カイアファ
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カイアファまたはカヤパ(ヘブライ語 קַיָּפָא Kayafa、ギリシャ語 Καϊάφας Kaiaphas)はイエス時代のユダヤの大祭司(在位 18年 - 36年)。大祭司カイアファ。
現在では単にカイアファと呼ばれるが、正確にはカイアファの子ヨセフ(יוסף בַּר קַיָּפָא Yosef Bar Kayafa テンプレート:Small)で、カイアファは父の名である。
サドカイ派。新約聖書にも処刑前のイエスを引見する場面で登場する。
カイアファは大祭司であったアンナスの婿で、ローマ総督の任命によって大祭司となった。これは当時のユダヤではハスモン朝以来の伝統で大祭司が王と同じように政治的な影響力をもっていたためである。『マタイによる福音書』26:57では最高法院(サンヘドリン)によるイエスの裁判は大祭司カイアファの屋敷の庭で行われている。そのときの総督はピラトであった。
『ヨハネによる福音書』ではイエスを捕らえた人々は、カイアファより先に舅のアンナスのもとへイエスを連れて行く。(ヨハネ18:13)このことからアンナスが元大祭司として依然影響力を持っていたと見ることもできる。
祭司長たちはベタニアのラザロも殺そうと相談した。(ヨハネ12:10)したがって、いくつかの注解書は、金持ちとラザロのたとえ話がカイアファについてのパロディであると主張している。[1] この解釈の根拠は フラウィウス・ヨセフスが記載されているアンナスの5人の息子の偶然である。[2]
参考文献
- ↑ 例えば、英国の作家ハリー・ウィテカー Whittaker,H.A. Studies in the Gospels, Biblia, 1996
- ↑ フラウィウス・ヨセフス『ユダヤ古代誌』『ユダヤ戦記』
関連項目
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