バラ目
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バラ目 (テンプレート:Sname) は双子葉植物の目のひとつである。
バラ科を中心とする目だが、形態的特徴による従来の分類(新エングラー体系、クロンキスト体系)と分子系統学に基づくAPG植物分類体系とで内容が全く異なり、「バラ科を含む」という共通点以外は同名異物に近い。従来分類の「バラ目」は多系統群と考えられる。
分類
真正双子葉植物のバラ類 テンプレート:Interlang 真正バラ類I テンプレート:Interlang に位置づけられる。公式には共に階級はないが、バラ類をバラ亜綱に当てることもある。マメ目、ウリ目、ブナ目が近縁である。
- バラ科 テンプレート:Sname - 90属2520種
- バルベヤ科 テンプレート:Sname - 1属1種
- ディラクマ科 テンプレート:Sname - 1属2種
- クロウメモドキ科 テンプレート:Sname - 52属925種
- グミ科 テンプレート:Sname - 3属45種
- ニレ科 テンプレート:Sname - 6属35種
- アサ科 テンプレート:Sname - 11属170種
- クワ科 テンプレート:Sname - 39属1125種
- イラクサ科 テンプレート:Sname - 54属2625種
形態的共通点は少ないが、従来の体系ではイラクサ目とされていた科が多い。
系統
以下のような系統樹が提案されている[1]。 テンプレート:Clade
過去の分類体系
伝統的には双子葉植物綱(綱名は変わることもある)に含められていた。ただし、伝統的な双子葉植物綱は単系統ではないので系統分類では認めない(名前はそのままで内容を変えることもある)。
双子葉植物の中では、古い分類である新エングラー体系では古生花被植物亜綱(離弁花類)に位置づけられていたが、多系統であり、現在はほとんど使われない。
クロンキスト体系ではバラ亜綱 テンプレート:Sname に位置づけられる。
従来の分類では花の形態(両性花、花弁・がくは4-5枚、雄蕊は5本ないし多数)などに基づいて設けられている。
クロンキスト体系
クロンキスト体系では次の科を含む。
- ブルネリア科 テンプレート:Sname
- マメモドキ科 テンプレート:Sname
- エウクリフィア科 テンプレート:Sname
- クノニア科 テンプレート:Sname
- ダウィドソニア科 テンプレート:Sname
- ディアリペタラントゥス科 テンプレート:Sname
- トベラ科 テンプレート:Sname
- ビブリス科 テンプレート:Sname
- アジサイ科 テンプレート:Sname
- コルメリア科 テンプレート:Sname
- スグリ科 テンプレート:Sname
- グレイイア科 テンプレート:Sname
- ブルニア科 テンプレート:Sname
- アニソフィレア科 テンプレート:Sname
- アルセウオスミア科 テンプレート:Sname
- ベンケイソウ科 テンプレート:Sname
- フクロユキノシタ科 テンプレート:Sname
- ユキノシタ科 テンプレート:Sname
- バラ科 テンプレート:Sname
- ネウラダ科 テンプレート:Sname
- クロッソソマ科 テンプレート:Sname
- クリソバラヌス科 テンプレート:Sname
- スリアナ科 テンプレート:Sname
- ラブドデンドロン科 テンプレート:Sname
新エングラー体系
新エングラー体系では一部異なり
などを含めていた。