スーパースター王座決定戦
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スーパースター王座決定戦(スーパースターおうざけっていせん)とはオートレースのSG競走の1つである。
概要
当競走は川口オートレース場で開催されることが主に多いが、1991年の第5回は伊勢崎オートレース場、2009年の第24回は船橋オートレース場で開催された。
スーパースター王座決定戦及びそのトライアルが行われる開催節はスーパースターフェスタの呼び名のもと、全国からトップクラスのオートレース選手が集結し、オートレース界年末のお祭りとなる。
トライアル戦出場選手16名が3回に分けてトライアル戦を行い、その成績によりスーパースター王座決定戦に出場する選手を決定する。4日日の第11レースには順位決定戦が行われ、最終日の第11レースにスーパースター王座決定戦が行われて、その年に最も輝くオートレース選手が決まる。
言わばオートレース界の有馬記念・賞金王決定戦競走的存在であり、この競走で優勝すればその年のオートレース界の年間チャンピオンに君臨する事となる。優勝賞金は、3000万円。
歴史
第1回は1987年3月31日に開催され、第8回(1994年)までは一発勝負で行われた。第9~14回(1995~2000年)はトライアル戦が行われていたが、第15~18回(2001~2004年2月)は再び一発勝負で行われるようになった。そして第19回(2004年12月)から、開催時期がこれまでの年始から年末となって再びトライアル戦が行われるようになった。
トライアル戦出場選手選考方法
スーパースター王座決定戦のトライアル戦出場選手は、以下の順で計16名(補欠3名)が選考される。
- その年のSG競走優勝者(最大4名)
- 各場競走成績1位(計6名)
- SG競走およびプレミアムカップの優勝戦獲得ポイント上位者
- ※SG競走優勝戦では完走またはプレミアムカップ優勝戦では3着以内に入れば、それぞれ順位に応じたポイントが獲得できる。
過去のスーパースター王座決定戦優勝者
回数 | 開催日 | 開催場 | 優勝者 | 年齢(当時) | 競走タイム | 競走車呼名 | 競走車車名 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
第1回 | 1987年3月31日 | 川口オートレース場 | 桝崎正 | 37 | 3.978 | タック | トライアンフ |
第2回 | 1988年2月2日 | 川口オートレース場 | 且元滋紀 | 39 | 3.400 | プリンス | トライアンフ |
第3回 | 1989年2月1日 | 川口オートレース場 | 田代祐一 | 29 | 3.794 | ナンバーワン | トライアンフ |
第4回 | 1990年1月30日 | 川口オートレース場 | 島田信廣 | 40 | 3.431 | ウォリアーズ | フジ |
第5回 | 1991年1月27日 | 伊勢崎オートレース場 | 島田信廣 | 41 | 3.388 | ウォリアーズ | フジ |
第6回 | 1992年3月4日 | 川口オートレース場 | 島田信廣 | 42 | 3.349 | ウォリアーズ | フジ |
第7回 | 1993年2月1日 | 川口オートレース場 | 島田信廣 | 43 | 3.396 | ウォリアーズ | フジ |
第8回 | 1994年3月9日 | 川口オートレース場 | 島田信廣 | 44 | 3.678 | ウォリアーズ | セア |
第9回 | 1995年1月31日 | 川口オートレース場 | 片平巧 | 29 | 3.384 | キブロワイト | セア |
第10回 | 1996年3月6日 | 川口オートレース場 | 片平巧 | 30 | 3.361 | キブロワイト | セア |
第11回 | 1997年1月29日 | 川口オートレース場 | 片平巧 | 31 | 3.335 | キブロワイト | セア |
第12回 | 1998年3月4日 | 川口オートレース場 | 片平巧 | 32 | 3.364 | キブロワイト | セア |
第13回 | 1999年1月27日 | 川口オートレース場 | 高橋貢 | 27 | 3.322 | ウルフ | セア |
第14回 | 2000年3月21日 | 川口オートレース場 | 池田政和 | 27 | 3.324 | カイザー | セア |
第15回 | 2001年1月31日 | 川口オートレース場 | 片平巧 | 35 | 3.325 | キブロワイト7 | セア |
第16回 | 2002年1月30日 | 川口オートレース場 | 池田政和 | 28 | 3.296 | マンティス | セア |
第17回 | 2003年1月27日 | 川口オートレース場 | 岡部聡 | 37 | 3.539 | ラルフ・ワン | セア |
第18回 | 2004年2月3日 | 川口オートレース場 | 池田政和 | 31 | 3.331 | カイザー | セア |
第19回 | 2004年12月26日 | 川口オートレース場 | 高橋貢 | 33 | 3.337 | Fニーナ | セア |
第20回 | 2005年12月25日 | 川口オートレース場 | 池田政和 | 32 | 3.335 | ミオン | セア |
第21回 | 2006年12月24日 | 川口オートレース場 | 田中茂 | 30 | 3.308 | S・アーロン | セア |
第22回 | 2007年12月24日 | 川口オートレース場 | 山田真弘 | 35 | 3.327 | ナノ・111 | セア |
第23回 | 2008年12月31日 | 川口オートレース場 | 永井大介 | 32 | 3.335 | ダビド・ビジャ | セア |
第24回 | 2009年12月31日 | 船橋オートレース場 | 高橋貢 | 38 | 3.318 | Fウルフ | セア |
第25回 | 2010年12月31日 | 川口オートレース場 | 中村雅人 | 29 | 3.327 | モンソン | セア |
第26回 | 2011年12月31日 | 川口オートレース場 | 浦田信輔 | 38 | 3.333 | パンジャA | セア |
第27回 | 2012年12月31日 | 川口オートレース場 | 高橋貢 | 41 | 3.327 | サイバームーン | セア |
第28回 | 2013年12月31日 | 川口オートレース場 | 中村雅人 | 32 | 3.368 | Kモンソン | セア |
エピソード
- 島田信廣の5連覇は同一SG連続優勝記録であり、未だに破られていない。
- 2008年からスーパースター王座決定戦は12月31日最終11レースに開催されることが決定した。これにより毎年12月30日に行なわれてきた競輪界のビッグレース「KEIRINグランプリ」よりも1日後に組まれることにより、オートレース界のみならず公営競技界最後の大一番を務めることになった。なお、これにより2008年は12月27日から5日間連続で競艇を除く公営競技のグランプリクラスのレース(27日の中山大障害から始まり28日の有馬記念、29日の東京大賞典、30日のKEIRINグランプリと来て31日の本レース)が行われたことになる(なお競艇のグランプリに相当する「賞金王決定戦競走」は毎年12月23日前後に決勝レースを行なう)。
関連項目
- トップスターカップ(スーパースターフェスタに併設されているGII格の競走)