。PS版ではチップの色だけが消えて白いボタン表示が残る。
  • 真・シルバー
上記のPS版のみに存在する。隠しコマンドを入力することでプレイ可能。アーケード版パカ2のヒドゥンモードと同じ状態になる。
  • カラー
譜面チップの白いボタン表示が消える。ただしチップの色は残る。ドラム系など色の変化が少ないものを選ぶとやりやすい。
  • ダブル
アーケード版パカSPだけの大会モード。1人で2人分のボタンを使って演奏する。この時は表キャラの場合、裏キャラの譜面を分割したものになるが、裏キャラは両方が同じ譜面(裏)になる。このモードでは協力の概念があるため、3曲目を両方60%以上でクリアすると、4曲目が登場する。なお、2P側スタートボタンでゲームスタートするとスコアがリセットされるバグがある。
  • キャラ
最初にキャラを一人選び、固定されたルートを演奏するモード。キャラによっては1人プレイでは絶対に出現しない(アーケード版のみ PS版は1人プレイでも選択可能)PRIVATE SERVICE 0.9x5 Remixがルートに含まれているため、最も人気の高いモードである。PS版パカ2では4曲目まであり、最後は必ずCoyoteになる。
  • 倍速
パカSPだけの大会モードで、曲が早送りになった状態で演奏する。「倍速」となってはいるが、実際にBPMが2倍になっていない曲もある。
  • タイミング
PS版だけの大会モード。譜面を流れる白いタイミングバーが消える。譜面背景の灰色の部分が徐々に減っていくので、それで判断することも可能。
  • ミラー
PS版パカSPのみの大会モード。その名のとおり譜面の色が左右逆になる。
  • ランダム
PS版パカSPのみ。大会モードでは選べず、ある条件を満たしてフリーモードでコマンド入力することでプレイできる。譜面チップの色の配列が入れ変わる(すべての赤→すべて青になる…などの法則性はある)。

キャラクターについて

この作品には8人(そのうち2体はロボット)のキャラクターが登場する。彼らは作品のイベントには何の関与もしないが、彼らが楽器を演奏し、勝負を行うというスタイルとなっている。プレイヤーはこのキャラクターを選び、プレイするパートを決める。ゲームクリア時には最後に使用したキャラクターのイラストが表示される。

登場キャラクター

  • プリカ(担当パート:ブラス・キーボード・メロディー)
ウサギの耳を付けた女の子。パカ1・2ではメロディーラインかそれに近いパートを、パカSPではメロディーのみ。ほとんどの曲では最も簡単なパートとなっているが、上級も若干存在する。
  • ミルカ(担当パート:ピアノ・シンセサイザー・キーボード・まれにギター)
サングラスを頭にかけた女の子。多彩なパートを演じている。難度は初級から上級まで様々。
  • コーク(担当パート:メインはギター・ベース。たまにシンセサイザー)
青い髪の男の子。ギターはアコースティックからエレキまで色々ある。難度は中級クラスから上級が多い。
  • ゲロッパ(担当パート:ドラム)
アフロヘアーのロボット。難度はこの4人の中では高めで、上級が多い。

以上の4人がメインだが、パカ2以降は俗に裏キャラといわれる4人が登場し、彼らが演じるパートは大体、上級者向けである。パカ2ではただ譜面を裏返し(左右逆、すなわち黄色と緑が入れ替わり、赤と青が入れ替わる)にしただけのミラー譜面となっている曲もある。パカSPではミラーが無くなり、裏キャラにも初級パートができた。

  • セリカ
インディアン風の羽根飾りを付けた女の子で、プリカの上位キャラ。だが一部の曲を除いて、プリカとほとんどレベルに差違はない。全キャラクターで唯一、初級・中級・上級・超上級・ミラーがある。
  • マリカ
チャイナドレスを着た女の子で、ミルカの上位キャラ。一部の曲では驚異的な難度を誇るものがある。
  • ファンタ
目が隠れる程大きな帽子を被った男の子で、コークの上位キャラ。上級・超上級が多い。
  • ゲロッパZ
モヒカンヘアーのロボットで、ゲロッパの上位キャラ。最も難度が高いパートを担当することがほとんど。

収録されている楽曲

<>内は曲ジャンル、( )内はゲーム中で紹介される作曲者名。
これらの楽曲は全て有限会社ツーファイブより発売されたサントラCDに、作品ごとにそれぞれ収録されている。

パカパカパッション

  • Cool Dancing <70's Disco>(Teruo Konishi)難易度:♪♪
初心者向けに位置付けられているが、BPMが低くPerfectが取りにくい。また、裏拍も多いので、初心者向けとはいえない。
  • Escape <Pop Drop Out Rock>(Teruo Konishi)難易度:♪♪
素直なメロディと譜面配置で攻略しやすい。前述の楽曲より、この曲の方が初心者向けといえる。
プリカは相当難しいが、他のパートはチップ数が少なく簡単である。原曲「Sun」は、相原隆行が参加していたインディーズレーベル「TROUBADOR RECORD」より発行されたCD「Great Wall」に収録。
  • Lips XTC <Human Dance>(Teruo Konishi)難易度:♪♪
メロディが美しい曲。アーケード版はチップが少し抜けている為、コークなどは裏打ちになる部分もある。
  • Blue Noise <Rave More First Techno>(Teruo Konishi)難易度:♪♪♪
この曲で77%以上取って勝つと、次のステージに進める。BPMが速く、どのパートもそれなりに難しい。
  • XL Techno <Acoustic Rave Techno>(Hidetoshi Fukumori)難易度:♪♪♪
アーケードパカ1の最難関曲。最も難しいのはコーク、次いでゲロッパ。前述のようにBlue Noiseを77%以上でクリアする他に、対戦モードの選択画面でコマンド入力することでも選ぶことが出来る。
  • Low Visibility <Alternative Techno>(Alulu-kan)
スタッフロールで流れる曲。演奏は出来ない。

パカパカパッション2

  • Quender Oui <Crossover pop>(Yoshiharu Ohta)難易度:♪♪ BPM:126
最初の3曲の中では一番癖が少ない。シリーズを通してパート選択画面で唯一コーク及びファンタが一番左にいる。
ファンタは超上級と表記されているが、実質コーク(中級)と相違ない。文字通り超上級なのはマリカ、ゲロッパZである。メロディーラインに充当するパートはギターとなっている。
  • NO!gen-AK <House classics>(Yoshiharu Ohta)難易度:♪♪♪ BPM:127
メロディーラインのつかみどころのない曲で、どのパートも癖がある。特にゲロッパZは難しい。
  • Subconscious Asian Soul <Ethnic pops>(Satoshi"DAA"Takata)難易度:♪♪♪ BPM:104
BPMが104と、数値表示されている曲の中ではもっとも遅く、パカ1を含めた全体と比べてもかなり遅い。遅すぎて難しいため、好き嫌いや得手不得手が顕著に表れる。なお、作曲者のサイトで公開されていた原曲は3拍子であった。
  • Navigator <J-D>(Mitsuhiro Arisaka)難易度:♪♪ BPM:138
同じフレーズを4回繰り返すので攻略しやすい曲。超上級は2つあるがそれほど難易度は高くない。ノーマルモードでは2曲目で登場する。
  • Mask of Guilty <J-Euro>(RYO)難易度:♪♪ BPM:128
メロディーに当たるキーボード以外は変則的な譜面で、嫌らしい裏打ちが多い。ファンタ、ゲロッパZが難しい。アーケード版ではミルカ、マリカが実際のパーフェクト率より3%ほど低いパーフェクト率が表示されるバグがある。
この曲のみプリカとミルカの衣装が水着姿になる。
  • Nathasia '99 <hard core>(Takayuki Aihara) 難易度:♪♪♪ BPM:130
セリカ・ゲロッパZが難関。また、ミラー譜面であるマリカとファンタは、アーケード版では実際のパーフェクト率より10%以上低くパーフェクト率が表示されるバグがあるため、3曲目を出すのが極めて困難。
  • Cool Dancing 2 <PACA-House>(Teruo Konishi)難易度:♪♪♪ BPM:136
ノーマルモード2曲目・ハードモード3曲目で70%以上、またはマニアックモード2曲目で80%以上か対戦モードの選択画面でコマンド入力で登場。協力プレイ時は3曲目で1P・2Pどちらかが80%を超えていれば選択可能。
裏キャラは全てミラー譜面。ミルカ(マリカ)、ゲロッパ(ゲロッパZ)が難しい。どのパートも最後にチップがかなり詰まっているため、後述の2曲よりクリアが困難である。
  • PRIVATE SERVICE <V.G.M>(Takayuki Aihara) 難易度:♪♪♪♪ BPM:160
マニアックモード2曲目で84%以上か、対戦モードの選択画面でコマンド入力で登場。協力プレイ時はマニアックモードのみ3曲目で1P・2Pどちらかが84%を超えていれば選択可能。
BPMが160と速く、裏キャラは全てミラー譜面。しかしゲロッパZはゲロッパよりチップが1つ増えている。
ゲロッパ(ゲロッパZ)が難しい。メロディーのチップ数が少ない為、プリカ(セリカ)では%が高くてもCPUに負けてしまうこともある。
原曲「Stage 4」は、相原隆行が参加していたインディーズレーベル「TROUBADOR RECORD」より発行されたCD「GameOver」に収録。
  • Blue Noise 2 <PACA-Euro>(Teruo Konishi)難易度:♪♪♪♪ BPM:150
マニアックモード2曲目で88%以上か、対戦モードの選択画面でコマンド入力で登場。協力プレイ時はマニアックモードのみ3曲目で1P・2Pどちらかが88%を超えていれば選択可能。
裏キャラは全てミラー譜面。ミルカ(マリカ)、ゲロッパ(ゲロッパZ)が難しい。
  • Miss Good Night(Alulu-kan)
スタッフロールで流れる曲。この曲は後述のパカパカパッションSpecialでも同じものが使われている。

パカパカパッションSpecial

※このバージョンはリミックス曲が多い為、作曲者と別にアレンジャーがいる場合は右側に記す。

  • Burn on to Karie <APPLE&HONEY-HOUSE>(Yoshiharu Ohta)難易度:♪♪♪ BPM:125
エスニック風のオリジナル曲。16回Perfectを続けると処理落ちが発生するため、天井スコアを叩き出すことはほぼ不可能であり、100%でさえも困難。超上級はマリカ・ゲロッパZで、特にマリカはパカSP全パートでも屈指の難関である。また、この曲のみプリカとミルカの衣装が従来のものと違うものになる。
  • Navigator A.H.P.Remix <fire need ×2>(Mitsuhiro Arisaka/Teruo Konishi)難易度:♪♪ BPM:134
パカ2のリミックス版でテンポが遅くなっている。超上級は2つあるが上級と表記されたパート(マリカ)が最も難しいという、珍しい曲。標準設定でもCPUがSTOPしやすいため、ストップしたパートによっては演奏がやりにくくなる。
  • FLOATED CALM Miss Mix <fire need ×1>(Daisuke minamizawa/Teruo Konishi)難易度:♪♪ BPM:127
PS版パカ1のリミックス版。この曲唯一の超上級であるファンタは超難関で、パカSP全パート屈指の難易度。この曲はPS版パカ2にも収録されている。
  • Escape Try Now Remix <Euro-Techno>(Teruo Konishi)難易度:♪♪ BPM:136
パカ1のリミックス版。初級が存在せず、メロディーですら難易度が原曲よりも高めになっており、超上級のファンタ・ゲロッパZが難しい。この曲はPS版パカ2にも収録されている。
  • in a merry mood hot midnight special remix <HOPPING SKA>(Hidetoshi Fukumori)難易度:♪♪♪♪ BPM:130
PS版パカ1のリミックス版。初級が存在せず、裏キャラは全て超上級となっている。どのパートも難度が高めになっている。この曲もNavigator A.H.P Remix同様、CPUがSTOPしやすい。PS版パカ1の説明書表記では「In A Merry Mood」だったが、本曲では「in a merry mood」になっている。誤植かどうかは不明。
  • JET <Super Euro>(Mitsuhiro Arisaka)難易度:♪♪♪ BPM:158
オリジナル曲。BPMは158と速いものの、それほど難しい曲ではない。パカSPの収録曲では唯一超上級が存在しない。アーケード版ではゲロッパZは実際のパーフェクト率より7%程度低くパーフェクト率が表示されるバグがある。最後の1小節は全パートに同じ間隔でチップ3枚(色は違う)が存在する、珍しい曲。
  • Lips XTC Sorist Remix <DANCE CLASSIC>(Hidetoshi Fukumori)難易度:♪♪♪♪ BPM:139
パカ1のリミックス版。ハードモード3曲目かマニアックモード2曲目70%以上、または対戦モードの曲選択時にコマンド入力で登場。表キャラと裏キャラの難度差が大きく、特に超上級のセリカとゲロッパZは後半だけで凄まじいチップの増え方であり、セリカに至ってはパカSP全パート屈指の難関のひとつ。PS版では極端に音質が下がっている。ハードモードのみ初級パート(コーク)が設定されている。
  • XL TECHNO More Dance Remix <Rave Techno>(Hidetoshi Fukumori/Satoshi"DAA"Takata)難易度:♪♪♪♪ BPM:148
パカ1のリミックス版。マニアックモード2曲目77%以上、または対戦モードの曲選択時にコマンド入力で登場。原曲よりもBPMが速く、表キャラ・裏キャラともに最後の難関に相応しい譜面が多い。特に超上級のゲロッパZはチップ数が1500を超えており(アーケード版では最多)パカSP全パート最強の難易度という意見が圧倒的。
  • PRIVATE SERVICE D.9x5 Remix <High Speed Techno>((Takayuki Aihara) /Satoshi"DAA"Takata)難易度:♪♪♪♪ BPM:160
パカ2のリミックス版。協力モードで3曲目を1P・2Pともに60%以上、あるいは対戦モードの曲選択時にコマンド入力で登場。PS版のみマニアックモード2曲目を84%以上でクリアすると選べるようになる。また、一部のキャラ大会でも出現する。
BPMが160と高く、ファンタ・ゲロッパZが難しい。なお、パカSPのマニアックモードの隠し曲では唯一初級が存在する。
追記:0.9×5 Remixとの表記がしばしば見受けられるがこれは間違い。「DAAが1999年9月9日に制作した」のでD.9×5が正しい表記(本人編集)。

PlayStation版のオリジナル曲

PS版では、パカ1のみアーケード版の6曲にもMix曲として、チップ配列の異なるバージョンが収録されている。

  • FLOATED CALM <J-Pop>(Daisuke Minamizawa)難易度:♪♪
PS版パカ1に収録。オリジナルモード2曲目に登場する。演奏時間が全曲中最も長い。
  • In A Merry Mood <M-Pop>(Hidetoshi Fukumori)難易度:♪♪♪
PS版パカ1に収録。オリジナルモード4曲目に登場する。どのパートも難易度が高めになっている。
  • Camel <Latin>(Mitsuhiro Arisaka)難易度:♪
PS版パカ1に収録。オリジナルモードのスタンダードコース隠し曲(6曲目)で、5曲目を77%以上のクリアで登場。追加曲では最も簡単な部類に入る。
  • Key Word <M-Pop>(Makoto Asai)難易度:♪♪♪
PS版パカ1に収録。オリジナルモードスペシャルコース隠し曲(7曲目)で、6曲目を77%以上のクリアで登場。ブラス以外は難しい。
  • FABLED METABOLISM <J-POP>(Daisuke Minamizawa)難易度:♪♪ BPM:148
PS版パカ2に収録。なぜかアーケードモードの4曲目のひとつとして登場する。超上級ゲロッパZはパカ全作最多のチップ数1641で、完奏すら困難。
  • Coyote <Folklore Pops>(Satoshi"DAA"Takata)難易度:♪♪♪ BPM:112
PS版パカ2に収録。アーケードモード4曲目として3曲目80%以上のクリアで登場するほか、キャラ大会の4曲目には必ずこの曲となる。BPMが若干遅め。PS版パカ2販促キャンペーンでは、この曲の原曲が収録されたカードCDが製作されていた(図柄はコーク)。さらに本当の原曲にはボーカルもあることが判明した。

サウンドトラック

現在サウンドトラックとして以下の物が販売されている。

  • Paca Paca Passion Remix Album
アーケード版パカ1のプレイ可能曲+エンディング曲の7曲について、それぞれ原曲とリミックス版を収録。ボーナストラックとして2の楽曲「Quender Oui」が収録されている。PS版での追加曲は収録されていない。
  • Paca Paca Passion 2
アーケード版パカ2の楽曲を収録。このCDのみ、収録順序と実際の曲ナンバーが異なる。一部の曲についてはボーカル(歌詞は全て英語)付きのリミックス版も収録されている。PS版での追加曲は収録されていない。
  • Paca Paca Passion special
アーケード版パカSPの楽曲やデモ画面・選択画面・ランキング画面などの曲に加えて、PS版パカ1・2での追加楽曲とパカ1のデモ画面・選択画面・ランキング画面の曲を収録。一部の曲については作曲当時のバージョンも収録されている。
ジャケットには初回版と後期版が存在している。初回版は青一色のジャケットにキャラのアイコンが敷き詰められたデザインのジャケットだが、後期版は4分割された枠にキャラのアイコンが配置されたものとなっている。内容はジャケットデザインの違いのみで、収録内容はどちらも同じである。
  • その他、声優によるボーカルトラックも発売されている。
  • 2009年12月から、株式会社D4エンタープライズのゲーム音楽配信サービス『EGG MUSIC』にてネット配信されている(1曲105円からの個別購入も可能)

その他

  • ロケテスト版のパカパカパッション(パカ1)は、チップにボタン位置を示す印が無く、またあまりにも難しい譜面が多かった為に製品版では大幅な修正が加えられた。ロケテスト当時の音はROMに残っているので、チップの無いところでボタンを押すとその音が鳴るようになっている(XL Technoゲロッパなど)。これらの譜面はPS版に隠しモードとして収録されていて、コマンド入力によって該当する譜面をロケテスト当時の譜面にすることができる。
  • 開発中のパカ2は、現在のような攻撃チップの高さではなく、「ダメージゲージ」と呼ばれるシステムを使っていた。これは後の協力プレイ時のゲージデザインに近い。ロケテストでも使用することを前提とした為、この開発中の画面を用いたインストカードも製作されていた。
  • 1999年5月14日に東京・渋谷のClub Asiaでイベント「パカパカパーティー」が開催された。会場前には開場時間前から長い行列ができ、全国からファンが集まったような熱気だった。会場ではリリース前のパカ2とPS版パカ1の体験プレイが行われ、ファン感謝イベントとしてパカパカパッションのトーナメント大会が催された。
  • アーケード版パカ2のリリースと同時に「パカパカ2 一番搾りキャンペーン」が行われた。これは開発元プロデュースと当時のアーケードゲーム雑誌ゲーメスト(現在廃刊)が共同開催したもので、パカ2の隠し曲をマニアックモードでパーフェクト70%以上でクリアしてエンディングで表示されるパスワードをハガキに書いて応募するというもの。先着100名にシリアルナンバー入りのテレホンカードがプレゼントされた。同様のイベントはパカSPでも行われ、こちらはプロデュースとアスキー(週刊ファミ通)の共催であった。
  • PS用パカ2の販促キャンペーンとして「ぱかぱかフレンドリーシップキャンペーン」が行われた。協賛店の店頭にある体験版PS版パカ2(Quender Ouiのみ収録)をマニアックモードでクリアすると非売品のトレーディングカード(絵柄は6種類)がもらえるというイベントであった。なお、トレーディングカードの包み紙の中に当りの紙が入っていたら非売品のサウンドカードCD(Coyoteの原曲を収録)もプレゼントされた。また、この時は予約特典として携帯ストラップも用意された。
  • PS版は1999年6月24日にパカ1が、2000年4月27日にパカ2がプロデュースから発売されていたが、パカSPはPS版の発売前にプロデュースが業務を停止してしまったために、発売が危ぶまれていた。結果的には、2002年4月4日に発売元をサイバーフロントに引き継いだうえで発売された。
  • 2011年3月25日より、PlayStation Store にてゲームアーカイブスとしてPS版パカ1が配信された(発売元はコトブキソリューション)。これにより、PlayStation 3PlayStation Portableでも本作が楽しめるようになった。配信開始1週間でゲームアーカイブスランキング3位になり、根強い人気を見せ付けた。同年4月13日にはPS版パカ2、7月6日にはPS版パカSPが配信開始され、これによって全作品が復刻された。

リズムパッド

PS版パカ1の発売にあわせ、株式会社アスキーより「パカパカパッション専用コントロールパッド」というゲームコントローラが発売された。ただし、ボタンの部材がアーケード版とは異なるため操作感は同一ではない。また、生産数が少なかったためか、現在では入手が難しい。

なおアーケード版パカパカパッションのコントロールパネルに使われているボタンは、近年のアーケードゲーム筐体などでも利用され、現在も生産が続いている汎用品のため、入手は比較的容易である。

外部リンク


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