トキイロコンドル
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トキイロコンドル(Sarcoramphus papa)は、動物界脊索動物門鳥綱タカ目コンドル科トキイロコンドル属に分類される鳥。本種のみでトキイロコンドル属を形成する。特定動物。
分布
アルゼンチン北部、ウルグアイ、エクアドル、エルサルバドル、グアテマラ、コスタリカ、コロンビア、スリナム、トリニダード・トバゴ、ニカラグア、パナマ、パラグアイ、ブラジル、フランス(仏領ギアナ)、ベネズエラ、ベリーズ、ホンジュラス、ボリビア、メキシコ
形態
全長80cm。羽毛は白く、風切羽は黒い。尾羽は短い。
頭部には羽毛が無く、赤やオレンジ色の皮膚が露出している。嘴は赤く、基部を覆うようにオレンジ色の肉垂がある。
生態
食性は動物食で動物の死骸を食べる。英名のKingは小型のコンドルが発見した獲物を横取りする例があることから、小型のコンドルの王様と思われたことが由来で、コンドル(オオコンドル)よりは小型(英名ではコンドル科の大型種はCondorとして区別される)。
繁殖形態は卵生で、樹洞に巣を作り卵を産む。雌雄とも抱卵する。雛の世話も雌雄で行う。
人間との関係
特徴的な形態からネイティブアメリカンの間では芸術品のモチーフとされた。
関連項目
参考文献
- 『原色ワイド図鑑4 鳥』、学習研究社、1984年、109頁。
- 『動物大百科7 鳥類I』、平凡社、1986年、118頁。
外部リンク
- 2007 IUCN Red List of Threatened Species
- BirdLife International 2004. Sarcoramphus papa. In: IUCN 2007. 2007 IUCN Red List of Threatened Species.
- CITES homepage
- 環境省