ケヴィン・ベーコン
テンプレート:ActorActress ケヴィン・ベーコン(Kevin Bacon, 1958年7月8日 - )は、アメリカ合衆国の俳優。
目次
経歴
ペンシルベニア州フィラデルフィア出身。父親は建築家、都市計画家のエドモンド・ベーコン。
役者を目指して17歳で地元を離れ、ニューヨークへ渡り、『Circle in the Square Theatre』にて舞台を踏んだ。1978年にジョン・ベルーシ主演のコメディ映画『アニマル・ハウス』で映画デビュー。ブレイク前には現在ではカルト的な人気を誇るホラー映画『13日の金曜日』へも端役で出演している。その後も着々とキャリアを重ねていき、1982年にはその才能が評されオビー賞を獲得。そのすぐ後に、『The Slab Boys』という題目で若き日のショーン・ペン、ヴァル・キルマーと共演してブロードウェイデビューも果たした。ほどなくしてバリー・レヴィンソン監督の青春映画『ダイナー』などに出演し、実話を元に映画化された『フットルース』でブレイク。日本での知名度も上がる。若い頃は青春映画のスターとして活躍していたが、その後脇役や悪役を多く演じ個性派・実力派の俳優として評価を得、近年は自らメガホンも取っている。
1994年に出演したメリル・ストリープ共演のアクションスリラー『激流』では、エリート一家を恐怖に陥れる悪役を熱演してゴールデングローブ賞にもノミネート。2009年に出演したテレビ映画『Taking Chance』では同賞を受賞した。
2013年からテレビドラマシリーズ初主演となるサイコスリラー『ザ・フォロイング』が放送されている。
ミュージシャン
ミュージシャンである兄のマイケルとともに「ザ・ベーコンブラザーズ」というバンドを組んで、音楽活動もしている。これまでプロモーションなどのでの来日はなかなかなかったが、2006年にはマイケルと共に"ミュージシャン"として初来日を果たし、ブルーノート東京にてライブ公演を行った。
私生活
1988年に女優のキーラ・セジウィックと結婚し、子供が二人いる。2008年にウィル・アイ・アムのプロモーションビデオにおいては夫婦で出演した。
主な出演作品
映画
日本語吹き替えは安原義人・山路和弘が主に担当する。
公開年 | 邦題 原題 |
役名 | 備考 |
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1978 | アニマル・ハウス Animal House |
チップ・ディラー | |
1979 | 結婚ゲーム Starting Over |
夫 | |
ニューヨークの恋人 Hero at Large |
ティーンエイジャー | ||
1980 | 13日の金曜日 Friday the 13th |
ジャック・バレル | |
1981 | 泣かないで Only When I Laugh |
ドン | |
1982 | ダイナー Diner |
ティモシー | |
1983 | ブライアンの悪夢 The Demon Murder Case |
||
1984 | フットルース Footloose |
レン・マコーマック | |
1986 | クイックシルバー Quicksilver |
ジャック | |
1987 | グレート・ストリーム White Water Summer |
ヴィク | |
大災難P.T.A. Planes, Trains & Automobiles |
レーサー | ||
1988 | 結婚の条件 She's Having a Baby |
ジェイク・エドワード・ブリッグス | |
クリミナル・ロウ(灰色の容疑者) Criminal Law |
マーティン | ||
1989 | ケビン・ベーコンのハリウッドに挑戦!! The Big Picture |
ニック・チャップマン | |
1990 | トレマーズ Tremors |
ヴァル・マッキー | |
フラットライナーズ Flatliners |
デイヴィッド | ||
1991 | パイレーツ Pyrates |
アリ | |
クイーンズ・ロジック/女の言い分・男の言い訳 Queens Logic |
デニス | ||
彼の言い分、彼女の言い分 He Said, She Said |
ダン・ハンソン | ||
JFK JFK |
ウィリー・オキーフ | ||
1992 | ア・フュー・グッドメン A Few Good Men |
ジャック・ロス | |
1993 | アフリカン・ダンク The Air Up There |
ジミー | |
1994 | 激流 The River Wild |
ウェイド | |
1995 | 告発 Murder in the First |
ヘンリ | |
アポロ13 Apollo 13 |
ジャック・スワイガート | ||
バルト Balto |
バルト | 声の出演 | |
1996 | スリーパーズ Sleepers |
ショーン | |
1997 | ピクチャー・パーフェクト 彼女が彼に決めた理由 Picture Perfect |
サム・メイフェア | |
17 セブンティーン Telling Lies in America |
ビリー・マジック | ||
1998 | ウィズ・ユー Digging to China |
リッキー | |
ワイルドシングス Wild Things |
レイ・デュケット | 兼製作総指揮 | |
1999 | エコーズ Stir of echoes |
トム | |
2000 | マイ・ドッグ・スキップ My Dog Skip |
ジャック・モリス | |
インビジブル Hollow Man |
セバスティアン・ケイン | ||
2001 | ノボケイン/局部麻酔の罠 Novocaine |
ランス | クレジットなし |
2002 | コール Trapped |
ジョー | |
2003 | ミスティック・リバー Mystic River |
ショーン | |
イン・ザ・カット In the Cut |
ジョン・グラハム | ||
2004 | The Woodsman | ウォルター | |
バイバイ、ママ Loverboy |
マーティ | 兼 監督・製作 | |
2005 | ビューティー・ショップ Beauty Shop |
ホルヘ | |
秘密のかけら Where the Truth Lies |
ラニー・モリス | ||
2007 | 狼の死刑宣告 Death Sentence |
ニック | |
レールズ&タイズ Rails & Ties |
トム・スターク | ||
狼たちの報酬 The Air I Breathe |
ラブ | ||
2008 | フロスト×ニクソン Frost/Nixon |
ジャック・ブレナン | |
2009 | Taking Chance | シュトローブル中佐 | テレビ映画、ゴールデングローブ賞ミニシリーズ・テレビ映画部門の主演男優賞を受賞 |
ニューヨーク、アイラブユー New York, I Love You |
|||
たった一人のあなたのために My One and Only |
ダン | ||
2011 | パーフェクト・スナイパー Elephant White |
ジミー | |
スーパー! SUPER |
ジョック | ||
X-MEN: ファースト・ジェネレーション X-Men: First Class |
セバスティアン・ショー | ||
ラブ・アゲイン Crazy, Stupid, Love. |
デイヴィッド | ||
2013 | ゴースト・エージェント/R.I.P.D. R.I.P.D. |
ボビー・ヘイズ |
日本語吹き替え
主な監督作品
映画
- バイバイ、ママ Loverboy (2004年)
テレビ映画・テレビドラマ
- チェイスの夏 Losing Chase (1996年) ゴールデングローブ賞3部門受賞
- クローザー The Closer (2007年) 27、28話
ケヴィン・ベーコン指数
テンプレート:See also 映画俳優の共演関係の「距離」をケヴィン・ベーコンを起点に計測する「ケヴィン・ベーコンとの六次の隔たり」(Six Degrees of Kevin Bacon)という遊びがある。ケヴィン・ベーコンと共演した俳優を「1次」、「1次」の人物と共演した人物に「2次」というように隔たりの指数(「ベーコン指数」Bacon number と呼ばれる)を与えるもので、その指数をなるべく小さくしようとしたり、より遠くの人物に結びつきを見出そうとしたりものである。もっとも、ここでいう「共演」は端役などで同じ映画に出演したという程度の関係も含まれ、必ずしも面識を持つとは限らない。この遊びは、数学者の世界におけるエルデシュ数(ポール・エルデシュを中心とした論文の共著関係の広がり)と同様の発想によるもので、1994年にオルブライト大学の4人の学生が作り出した。
ケヴィン・ベーコンは、あらゆるジャンルで非常に多数の映画に出演している。1994年のはじめ、映画雑誌『テンプレート:仮リンク』のインタビューに対してベーコンが「ハリウッドの全員が自分の共演者か、共演者の共演者だ」という趣旨の発言をしており、インターネット上などでは「ケヴィン・ベーコンはハリウッドの中心(あるいは「世界の中心」)」と言われるなど話題になった。実際、ハリウッドに限らず古今東西のほとんどの俳優は「ベーコン指数」3次以内に収まってしまう。 インターネット・ムービー・データベース(IMDb)に掲載されているデータに基づいて任意の俳優間の「距離」を計測するサイト「The Oracle of Bacon」によれば、2011年6月現在、IMDbに記載された約210万人の俳優のうち「ベーコン指数」を持つ人物は約130万人、そのうち約110万人(約83%)が3次以下である[1]。
日本でも、2次のベーコン指数(ベーコンの共演者の共演者)を持つ多くの俳優がいる。たとえば、
- 役所広司(ベーコンと社会派映画『スリーパーズ』で共演したブラッド・ピットと『バベル』で共演)
- 三船敏郎(ベーコンと青春映画『ダイナー』で共演したミッキー・ロークと『1941』で共演)
- 平泉成(ベーコンとアクション映画『Elephant White』で共演したロン・スムーレンバーグと『L change the WorLd』で共演)
などである。「The Oracle of Bacon」によれば、インドのラジニカーント、ウズベキスタンのラジャブ・アダシェフ(Rudzhab Adashev)、セネガルのファトゥマタ・クリバリ(Fatoumata Coulibaly)といった、一見ハリウッドから遠くに位置しそうな俳優もベーコンと3次の隔たりでつながっている。もっとも、共演関係をたどる起点としてベーコンは高い「中心」性を示してはいるが、突出して高いわけではない[1]。
ベーコンはこの遊びについて、はじめは馬鹿にされているようで不快であったが、そのうちに楽しむようになったという。発案者の4人と一緒にテレビのトークショーに出演したり、書籍 Six Degrees of Kevin Bacon (ISBN 9780452278448)に序文を寄せたりしている。
参考文献
外部リンク
- The Official Bacon Brothers Fan Site
- テンプレート:Allcinema name
- テンプレート:Imdb
- The Oracle of Bacon ベーコン数を調べることができるサイト