バトルランナー
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『バトルランナー』(Battle Runner, 原題: The Running Man)は、リチャード・バックマンが1982年に出版した小説。
原作はリチャード・バックマン名義だが、実際は『スタンド・バイ・ミー』『グリーンマイル』などの代表作を持つスティーヴン・キングである。この辺の事情は当該人物の項を参照のこと。
ストーリー
西暦2025年、世界は荒廃していた。アメリカは巨大な管理国家と化し、都市には失業者があふれていた。彼らの娯楽といえば、絶えず流されている無料視聴テレビ「フリテレ」で流される残酷なクイズやゲームの番組だけだった。
そんな失業者のひとり、ベン・リチャーズは家族を救うためやむなくTV出演に応募する。選抜の末、出演することになったのは、最高の視聴率を誇る人気番組「ランニングマン」。それは全米を巨大なゲームフィールドにした「人間狩り」だった。全視聴者を敵にまわしながら、一ヶ月逃げ通せれば十億ドルの賞金が与えられ、もし捕まればテレビカメラの前で容赦なく殺されるという文字通りのデスレースである。ベンはこの殺人ゲームの出演者として逃げ続けることになるのだった。
映像化
テンプレート:Main 1987年にアーノルド・シュワルツェネッガー主演で映画化された。なお、映画と原作では、かなり内容が異なっている。映画のほうはエンターテインメント性を前面に打ち出した内容となったようだ。当時人気のあった番組『ザ・グラディエーターズ』のパロディが作中の番組のベースとなっている。