カルロス・サンタナ
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カルロス・サンタナ(Carlos Santana, 1947年7月20日 - )は、メキシコ出身のアメリカ合衆国のギタリスト。自身の名を冠したラテン・ロック・バンド「サンタナ」を1960年代から率い、現在も活動中。
「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト」において2003年は第15位、2011年の改訂版では第20位。
「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」において第90位。
略歴
- 1947年 - メキシコのハリスコ州アウトラン・デ・ナヴァロに生まれる。父のホセはマリアッチバンドのヴァイオリン奏者で、後にカルロスのソロ・アルバム『ハバナ・ムーン』(1983年)にも参加した。
- 1962年 - アメリカ合衆国サンフランシスコに移住。ブルースやラテンジャズに傾倒。
- 1966年 - 「サンタナ・ブルース・バンド」結成。
- 1968年9月 - アル・クーパーのライヴに参加。この時演奏された「ソニー・ボーイ・ウィリアムスン」(ジャック・ブルースのカヴァー)は、マイク・ブルームフィールド&アル・クーパー名義のライヴ・アルバム『フィルモアの奇蹟』に収録。カルロスの演奏が収録された初のレコードとなった。
- 1969年 - コロムビア・レコードと契約。これを機にバンド名を「サンタナ」に改名。
- 1969年8月 - ウッドストック・フェスティバルに出演。同月、デビュー・アルバム『サンタナ』発表。
- 1974年 - サンタナの日本公演でヤマハ・SG-175を使用。これがきっかけとなり、同機種を元にしたオリジナル・モデル「Budda」をヤマハと共同開発、レコーディングやライヴでも使用するようになる[1]。
- 1980年 - アルバム『スイング・オブ・デライト』で、マイルス・デイヴィスの第二期クインテットに参加していたウェイン・ショーター、ハービー・ハンコック、ロン・カーター、トニー・ウィリアムスと共演。
- 1984年 - ボブ・ディランのライヴにゲスト参加。その時の模様は、同年発表されたディランのライヴ・アルバム『リアル・ライヴ』に収録。
- 1987年 - ソロ・アルバム『サルバドールにブルースを』発表。タイトル曲がグラミー賞ベスト・ロック・インストゥルメンタル部門を受賞し、初のグラミー受賞となる(サンタナ名義での初受賞は1999年のアルバム『スーパーナチュラル』)。
- 1989年 - ジョン・リー・フッカーのアルバム『ヒーラー』にゲスト参加。
- 1994年 - 実弟ホルヘ・サンタナ、甥のカルロス・ヘルナンデスと共にサンタナ・ブラザーズ名義のアルバムを発表。
- 2001年 - カルロスがゲスト参加したマイケル・ジャクソンのアルバム『インヴィンシブル』発売。
人物
東洋哲学に傾倒しており、シュリ・チンモイに帰依している。1973年には、同じくシュリの信奉者であるジョン・マクラフリンとの連名で『魂の兄弟たち』を発表し、『スイング・オブ・デライト』(1980年)でもシュリが作った楽曲を取り上げた(後にシュリ・チンモイ教団からは脱会している)。
ソロ作品
- Carlos Santana & Buddy Miles Live! 『カルロス・サンタナ&バディ・マイルス!ライヴ!』 (1972)
- Love, Devotion and Surrender - Carlos Santana & Mahavishnu John McLaughlin 『魂の兄弟たち』 (1973)
- Illuminations - Carlos Santana & Alice Coltrane 『啓示』 (1974)
- Oneness, Silver Dreams - Golden Reality 『ワンネス』 (1979)
- Swing of Delight 『スイング・オブ・デライト』 (1980)
- Havana Moon 『ハバナ・ムーン』 (1983)
- Blues for Salvador 『サルバドールにブルースを』 (1987)
- Santana Brothers 『サンタナ・ブラザース』 (1994)
- Divine Light - Bill Laswell Remixed 『ディヴァイン・ライト:カルロス・サンタナ Remix/ビル・ラズウェル』 (2001)
- "Into the Night" featuring Chad Kroeger(ex ニッケルバック)