ジョンストン島
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ジョンストン環礁(Johnston Atoll)は、アメリカ合衆国領の北太平洋の環礁。ハワイ諸島のオアフ島からは西に約1500km、ミッドウェー島からは南に約1000kmの位置にある。ジョンストン島とほかに3つの小島を含む。
概要
かつてはアメリカ軍の空港や港湾施設があり、数百名の居住者がおりホノルルなどからのコンチネンタル航空の定期便も就航していたものの、2004年にアメリカ軍が撤収して以降は各施設は閉鎖され、現在は滑走路跡地やその他の施設の跡地が残るものの、無人島となっている。
- 経緯 - 北緯16度45分、西経169度31分
- 面積 - 2.8平方キロメートル
- 最高点 - 5m
- 人口 - 0人
歴史
- 1807年 - イギリスの軍艦コーンウォリスの艦長チャールズ・ジョンストンが発見。艦長自ら自分の名を付けジョンストン島と名付けられる。(しかし、1796年9月2日アメリカのジョセフ・ピアポイント船長が名を明らかにしなかったが、島近くの浅瀬で到着し島を主張していた。)
- 1858年 - ハワイ王国とアメリカがそれぞれ領有を宣言。
- 1890年頃まで - アメリカがグアノ島法を適用しグアノの採掘を行う。
- 1898年 - ハワイ王国がアメリカに併合される。
- 1934年 - 北太平洋の戦略上の要衝のため、アメリカ海軍の基地が設置される。
- 1950年から1960年 - 高高度核爆発などの核実験を行なうための地域、また偵察衛星の打ち上げ基地として使用される。
- 2000年まで - 化学兵器の保管庫(ジョンストン環礁化学物質廃棄施設、JACADS)として使用される。
- 2001年 - アメリカの太平洋化学兵器計画(USACAP)終了のため、兵器の廃棄処理と施設の撤去作業が始まる。
- 2004年 - 空港が閉鎖され、無人島となる。
主な島々
- ジョンストン島(Johnston):珊瑚礁浚渫・埋立によって拡張された
- サンド島(Sand)
- アカウ島(Akau):人工島
- ヒキナ島(Hikina):人工島