スマッシュT.V.
テンプレート:Infobox 『スマッシュT.V.』(Smash T.V.)はアメリカ合衆国のウィリアムスが1990年に発売したアーケードゲーム。
近未来のTV局が放送する人気番組「スマッシュT.V.」で行われる殺人ゲームという設定で、ビッグ・マネー、ビッグ・プライズの合言葉で一般公募の参加者を募っている。プレイヤーはそれに参加する命知らずの賞金稼ぎである。
概要
2本の8方向レバー(移動と攻撃)で操作する。 移動方向と関係無く好きな方向に攻撃ができる仕組みを初め、主な内容は同社の『ロボトロン2084』の焼き直しで事実上の続編と言える。
『ロボトロン2084』は初期配置された敵を減らしていくものだったが、本作では初期配置の他にもステージ外周のゲートから敵が物凄い勢いでなだれ込んでくる事による持久戦となっている。
敵一体々々は知能を感じさせない安易な動きなので容易に倒せるが、その数が尋常では無い。いかに誘導し効率良く蹴散らしていくかを競うゲームである。
二人同時プレイが可能でお互いに助け合いながらゲームを進めることができる。
一定時間ごとにステージ上には様々な装備が出現し、敵の群れをなぎ倒して獲得することで有利に戦いを進めることができる。一定時間無敵や足の速さが向上するものもある。
ステージは固定画面の部屋のつながりで構成され、部屋に出現する敵を全滅させることで隣接する部屋に進むことができるようになる。ボスのいる部屋にたどり着きボスを倒す事で1ステージ終了し次のステージに進む。特定の条件を満たすことで入場できる隠し部屋等の要素もありミステリアスな一面もある。
演出
終始TV番組であることに基づいた演出が行なわれる。 ゲーム開始直後、主人公は公開スタジオから駆け足で隣のスタジオに移動しゲーム本編が始まる。
- 番組司会者が番組を盛り上げる台詞を繰り出しプレイヤーを煽る。
- 敵が屍の山となることより、主人公が蹂躙される様に観客は喜び歓声が巻き起こる。
- 見事ステージクリアすれば物凄い勢いで札束が積みあがり美女が登場し出演者が笑顔にガッツポーズで喜ぶ。
能天気で残酷な近未来世界は映画『バトルランナー』の舞台設定等に酷似しており本作の元になっていると思われる。
また、Rockstar Gamesの『グランド・セフト・オート・リバティーシティ・ストーリーズ(Grand Theft Auto: Liberty City Stories)』において、このゲームをモデルにしたミニゲームが存在する。
移植(日本版)
- スーパーファミコン版(アスキーより1992年3月27日発売)
- 十字パッドで8方向移動、右手のABXYの4ボタンの組み合わせで8方向攻撃が可能。優れた成績で全面クリアすると2周目のターボモード(ゲーム全体の速度が上がる)が遊べる。
- ゲームギア版(アクレイムジャパンより1994年7月24日発売)
- Xbox 360版
- Xbox Liveのクラシックゲームダウンロードサービス「XBox Live Arcade」で提供。
- 移植ではないが、データイーストでアーケード版を販売しようとした事が、雑誌ゲーメストに記載された事がある。
関連作品
- 1987年 アーノルド・シュワルツェネッガー主演の映画『バトルランナー』(The Running Man) :舞台設定等が酷似
- 1992年 『トータルカルネージ』 続編