バイエルン王国
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テンプレート:基礎情報 ドイツの領邦 バイエルン王国(テンプレート:Lang-de)は、19世紀初めから20世紀初めまで存在したドイツの王国。首都はミュンヘンで、ヴィッテルスバッハ家の国王が治めた。現在のドイツ連邦共和国のバイエルン州の前身であり、おおよそ現在の同州域を領土としたが、ヴィッテルスバッハ家が世襲してきたプファルツ選帝侯領の一部(現在のザールラント州とラインラント=プファルツ州の一部)も領有していた。なお、英語名に由来したバヴァリア王国の呼称が使われることもある。
歴史
バイエルンの地は1180年からヴィッテルスバッハ家が治めてきたが、1806年、マクシミリアン1世(バイエルン選帝侯としてはマクシミリアン4世)の時代に神聖ローマ帝国が崩壊すると、近隣の領土を併合した上でナポレオン・ボナパルトによって王国に昇格され、ライン同盟の一員となった。その後1815年にはプファルツを回収、併合してドイツ連邦に参加した。ドイツ帝国が成立する際にも、王国は維持したまま帝国の1領邦となった。ドイツが第一次世界大戦に敗れると、混乱の中で勃発したドイツ革命により、1918年にルートヴィヒ3世が退位し、バイエルン王国は滅亡した。
歴代バイエルン国王
- マクシミリアン1世(1756年 - 1825年、在位:1806年 - 1825年)
- バイエルン選帝侯としてはマクシミリアン4世。最後の選帝侯。
- ルートヴィヒ1世(1786年 - 1868年、在位:1825年 - 1848年)
- ローラ・モンテスとのスキャンダルにより退位。
- マクシミリアン2世(1811年 - 1864年、在位:1848年 - 1864年)
- ルートヴィヒ2世(1845年 - 1886年、在位:1864年 - 1886年)
- 退位の翌日、シュタルンベルク湖畔において水死体で発見される。
- オットー1世(1848年 - 1916年、在位:1886年 - 1913年)
- 兄と同様に精神を病んでいたといわれる。1913年に廃位。
- ルートヴィヒ3世(1848年 - 1921年、在位:1913年 - 1918年)
- オットー1世の摂政を経て自ら即位。第一次世界大戦後の革命で退位。