カズン (歌手グループ)

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カズンcousinとも表記)は、古賀いずみと漆戸啓のいとこ(従姉弟)同士による日本ポップスデュオ。カズンは英語でいとこの意味である(ただし単数形)。1995年キューン・ソニーレコードよりデビューした。ウガンダ共和国親善大使。国連女性機関さくら親善大使。

年譜

  • 1992年:それまで別々に音楽活動をしていた2人が東京のスタジオで再会し、デュオを結成。
  • 1993年:共通の祖母が逝去。祖母に捧ぐオリジナルソング「おばあちゃんの誕生日」(アルバム『ふたりのSomeday』に再録)を制作、これを起点に「イトコーズ」名義でライブ活動を始めた。シングル「愛なんて信じない」でカズンとしてデビュー(1995年)。
  • 1995年:10月にリリースした3枚目のシングル「冬のファンタジー」が、サッポロビール「冬物語」シリーズのCMソングに起用され、70万枚以上の売り上げを記録する大ヒット作品になった。
  • 以後「水曜日に会いましょう」(メナード「ジュピエルリップスティック」CMソング)、「夢追いかけて」(松竹映画『宮沢賢治-その愛』主題歌)、「ふたりのSomeday」(明治乳業「明治LOVE」CMソング)はじめとして、大型タイアップを多数獲得する。
  • 2001年テイチクレコードへ移籍。移籍後第1弾のシングル「ひまわり」がボランティア国際年サポートソングとして広く認知される。
  • 9・11テロを契機に開催された「アフガニスタン難民チャリティーコンサート」に参加。同年、直接現地に赴き、先のチャリティーで集まった義援金1756万円を届けた。
  • 2004年:「風の街」を発表。NHK-BSの番組『列島縦断 鉄道12000キロの旅 〜最長片道切符でゆく42日〜』のテーマソングとして幅広い層に愛唱された(インディーズチャート第1位獲得)
  • 2005年ハービー・ハンコックウェイン・ショーターらと共に(広島長崎被爆60周年)世界青年音楽祭に出演。また、広島県廿日市市の子供たちとコラボレートして「平和を願うコンサート」が実現した。以降、今日に至るまで継続的に開催されている。このコラボレーションが起点となって誕生した楽曲「僕が君から借りたもの」は、中国電力のCMソングでもある。その後、カナダで開催されたカズンコンサートも、廿日市市の子供たちとのコラボコンサートが淵源となって実現した。
  • 2008年:ブラインドサッカー応援ソングとして制作した「キミノコエ」「GOAL」が、同競技アジア選手権大会の公式応援ソングに認定される。
  • 2010年岩崎良美とのコラボレーションパッケージで『岩崎良美×カズン 七色音色〜なないろねいろ〜』と題したコンサートツアーが全国各地で開催される。
  • 2011年:JICA(国際協力機構)が中心に推進する国際協力プラットフォーム「なんとかしなきゃ!プロジェクト」著名人メンバーに任命される。
  • 2012年:UN Women(国連女性機関)さくら親善大使に任命される。
  • 2013年:アフリカ、ウガンダ共和国の子どもたちとの現地レコーディングによるコラボレーション『The Pearl of Africa』が実現する。
  • 2013年:11月12日、ウガンダ共和国の親善大使に任命される。

1995年から1998年まではキューンレコード2001年から2004年まではテイチクレコードに所属。2004年のアルバム『おかえりなさい』以降の作品は、「cousin as always label」というインディペンデントレーベルからリリースしている。

メンバー

古賀 いずみ(こが いずみ、4月24日生[1]) 

ボーカル(女声)担当。東京都出身。創価大学経済学部卒。
幼少の頃から歌うことが大好き。小学1年生の七夕には短冊に「将来は歌手に」と書いた。小学4年生より東映児童研修所に所属し、「古賀泉」名義で子役として活動していた。代表作は『ぐるぐるメダマン』のアズキアライ役。
大学時代は「ライト・ミュージック」という音楽サークルで活動した。在学中に通い始めたビクター音楽カレッジ学内ボーカルオーディションで「ホープ賞」を受賞し、『海が見える場所から』でレコードデビューした(ビクターレコード)。
卒業後は、NTV系列『ルックルックこんにちは』の「こころの歌コーナー」にレギュラー出演、童謡唱歌を歌う。
さらに、CMソング歌唱・TVのコーラス出演等多数を経て、1995年にカズンとして再デビュー。
2007年「歌の宝箱・虹の会」を発足し、地域密着型『親子ファミリー“歌”のコンサート』を開始。
現在カズンの活動の傍らソロとして“R40”スタイルのライブ(40歳以上限定?カバー曲を歌う)もおこなっている。
2009年、初のソロアルバム『君が眠ったあとに』(キャンディレコード)をリリース。
一人娘の母親であることから、最近ではアラフォー世代の母親(PTA)からのオファーも多く、学校の教室等にてトーク&ライブを展開中。ソロの歌声と卑近なトークは抱腹絶倒、好評を博している。

漆戸 啓(うるしど ひろし、1973年5月13日[2]) 

ボーカル(男声)、ピアノを担当する他、作詞・作曲、アレンジなどを担当。
千葉県松戸市出身。創価高等学校から尚美学園短期大学(現・尚美学園大学)音楽学科作曲専攻卒。
カズンの活動以外にも、株式会社F.M.F所属の作家として、様々なアーティストに曲の提供(作曲や編曲など)などをしている。
  • 岩崎良美30周年アニバーサリーアルバム『赤と黒から…I』プロデュース、楽曲提供、編曲
  • ドリーミング20周年記念アルバム『夢のアルバム』プロデュース、楽曲提供、編曲
  • 天童よしみ30周年記念シングル「梅いちりん」作編曲、カップリング曲 「あの頃の鳳仙花」 作編曲
  • 大沢誉志幸シングル「トパーズ」、アルバム『love life』編曲
  • 松本明子シングル「soon」編曲(カップリング曲とも)
  • Jimmy and the Vividsデビューシングル「Boogie Woogie Train」 他 作編曲
  • 岩崎良美「モノクローム」作詞、作編曲、他アルバム編曲
  • 石野真子「金木犀の香る頃」 作編曲
  • ロスインディオス45周年記念アルバム 編曲
  • Sista Fiveアルバム 「Dear...」
  • カナダOMNI TV制作のドキュメンタリーフィルム『No More Hiroshima No More Nagasaki』(2007年) - 音楽担当 カナダバンクーバーフィルムフェスティバル2007'にてthe Best Canadian Documentary最高賞受賞
  • NHK『列島縦断 鉄道12000キロの旅 〜最長片道切符でゆく42日〜』テーマソング及び音楽担当、楽譜出版監修
  • 埼玉テレビ日中国交正常化30周年記念番組 音楽担当

ディスコグラフィー

シングル

  1. 愛なんて信じない(1995年3月24日)
  2. ベルが鳴った(1995年7月1日)
  3. 冬のファンタジー(1995年10月16日)
  4. 想い出をつくろう(1996年1月21日)
  5. 水曜日に会いましょう(1996年2月26日)
  6. 夢追いかけて(1996年8月26日)
  7. サイレントナイト(1996年11月21日)
  8. HAPPY RAIN(1998年1月14日)
  9. クレッシェンド(1998年8月21日)
  10. ひまわり(2001年7月25日)
  11. 月と星と太陽と(2002年6月21日)
  12. 風の街(2004年7月7日)
  13. 僕が君から借りたもの(2006年8月6日)
  14. ココロの色(2009年10月1日)

アルバム

  1. 彼と彼女の夏(1995年5月21日)
  2. ラブ&スマイル(1996年5月20日)
  3. ふたりのSomeday(1997年1月1日)
  4. tomato baby(1998年12月12日)
  5. Cousin Golden☆Best(2002年11月20日) ベストアルバム
  6. おかえりなさい(2004年1月15日)
  7. 風の唄(2004年11月25日) ミニアルバム
  8. ten(2006年1月11日)

ラジオ

  • カズンのフレンズ・フォーエバー(music bird)(JFN系列、1998年頃から)
  • カズン古賀いずみの「虹色ラジオ」(music bird)(JFN系列、2010年7月3日から)

脚注

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関連項目

  • JAPANESE DREAM - 「ひまわり」が2001年7月JDグランプリ受賞曲を獲得。
  • R40

外部リンク

  1. http://www.itsumo-music.jp/izumi/profile.html
  2. http://www.itsumo-music.jp/hiroshi/work.html