ドイツ公共放送連盟

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テンプレート:Infobox broadcasting network ドイツ公共放送連盟(ドイツこうきょうほうそうれんめい、テンプレート:Lang-de, 略称:ARD アー・エル・デー)は、ドイツ公共放送

概要

ARDはドイツ国内にある9つの地方公共放送団体とともにテレビ・ラジオ放送のネットワークを構成し、その中で"Erstes Deutsches Fernsehen"(第1ドイツテレビ)という放送局を運営する。尚、実際には短縮した名称の"Das Erste"(第一)が使われている。

ドイツでは、ナチス時代に世論操作にメディアを利用した反省から、第二次大戦後、連邦政府は放送に介入してはならないこととなり、放送は各州が所管することとなっている。

受信料制度を採用しており、徴収された6割がARDに、残りの4割がもう一つの公共放送局であるZDF(ツェット・デー・エフ、第2ドイツテレビ)に分配される。2005年度からの年間受信料は204.36ユーロと、約5%値上げとなる。ARDとZDFは制作費の高騰などを理由に12%以上の引き上げを申請したが、一部の州の反対に遭い抑えられた格好である。なお広告放送も行っているが、1日に20分以内でかつ、午後8時までと厳しい規制が掛けられており、総収入の数%に留まっている。

ARDの9地域の放送局は、正社員として23,000人を雇用している。11のテレビチャンネル、55のラジオ番組と16のオーケストラと8の合唱団を持っている。9機関の総予算は年間約63億ユーロである。ARDのメンバーは、常に世界中の30校で約100民間ラジオやテレビの特派員と存在している。

日本ではNHK BS1で毎週日曜日の朝8時台に、ニュース番組「tagesschau」(ターゲスシャウ:現地土曜日夜8時放映分)を通訳つきで放送している。なお平日朝に同チャンネルで放送されるZDFのニュース番組「heute」(ホイテ:毎夜7時放送)が何らかの事情で放送できない場合やニュースの速報性が重視される場合、代わりに「tagesschau」が放送される。

ドイツの地方放送団体

各地方放送団体は、ARD (Das Erste)、ZDFに次ぐ第三の地方向け公共テレビチャンネルなども運営している。またバイエルン放送交響楽団北ドイツ放送交響楽団といった専属の放送オーケストラ合唱団などを抱え、音楽面でも重要な役割を果たしている団体が多い。
RBBはドイツの統一後、ドイツテレビジョン放送(旧ドイツ民主共和国の国営テレビ)が解散後、ベルリン州を本拠地としていた「自由ベルリン放送」(SFB)とブランデンブルグ州を本拠地としていた「ブランデンブルグ・東部ドイツ放送」(ORB)の2社が2003年に合併して誕生した局である。また中部ドイツ放送もドイツテレビの解散後に新たに設立された地方公共放送会社である。

主要な番組

外部リンク