サイ・ヤング賞
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サイ・ヤング賞(サイ・ヤングしょう、Cy Young Award)は、メジャーリーグベースボールの賞のひとつ。ナショナルリーグとアメリカンリーグのそれぞれから、その年に最も活躍した投手1人ずつが選出される。
概要
通算勝利・通算敗戦・通算先発・通算投球回など数々のメジャー記録を保持している、球史に残る大投手で1955年に死去したサイ・ヤングの名誉を称え翌1956年に制定された。最初は両リーグのうちから1人だけが選ばれていたが、1967年から両リーグからそれぞれ1人ずつという現在の形式になった。
選出方法は、全米野球記者協会所属の記者28人による投票で決まる。記者が、1位票(5点)、2位票(3点)、3位票(1点)の3種類の票を投票し、その合計獲得点の最も高い選手が受賞者となる。
歴代最多受賞は、ロジャー・クレメンスの7回。連続受賞記録はグレッグ・マダックスとランディ・ジョンソンの4年連続である。
日本プロ野球にも、その年の最も優れた投手に贈られる賞として沢村栄治賞(沢村賞)がある。ただしサイ・ヤング賞はリリーフ投手も受賞対象だが、沢村賞は先発投手限定である。沢村賞はサイ・ヤング賞を真似て作られた賞とする文献も存在するが[1]、その歴史はサイ・ヤング賞(1956年制定)より古い。
歴代受賞者
凡例
複数回受賞者
受賞投手 | 受賞回数 | 受賞年度 |
---|---|---|
ロジャー・クレメンス | |
1986, 1987, 1991, 1997, 1998, 2001, 2004 |
ランディ・ジョンソン | <center>5 | 1995, 1999, 2000, 2001, 2002 |
スティーブ・カールトン | <center>4 | 1972, 1977, 1980, 1982 |
グレッグ・マダックス | <center>4 | 1992, 1993, 1994, 1995 |
サンディ・コーファックス | <center>3 | 1963, 1965, 1966 |
ペドロ・マルティネス | <center>3 | 1997, 1999, 2000 |
ジム・パーマー | <center>3 | 1973, 1975, 1976 |
トム・シーバー | <center>3 | 1969, 1973, 1975 |
ボブ・ギブソン | <center>2 | 1968, 1970 |
トム・グラビン | <center>2 | 1991, 1998 |
ティム・リンスカム | <center>2 | 2008, 2009 |
デニー・マクレイン | <center>2 | 1968, 1969 |
ゲイロード・ペリー | <center>2 | 1972, 1978 |
ブレット・セイバーヘイゲン | <center>2 | 1985, 1989 |
ヨハン・サンタナ | <center>2 | 2004, 2006 |
ロイ・ハラデイ | <center>2 | 2003, 2010 |
クレイトン・カーショウ | <center>2 | 2011, 2013 |
脚注
- ↑ 一例として玉木正之著『プロ野球大辞典』(新潮文庫、1990年)に「沢村賞という投手に与えられるタイトルですら、アメリカのサイ・ヤング賞にならったものだ。」(P209)という記述がある。
関連項目
外部リンク
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