カッショクペリカン

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カッショクペリカン(学名: Pelecanus occidentalis)は、ペリカン目ペリカン科に属する鳥類の一種。ペリカンの仲間。

分布

新北区新熱帯区に生息する。

亜種

5亜種に分けられる[1]

形態

全長122cm[2] (117-132cm[3])、翼開長213cm[2]。ペリカンの中でも最も小さい[4]。体重は3.74kg、雄のほうが大きい[5]。名前の通り、全身を褐色の羽毛に包まれており、白や薄い灰色が多いペリカンの仲間内でも異例である。頭部から頸部の色は白っぽい灰色で、目の周囲に皮膚の裸出部がある。嘴は黒っぽい灰色。繁殖期には頭の部分に黄色い羽毛が生じ、頸椎側の頸の羽毛が濃い栗色になる。

生態

の上を列をなして飛行し、の群れを見つけると空中から水中へ飛び込んで魚をとる(このようなダイナミックな方法で魚を捕らえるペリカンは本種を含め2種のみ[6])。地域によっては漁師の「おこぼれ」を目当てに漁船などに付きまとったり、港に住み着いて人間に餌をねだる個体がいる。繁殖期は一定していない。

Sibley分類体系上の位置

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画像

その他

  • 2007年1月7日TBS系列で放送されたどうぶつ奇想天外!で、ペリカンくちばしにはどのくらいのが入るのかという実験が行われた。実際にカッショクペリカンが下くちばしの袋状構造を最大に開いた状態での実物大の模型を作り、スタジオで500mlのペットボトルに入った水をそそいでいき、ペットボトル約23本分、計11.5l入るという結果が出た。

参考文献

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  1. テンプレート:Cite book
  2. 2.0 2.1 National Geographic Society, Field Guide to the Birds of North America, 2nd edition (1988) p. 40. ISBN 0-87044-692-4
  3. Robert S. Ridgely, Paul J. Greenfield, The Birds of Ecuador: Field Guide, Cornell University Press, (2001) pp. 50-51. ISBN 0-8014-8721-8.
  4. 三省堂編修所・吉井正 『三省堂 世界鳥名事典』、三省堂、2005年、131頁。ISBN 4-385-15378-7。
  5. David Allen Sibley, The SIBLAY guide to Birds, Natonal Audubon Society, (2000) p. 47. ISBN 0-679-45122-6
  6. 山岸哲監修、コリン・ハリソン、アラン・グリーンスミス 『鳥の写真図鑑』、日本ヴォーグ社、1995年、54頁。 ISBN 4-529-02562-4。